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BSch3V用の部品ライブラリエディタ「LCoV」の利用メモ

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概要

BSch3V用の 部品ライブラリエディタLCoV の利用メモです。内容的には、回路図エディタ「BSch3V」の利用メモ のつづきになります。

2020-11-25_19h57_09.png

インストールと起動

BSch3Vの実行ファイルと同じフォルダにある「LCoV.exe」をダブルクリックして起動します。(環境設定によっては、拡張子 .exe は表示されません)。

LCoVで新しい部品の作成

BSch3Vを使って、以下のような四角形の抵抗記号を使った回路図を作成するために、新しく部品ライブラリを作成していきたいと思います。
2020-11-25_18h55_41.png

LCoVが起動したら、下図のような操作で「部品の新規作成」を選択します。
2020-11-25_14h12_38.png

ダイアログが表示されるので次のように設定して「OK」をクリックします。日本語の名前(部品名)はつけられません。ここでは「R2」とします。
2020-11-25_14h16_50.png

次のように、横2マス(Xサイズ)、縦3マス(Yサイズ)の部品領域が作成されます。
2020-11-25_14h19_03.png

線ツールを使って、抵抗の回路記号を描いていきます。基本的な操作は BSch3V と同じです。
2020-11-25_14h24_08.png
2020-11-25_14h26_26.png

ピンツールを使って、抵抗の両端に端子(2本)を付け加えます。
2020-11-25_14h27_54.png
2020-11-25_14h28_51.png

ピン情報(NUMNAME)を編集するために、上部のメニューの「表示」「ピン編集ウィンドウ」を選択します。
2020-11-25_14h30_05.png

抵抗については、特にピン情報が必要ではないので削除してします。もし、ICなどの場合には、名前やピン番号を適切に設定しておくことで、回路図に部品配置したときに役立ちます。セルを空欄にしたら「閉じる」を選択します。
2020-11-25_14h33_08.png

これで、抵抗を示す回路記号「R2」が完成しました。

BSch3Vに部品ライブラリを登録

これを保存するために、上部のメニューの「ファイル」「名前を付けて保存」を選択します。保存先は、他の部品ファイルと同じフォルダbsch3v.exeLCoV.exe があるフォルダの LIB というサブフォルダ )にしておきましょう。ここでは、3HCAD.LB3 という名前を付けました。

2020-11-25_14h37_57.png
2020-11-25_14h40_21.png

作成した部品ライブラリ 3HCAD.LB3 を BSch3V に登録して、部品「R2」を呼び出したいと思います。BSch3V を起動して、上部のメニューの「設定」から「ライブラリ」を選択します。
2020-11-25_18h37_17.png

「ライブラリの設定」ダイアログから「Add」を押して、さきほど作成した 3HCAD.LB3 を選択します。
2020-11-25_18h38_30.png2020-11-25_18h41_21.png

このままでもよいのですが、相対パスに変更しておきます。追加したパスが選択された状態で「Relative」ボタンをクリックします。これにより、相対パスで参照されるようになります。
2020-11-25_18h43_17.png2020-11-25_18h46_53.png

部品を配置するため、BSch3Vで、パーツアイコンをクリックしてから、図面上の適当な点をクリックします。
2020-11-25_18h48_16.png

ライブラリのリストに追加した「3HCAD」が入っていることが確認できます。あとは、それを選択すれば、新しく作成した「R2」を図面に配置することができます。
2020-11-25_18h50_34.png2020-11-25_18h55_41.png

曲線部分を持ったやや複雑な部品の追加

次のように曲線部を持つ部品( MIL記号のNOR )を作成してみます。
2020-11-25_19h07_21.png

LCoVに戻って、下図のような操作で部品を新規作成します。
2020-11-25_19h09_54.png

部品のプロパティを次のように設定します。
2020-11-25_19h12_51.png

なお、プロパティは部品名をダブルクリックすれば、あとからも編集できます。
2020-11-25_19h14_59.png

はじめに、曲線を引くための練習をします。まずは、線アイコンをクリックして、直線を引きます。
2020-11-25_19h17_18.png

つぎに、選択アイコンをクリックして選択モードに切り替え、先ほど描いた直線を選択して右クリックして、プロパティを選択します。「線のプロパティ」ダイアログが表示されるので、曲線にチェックをいれて「OK」をクリックします。
2020-11-25_19h19_14.png2020-11-25_19h22_47.png

今度は、選択アイコン に加えて 変形アイコン もクリックして、直線を選択します。すると、操作のためのハンドルが表示されます。
2020-11-25_19h25_21.png

このハンドルを、いい感じに操作して目的の曲線に仕上げます。
2020-11-25_19h31_23.png

あとは、直線や曲線、円を組み合わせることで NOR を完成させていきます。この際、[Ctrl]+[M]のミラー操作や、[Ctrl]+[R]の回転操作が役立ちます。
2020-11-25_19h35_45.png2020-11-25_19h35_30.png2020-11-25_19h35_06.png2020-11-25_19h40_04.png2020-11-25_19h41_24.png

最後に、ピンツールを使って端子(3本)を付け加えます。
2020-11-25_14h27_54.png2020-11-25_19h43_54.png

ピン情報(NUMNAME)を編集するために、上部のメニューの「表示」「ピン編集ウィンドウ」を選択して、編集します。
2020-11-25_14h30_05.png2020-11-25_19h45_59.png

本来、番号はICのピン番号等を設定するためのものですが、ここでは、論理入力と出力の信号名として使いました。
2020-11-25_19h48_02.png

上部のメニューの「ファイル」から「保存」を選択して、BSch3Vに戻ります(部品ライブラリの変更後、BSch3Vの再起動等は不要です)。パーツアイコンをクリックしてから、図面上の適当な点をクリックします。
2020-11-25_18h48_16.png

NORゲートのMIL記号を配置することができました。
2020-11-25_19h52_21.png

あとは、この応用で様々な回路図が作成できます。
2020-11-25_19h57_09.png

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