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RPA「クラウドBOT」の“要素連動”を学ぶ

Last updated at Posted at 2025-02-13

img_sample.jpg

クラウド型RPA「クラウドBOT」を使うと、繰り返し行う定型作業を自動化できます。

定型作業の中で、普段管理している顧客情報のような定型データを、クラウドBOTを使って別のシステムに連続して入力する際に知っておきたいのが “要素連動” です。
クラウドBOTに格納したグループデータと、対象システムの入力フォームを連動させ、一気にデータを流し込む事ができます。

今回は、ちょっと難しい要素連動について学んでみました。

今回使用したツール

  • RPA『クラウドBOT』
  • kintone

要素連動の基礎

要素連動を使って、クラウドBOTのデータを別のシステム(今回はkintone)に一気に流し込んでみたいと思います。

入力するデータの準備

クラウドBOT側にデータを準備します。
定型データを繰り返して処理する場合、「グループデータ」の形になっている必要があります。
クラウドBOTのデータビューアで、「クループを追加」する事でグループデータを作る事ができます。
今回はグループデータの名前を「顧客情報」にして、仮の顧客情報を入力しました。
img_bewer.jpg
※エクセルのファイルやcsvをインポートしてグループデータにする事もできます。詳しくは公式チュートリアルに掲載されています。

データ入力の準備

データを入力するシステム側で、グループデータの内容と同じ数の入力フォームを準備します。
※参考画像はkintoneのフィールド「テーブル」を使用しています。
img_input.jpg

要素連動してデータを流し込む

準備ができたので、実際に要素連動してデータを流し込んでみたいと思います。

1. システムへアクセスする

クラウドBOTで、データを入力するシステムにアクセスします。
img_kintone_01.jpg

2. 選択範囲を調整する

入力したいフォームの1行目をクリックしてメニューを表示し、「選択範囲」から「選択範囲を広げる」「選択範囲を戻す」を使って、入力フォームの「行」が青い枠に囲まれるよう、調整します。
img_kintone_02.jpg

3. いざ、要素連動

「グループ範囲を確定する」をクリックして範囲を確定させ、「グループを使う」をクリックすると、予め準備したグループデータを選択できます。
最初に準備したグループデータ「顧客情報」を選択します。
img_kintone_03.jpg

すると、タスクにグループデータが作られます。
「顧客情報」という名前の右に「要素連動」というバッジが表示されていればOKです。
img_kintone_04.jpg

4. 入力データの1行目を貼り付ける

フォームの1行目だけ、各フォームをクリックしてメニューを表示し、「データを貼り付け」の「顧客情報」から項目に合致したデータを順番に貼り付けます。
img_kintone_05.jpg

5. 処理の完了

グループタスクの「グループ処理を完了する」をクリックすると全行分のデータが入力されます。
あとはフォームを保存すれば、要素連動によるデータの流し込みが完了です。
img_kintone_06.jpg

要素連動の応用

ここまでの説明では、予めシステム側でクラウドBOTのグループデータと同じ数の枠を準備しました。
でも、入力したいデータの数が固定されていないケースのほうが多いと思います。

そこで・・・

必要な数の入力行を追加してから、要素連動でデータを流し込む

グループ機能はグループデータにある行数分の処理を行いますが、必ずデータを使用して処理を行わなければならないという事ではありません。
グループタスクの中で行を追加するボタンをクリックする操作をすると、グループデータの行数だけボタンをクリックしてくれます。

クラウドBOTにあるグループデータの数だけ行を追加してから、要素連動でデータを流し込んでみたいと思います。
※システム側に、クリックして入力行を追加できる仕組みがある場合に使えるテクニックです。

1. システムへアクセスする

クラウドBOTで、データを入力するシステムにアクセスします。
※今回は、レコード内のテーブルがデフォルトの1行のみとなっています。
img_kintone_2_01.jpg

2. グループデータをタスクに挿入する

左下の「データ」枠にある「顧客情報」をクリックし、「グループを使う」をクリックして、グループデータをタスクに挿入します。
img_kintone_2_02.jpg
タスクにグループが追加されます。
※ここでは要素連動にはなっていません。
img_kintone_2_03.jpg

3. 入力行を増やす

入力行を増やすボタンをクリックする操作を記録します。
img_kintone_2_04.jpg
グループタスクの「グループ処理を完了する」ボタンをクリックする事で、グループデータに存在する行数分の回数、ボタンをクリックして行を追加できます。
img_kintone_2_05.jpg

4. 必要に応じて入力行を調整する

kintoneのテーブルの場合は、最初から1行分の入力フォームが準備されているので、グループデータの行数より1行多い状態となります。
なので今回は、不要な1行を削除する操作を追加します。
img_kintone_2_06.jpg

5. 要素連動でデータを流し込む

あとは基礎で行った「要素連動してデータを流し込む」の手順でデータを流し込み、フォームを保存すれば完了です。
img_kintone_2_07.jpg

最後に

今回紹介した “要素連動” を応用すると、一覧になっているデータを順番に取得する際に「一覧の上から〇行分のデータだけを取得」をする設定を行う事もできます。
※公式コミュニティに方法が記載されています。
https://community.c-bot.pro/t/topic/138

要素連動 をマスターして、便利で効率的な自動化を探って頂ければと思います。

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