なぜGo言語のマスコットはGopherなのか
ネズミ
青いネズミって
青い猫のドラえもんとなんか対比されてそうですよね。
Gopher君にも悲しい過去があるのかも......。
目次
1. Gopherの起源
designed by Renée French.
はじめに
Go言語(通称Go)は、Googleによって開発されたプログラミング言語です。
そのマスコットとして選ばれたのが、上の画像にもあるように、青いネズミ、通称「Gopher」です。
ふと、なぜこのネズミが選ばれたのか気になり、調べてみたので、今回はそれについて書いていきたいと思います。
Gopher君の情報
Gopher君は、実際にはホリネズミ(gopher)という種類の動物をモデルにしています。
しかし、Go言語のマスコットとしてのGopherは、単なる動物以上の意味を持っています。
このキャラクターの背後には、プログラミング言語の設計哲学や、開発者コミュニティの文化が反映されているのです。
Renée FrenchとGopherの誕生
Gopherのデザインは、アーティストでありイラストレーターのRenée Frenchによって生み出されました。
Frenchは、独特の描写スタイルと豊かな想像力で知られるアーティストで、幻想的な作品が多いです。
約15年前、Goプロジェクトが始まるずっと前に、Gopherは最初にニュージャージー州のWFMUラジオ局のプロモーションのために登場しました。
Renée Frenchは、年次募金活動のTシャツデザインを依頼され、そこからGopherが誕生しました。
その後、Gopherはベル研究所で、Bob Flandrenaのメールシステムのアバターとして登場しました。
Renée Frenchの描いた他のキャラクターも、Ken、Rob Pike (r)、Russ Cox (rsc) など、ベル研究所のスタッフのアバターとして採用されました。
その後、Goプロジェクトが始まった時、ロゴの必要が生じました。
Renée Frenchが描くことをボランティアで申し出てくれ、その結果、最初のGo TシャツとGoogle Codeサイトに彼女のデザインが採用されました。
2009年のオープンソースローンチに向けて、Renée FrenchはWFMUのGopherをマスコットとして適応することを提案し、そうしてGo Gopherが誕生しました。
2. ミネソタ大学とGopher
これは、関係あるかな?と思って調べた結果あんまり関係なかったけど、せっかく調べたし共有したい、といった雑学です。
アメリカにはミネソタ州という州があるのですが、これには「Gopher State」というニックネームもあるのです。
話は1857年にさかのぼります。
その年、$5 million Railroad Loanを風刺した政治風刺カートゥーンが公開され、その中でゴーファーが鉄道バロンとして描かれました。
この風刺画は、ミネソタ州とゴーファーのイメージを強固なものにしました。
時を経て、このイメージはミネソタ大学のスポーツチーム、特にそのマスコット「Goldy Gopher」の選定に影響を与えることとなりました。
参考
Goldy Gopher
3. おわりに
今回にあたりGoについて(主にGopherについて)色々歴史など調べてみました。
大変興味深いものが多く、私の知的好奇心を満たしてくれました。
最後に印象に残った言葉を一つ。
Goの父と呼ばれるロブ・パイク氏の一言
UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている
さすがだなと思いました。