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04. Part Designを捨てずにコード設計を導入する ― FreeCADでの現実解

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はじめに

前回の記事では、
FreeCAD を使って コードだけで形状を生成する例 を示しました。

ただ、多くの現場設計者はこう思うはずです。

「でも実務は Part Design だよね?」

この記事では、その疑問に正面から答えます。

Part Design を捨てずに、
設計条件だけをコード側に逃がす。

それが、現場で壊れない
コード設計の現実解です。


今回やること

  • 設計条件(寸法)を コードで定義
  • FreeCAD の Spreadsheet に反映
  • Part Design(Sketch / Pad)は いつも通り GUI
  • 寸法変更は Spreadsheet だけで完結

完成状態(先に全体像)

まずは完成状態です。

result_model

  • Params:設計条件(上流)
  • Body:Part Design の形状(下流)

この分離が、今回のポイントです。


設計条件は Spreadsheet に集約する

設計の本体は、
Sketch でも Pad でもありません。

それが分かるのが、この画面です。

params_sheet

LEN = 120.00 mm
WID = 40.00 mm
THK = 8.00 mm
  • 意味のある名前
  • 単位付き
  • ここだけを変更すれば設計が変わる

コードでやっていること(最小限)

この構成で、コードが担っている役割はシンプルです。

  • Spreadsheet を作る
  • 設計パラメータを入れる
  • Part Design の寸法拘束・Pad厚みに 式でリンク

形状そのものは、
一切コードで描いていません。


なぜこの構成が現実的か

Part Design を否定していない

  • Sketch 拘束
  • フィーチャ履歴
  • 図面・後工程との親和性

これらは、
現場で使われ続けている理由があります。


でも、設計条件は GUI に埋めたくない

  • なぜこの寸法なのか
  • どこを変えると何が変わるのか
  • 設計判断の根拠

これらを Sketch の中に閉じ込めると、
後から追えなくなります。


役割分担をはっきりさせる

この構成の本質は、分業です。

役割 担当
設計条件・判断 コード / Spreadsheet
形状生成 Part Design(GUI)
視覚確認 CADビュー

全部をコードにしない。
全部を GUI に任せない。


実際の使い方

  1. Params(Spreadsheet)を開く
  2. 数値を変更する
  3. 再計算(Ctrl + R)
  4. 形状が追従する

Sketch や Pad を触る必要はありません。


03_ との違い

  • 03_:
    コードだけで形状を生成(思想の実証)
  • 04_:
    コードと GUI を分業(実務への接続)

04_ は、
現場に置ける形にした回です。


おわりに

コード設計は、
GUI CAD を置き換えるためのものではありません。

設計条件と設計判断を
再利用可能な形で残すための方法です。

Part Design を使い続けながら、
上流だけをコード化する。

これが、
無理なく始められる
Full Code Mechanical Design の現実解です。


次回は、
この設計を Git でどう管理するか
差分・再設計・引き継ぎの話に進みます。


補足

本記事中のコードは設計手法の説明を目的とした例示です。
実運用・再配布を想定したものではありません。

実際の設計コードやライセンスについては、
以下のページで管理しています。

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