エンジニアの皆さん、こんにちは!Dirbato - Backbeat の田島です!
突然ですが、皆さんのローカル開発環境、「秘伝のタレ」 みたいにドロドロに汚れてませんか?
「あのプロジェクトの時は Node v14 だったけど、こっちは v20 で、なんか Python のパスが通らなくなって……」なんていう環境構築の地獄(カオス) から逃れるため、私は devcontainer をこよなく愛しています。
まさに、環境を汚さないその姿は、まるで「汚れなき聖域(サンクチュアリ)」。
しかし!その聖域で Codex(OpenAI)拡張機能 を使おうとした際、「2つ目のプロジェクトから認証できない」という奇妙な呪いにかかってしまったので、その解呪方法を共有します!
1. 発生した問題:二人目の勇者は門前払い
AIコーディング全盛期の今、VSCode で Codex 拡張機能(openai.chatgpt)を使っている方は多いでしょう。
認証方法は「OpenAI API Key」か「Sign in with ChatGPT」の2択ですが、キーの管理なんて面倒なことはしたくない。そう、「Sign in with ChatGPT」で楽をしたいのがエンジニアの性です。

ところが、ここで 「devcontainer の多重起動」 という壁が立ちはだかります。
1つ目のプロジェクト(コンテナ)では、すんなりログインできます。
しかし、2つ目のプロジェクト(別のコンテナ)を立ち上げて認証しようとすると、無限リダイレクトのループに陥り、認証が完了しないのです。
【現象】
ブラウザでログインボタンを押しても、VSCode側に「認証完了!」の通知が届かない。
2. 原因:ポート番号の「椅子取りゲーム」
なぜ認証が失敗するのか? それは Port Forwarding(ポートフォワーディング) の仕様によるものです。
認証の流れを可視化してみましょう。
1つ目のコンテナは、デフォルトの 1455 ポートを確保します。
問題は、2つ目のコンテナを立ち上げた時です。
-
VSCode は「おっ、
1455はもう使われてるな。じゃあ 2つ目のコンテナは1456を割り当てよう」と気を利かせます。

-
ブラウザは
localhost:1455(1つ目のコンテナ)に情報を送ろうとしますが、今認証したいのは1456(2つ目のコンテナ)なのです。
結果、「宛先不明で認証情報が迷子になる」 という悲劇が起こります。まさに運命の赤い糸が別のサーバーに繋がってしまった状態。
3. 解決策:旧勢力のポートを「物理」で排除する
解決方法は至ってシンプルです。
「OpenAI が 1455 に帰りたいなら、1455 を空けて待っててあげればいいじゃない」 という、逆転の発想(パワープレイ)です。
手順:ポートの強制解放
- 2つ目の devcontainer を開いた状態で、VSCode の 「PORTS(ポート)」タブ を開きます。
- おそらく、以前のセッションの残骸か何かで
1455ポートがフォワーディングされているはずです。 - その
1455ポートを選択して右クリック > Stop Forwading Port(設定を削除) してください。
- 次に、コマンドパレット(
Ctrl+Shift+P)からForward a Portを選択。 - 手動で
1455ポートを現在のコンテナに割り当て直します。
【ここがポイント!】
現在のコンテナが使うポートを、強引に 1455 に固定してあげることで、OpenAI からのリダイレクトを正しく受け取れるようになります。
解決のフロー
- 1つ目のコンテナで使っていた
1455ポートのフォワーディングを解除。 - 2つ目のコンテナで改めて
1455をフォワード設定。 - 「Sign in with ChatGPT」をポチる。
- 勝利!
まとめ
devcontainer は環境をクリーンに保ってくれる最高のアシスタントですが、たまにこうやって 「ホスト OS との境界線」 でポートの衝突を起こすワガママな一面を見せます。
- 1つ目のコンテナが
1455を専有しているのが諸悪の根源。 - 動かない時は「ポートフォワーディング」を確認し、
1455を現在のコンテナに無理やり紐付ける。
これで、複数のプロジェクトを並行して進めていても、AIの力をフルに発揮できますね!
「地味にハマるけど、分かれば一瞬」な小ネタでした。
皆さんも、快適な AI コーディングライフを!
注意
複数のコンテナで同時に Codex を「アクティブ」に認証し続けたい場合は、このポート競合がまた発生する可能性があります。その時は、使い終わった方のポートをこまめに閉じる「ポートの断捨離」を心がけましょう。
執筆:田島(Dirbato - Backbeat)
エンジニアの静かなる環境と、AIの爆速な進化を愛しています。
