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BibLaTeXでAPS(American Physical Society)の論文のスタイルでBibliographyを生成する方法

Last updated at Posted at 2015-11-06

学問分野で引用のルール(または慣習)が違う!

参考文献は各学問によってのせるスタイルが結構違う。TeX文章で引用する場合、bibファイルを用意すると簡単に参考文献リストを生成してくれるBibLaTeXはとても便利なものだ。ところが、デフォルト設定だと物理の論文などで使われているスタイルと大分違う(人文系?)引用文献スタイルで出力されてしまう。

やっぱり見慣れているのもあり、

[著者], [ジャーナル名] [巻数], [ページ数] (発行年)
例:
P. Anderson, Phys. Rev. 102, 1008 (1956)

という形の論文のタイトルを掲載しないAPSスタイルで参考文献リストを生成したい。

BibLaTeXはいろいろカスタマイズができるとはいえ、わざわざ設定するのも大変。なんか便利なスタイルファイルがないかと思っていたら、CTANにbiblatex-physというパッケージがあり、その説明には

The bibla­tex-phys pack­age pro­vides an im­ple­men­ta­tion of the bib­li­og­ra­phy styles of both the AIP and the APS for BibLaTeX.
CTAN: Package biblatex-phys

とある。まさにAPS styleが手っ取り早く実現できるやつだ!
というわけで、添付のドキュメントを参考にTeXファイルの中で利用してみる。

biblatex-physの導入

自分のMacTeX環境にはもともと入っていたが、もし導入されていなければ

$ sudo tlmgr install biblatex-phys

として導入する。

プリアンブルに記述

普通BibLaTeXを利用するときにはプリアンブルに

\usepackage{biblatex}

と記載するが、それにオプションを追加して

\usepackage[style=phys]{biblatex}

とするだけ。あっけない。
これだとAIP styleなので、APS styleがよければ

\usepackage[style=phys,articletitle=false,biblabel=brackets,chaptertitle=false,pageranges=false]{biblatex}

あとは普段通り。こんなに簡単なら最初から見つけておけばよかった。。。

参考文献

CTAN: Package biblatex-phys
リファレンスなどがある。

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