はじめに
以下の記事の続きです。
■Part 5
このシリーズの制約
執筆(記事のたたきを含む)やまとめに生成AIは利用しません。
ただし、筆者が内容を理解するために生成AIを用いることがあります。
(まぁ普段から執筆に生成AIを使っていませんが……)
免責事項
本記事は執筆時点での情報をもとにまとめています。
そのため、読者の方が閲覧されるタイミングでは内容が変更されている可能性があります。
記事の内容と公式ドキュメントの記載に差異がある場合、または解釈にずれがある場合は、公式ドキュメントの記載を正とします。
今回読むドキュメント
【対象】
Concepts for administrators
- Snowflake管理者の主な概念
- Cloud platforms
- Cloud regions
Snowflake管理者の主な概念
ここでは、Snowflakeのサービス内の管理というよりは、上位の概念について説明されています。
クラウドプラットフォームとリージョン
Snowflakeで利用できるクラウドプラットフォーム、クラウドプラットフォーム内で利用できるリージョンについて説明されています。
Cloud platforms
現時点では以下の3つのクラウドプラットフォームでSnowflakeは提供されています。
- Amazon Web Services (AWS)
- Google Cloud
- Microsoft Azure (Azure)
1つのアカウントでは、1つのクラウドプラットフォームを選択することができ、1アカウント内で複数のクラウドプラットフォームを利用することはできません。
ここで選択したクラウドプラットフォームで、Snowflakeのアーキテクチャ(クラウドサービスレイヤー、コンピューティングレイヤー、データベースストレージレイヤの3つのレイヤー)が動作します。
※部分的に別の環境で動作するということが発生しない、と理解しておけばOKと思います
Cloud regions
Snowflakeが提供されているクラウドプラットフォームリージョンは大きく分けると3つのセグメントで利用することができます。
Snowflake公式画像を見てもらうとわかる通り、クラウドプラットフォームを直接利用する場合に使用できるリージョンがSnowflakeでは利用できないことがあるため注意が必要です。

引用:https://docs.snowflake.com/ja/user-guide/intro-regions
2026年9月に開催されたSnowflake World Tour Tokyo 2026では、Google Cloudの東京リージョンのサポートが開始されるという発表があったため、今後利用できるリージョンが拡大する可能性は大いにあると思います。(PRはこちら)
そして、重要なのは1つのアカウントは、1つのリージョン上でのみ稼働するという点です。
たとえば、AWSやGoogle Cloud、Azureなどのクラウドプラットフォームは、1つのアカウントを発行し、そのアカウント内でリージョンを切り替えて利用することができます。
Snowflakeは、上記とは異なっているため、例えば別リージョンへのレプリケーションなどを検討する際は別途アカウントを作成する必要があります。
利用できるクラウドプラットフォーム、リージョンで日本国内のものは執筆時点(2026/10)だと以下の通りです。
| クラウドプラットフォーム | 利用可能リージョン |
|---|---|
| AWS | ap-northeast-1(東京) |
| AWS | ap-northeast-3(大阪) |
| Azure | japaneast(東日本) |
以下は2026年11月〜2027年1月に提供予定のリージョンです。
| クラウドプラットフォーム | 利用可能リージョン |
|---|---|
| Google Cloud | asia-northeast1 |
なお、利用するリージョンによってコンプライアンス要件が満たされているか確認が必要になるケースがあります。
以下の「追加の注意事項」を参照の上、利用リージョンを選択するとよいでしょう。
また、ここまで記載した内容を見るとわかるように、日本国内で2リージョンが選択肢にあるクラウドプラットフォームは執筆時点(2026/10)でAWSのみとなっています。
たとえば、DRのためにデータを別の場所にレプリケーションをしておく必要があるが、社内の規約上国内のみでデータを保管する必要がある。かつ、同一クラウドプラットフォーム内で留めるなどの要件がある場合は、基本的にはAWSを選択することになるかと思います。
また、DRという観点だとマルチクラウドでサービス提供が確実にできるようにすることが無難ではありますが、別クラウドプラットフォームを利用したとしても、Azureなら東日本(物理的な場所は東京、埼玉)、Google Cloudなら東京リージョンなので、関東広域での大災害などが発生した場合は要求を満たせない場合があります。
そのため、導入するタイミングで、DRに対する要求事項などを事前に整理の上、どのクラウドプラットフォームを使うのかを決定するとよいでしょう。
なお、別のクラウドプラットフォームにデータレプリケーションをすることは可能です。
例えば西日本が拠点の企業で平時はAWSの大阪リージョンを使っているとします。
DR用として、別リージョンかつ別クラウドプラットフォームが望ましいという要件であれば、東日本ではAzureを利用するといったことも可能です。
利用できるリージョンが拡大されると、アーキテクチャの検討が楽になったり、幅が広がったりするので、今後に期待です。
おわりに
Snowflakeで利用できるクラウドプラットフォームとリージョンについて簡単に解説しました。
とりあえず利用してみたいというタイミングではあまり気にはならないのですが、要件定義等のタイミングで色々と考える必要が出てくる内容でもあるので事前に知識を入れておくと楽になるかなと思いました。