Windows環境でClaude CodeをMCPで利用する方法
はじめに
Claude Codeは、Anthropicが提供するAIコーディングアシスタントであり、Linux/Mac環境に対応しています。しかし、Windowsで利用する場合にはWSL(Windows Subsystem for Linux)を活用することで実行可能になります。本記事では、WSLを利用してWindows環境でClaude Codeを動作させる方法を解説します。
1. Node.jsのインストール
Claude CodeはNode.jsを必要とするため、まずWSL上にNode.jsをインストールします。
$ curl -fsSL https://deb.nodesource.com/setup_20.x | sudo -E bash -
$ sudo apt install -y nodejs
$ node -v
v20.19.0
$ npm -v
11.0.0
$ which node
/usr/bin/node
$ which npm
/usr/bin/npm
この手順により、Node.jsおよびnpmが正しくインストールされ、WSL内で利用可能になります。
2. Claude Codeのインストール
次に、Claude CodeのMCPサーバをインストールし、WSL上で起動できるように設定します。
$ sudo npm install -g @anthropic-ai/claude-code
$ claude
上記のコマンドを実行すると、Claude Codeのアカウント紐付けが求められます。指示に従ってログインを完了させてください。
3. Claude DesktopからWSLのClaude Codeを利用する
Claude DesktopアプリからWSL上のClaude Codeを利用するために、設定ファイルclaude_desktop_config.json
を編集します。
設定ファイルの編集
ファイルの保存場所: C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Claude\claude_desktop_config.json
{
"mcpServers": {
"claude_code": {
"command": "wsl.exe",
"args": ["claude", "mcp", "serve"],
"env": {}
}
}
}
この設定により、Claude DesktopからWSL上のClaude Code MCPサーバを呼び出せるようになります。
4. Claudeアプリの設定
WindowsのディレクトリをWSL環境に適切にマウントするために、Claude Code MCPに対してマウント情報を明示的に伝える必要があります。
システムプロンプトに追加する設定例:
* Claude Code MCP runs on Windows WSL, so the Windows directory is mounted under /mnt.
(Example)
Windows: "C:\\Users\\<ユーザー名>\\Desktop"
WSL: "/mnt/c/Users/<ユーザー名>/Desktop"
この設定を行うことで、Windowsのディレクトリ構造がWSL上で適切に認識され、Claude Codeをスムーズに利用できるようになります。
まとめ
本記事では、Windows環境でClaude Codeを利用するための手順を解説しました。
- WSLにNode.jsをインストール
- Claude Code MCPサーバをWSLにセットアップ
- Claude DesktopアプリからWSL上のClaude Codeを呼び出せるように設定
- Windowsのディレクトリマウント情報を明示的に指定
これにより、WindowsユーザーでもWSLを活用してClaude Codeを快適に利用できるようになります。ぜひ試してみてください!
参考
https://note.com/ymtk00/n/n88620d4e6236
https://qiita.com/masachaco/items/ad9f568da1ee647fbe92