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【Webアプリ】store とは

Last updated at Posted at 2025-07-30

はじめに

Web アプリケーションにおける store という概念の説明、Gemini の回答がわかりやすかったので掲載します。


以降、Google Gemini 2.5 Flash の回答です。

Storeとは?

Storeは、アプリケーション全体の共有されるデータ(状態:State)を一元的に管理する場所です。

例えるなら、アプリケーション全体でアクセスできる「中央のデータ倉庫」や「共有のメモ帳」のようなものです。

なぜStoreが必要なの?

Vue.jsのようなコンポーネントベースのフレームワークでは、データは通常、親コンポーネントから子コンポーネントへpropsを使って渡されます。しかし、アプリケーションが大きくなり、コンポーネント間の階層が深くなったり、遠く離れたコンポーネント同士で同じデータを共有したりする必要が出てくると、データの受け渡しが非常に複雑になります。

例えば、以下のような問題が発生します。

  • プロップスバケツリレー (Prop Drilling): 親から子、さらにその孫へと、何層ものコンポーネントを介してデータを手渡ししていく必要があり、コードが読みにくく、メンテナンスしづらくなる。
  • 状態の同期の困難さ: 複数のコンポーネントが同じデータを個別に持っていると、あるコンポーネントでデータを変更したときに、他のコンポーネントのデータも更新されていることを保証するのが難しくなる。
  • デバッグの複雑さ: どのコンポーネントがいつデータを変更したのかを追跡するのが困難になる。

Storeは、これらの問題を解決するために登場しました。

Storeの主な要素

Storeは通常、以下の3つの主要な概念で構成されます。

  1. State(ステート):

    • Storeの中心となる部分で、アプリケーション全体の共有データそのものです。
    • 例:ログイン中のユーザー情報、カートに入っている商品のリスト、テーマ設定(ダークモード/ライトモード)など。
  2. Mutations(ミューテーション):

    • Stateを変更するための唯一の方法です。Stateを直接変更することはできません。
    • 同期的な操作のみを行い、Stateの変更履歴を追跡しやすくします。
    • 例:SET_USER_INFO(ユーザー情報を設定する)、ADD_TO_CART(カートに商品を追加する)など。
  3. Actions(アクション):

    • Mutationsをコミットするためのロジックや、非同期処理(API呼び出しなど)を行います。
    • Stateを直接変更することはなく、必ずMutationsを呼び出してStateを更新します。
    • 例:loginUser(ログインAPIを呼び出し、成功したらSET_USER_INFOをコミットする)、fetchProducts(商品APIを呼び出し、取得したデータをStateに反映する)など。

また、必要に応じて以下の要素も使われます。

  • Getters(ゲッター):
    • Stateからデータを取得し、加工してコンポーネントに提供するためのものです。
    • Stateを直接参照するのではなく、Gettersを介することで、データの再利用性やパフォーマンスが向上します。
    • 例:totalCartItems(カート内の合計商品数を計算して返す)、isLoggedIn(ユーザー情報からログイン状態を返す)など。

Storeを理解し活用することで、大規模なアプリケーションでもデータの流れが明確になり、開発効率とメンテナンス性が格段に向上します。

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