Speeduinoとは
Arduinoを使い、ローコストなエンジンECU(電子制御ユニット)を作るプロジェクトです。
https://speeduino.com/wiki/index.php/Speeduino
ハードウエア
Arduino Mega
- 回転数、空燃比、温度などを計測するセンサと、燃料の噴射量や点火タイミングを制御するため、多数の入出力信号が必要となります。
- Speeduinoでは、I/Oポート数の多いマイコンボードArduino Mega 2560を使用しています。
純正のArduino Megaの他、互換ボードもあれば、Amazonで1500円前後で入手できます。
I/Oボード
- Speeduinoのオンラインショップで、プリント基板と部品実装済みのボードが販売されています。
ソフトウエア
ソースコード
- C(一部C++)で記述されています。
- 実際の自動車のECUに比べれば、少ないソースコード量ですが、高速な信号処理とエンジンの様々なバリエーションに対応するため、かなり技巧的につくられています。
- Githubで公開されています。
https://github.com/noisymime/speeduino
適合ツール(チューニングツール、セッティングツール)TunerStudio
- Speeduinoでは、燃料噴射量や点火タイミングなど、きめ細かなチューニングができます。
しかしながら、パラメータの調整に、ソースコードの修正とマイコンに書き込む作業を繰り返していると、とても時間がかかってしまいます。 - Speeduinoでは、EFI社のTuner studioという適合ツールで、エンジンの状態を計測しながら、パラメータのチューニングが行えるよう作られています。
- TunerStudioは、基本機能は無料でつかえますが、有償版は59.95$となっています。
http://www.tunerstudio.com/index.php/tuner-studio - アフターマケット向けECU、MegaSquirtのセッティングツールとしても使われているツールのようです。
適合についての詳しい内容は、下記サイトが参考になります。
いまさら聞けない 適合プロセス入門
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1212/10/news005.html
最後に
とはいえ、いきなりエンジンとArduinoを接続して動かすのは、少しハードルが高いかもしれません。
次回は、Arduino MegaとTuner studioを使ってSpeeduinoを動作させてみるところについて触れたいと思います。