目次
はじめに
各タームの説明
参加した理由
結果
複雑な感情
得ることができたもの
今後
はじめに
2023年度実施のマナビDX Questのターム2に参加してみての感想です。
ターム1に参加した際の経験談もこちらに投稿しています。
各タームの説明
ターム1
ターム2
- ターム1でDXに関しての基礎知識をつけたら、ターム2でいよいよ実践
ターム2参加は任意
- 実際の企業と受講生がマッチングし、企業の課題を解決していく、という流れ
- 期間:11月~2月の4カ月間(チーム組成やマッチング待機などの準備期間も含める)
企業とのマッチングが成立する時期がチームによって異なります。
マッチングが遅れれば遅れるほど実際のプロジェクト実施期間は短くなります。
- 受講生側は、受講生同士でチームを組む
- MAX6人
チーム組成用Slackチャンネルが開設されたり、ZoomやHEEREでのお見合い会が開催されたりします。
参加した理由
- 実践が面白そう
今まで私がやってきたようなただの座学ではなく、「実践」って面白そうだなぁとワクワクしたため
- これまでの学習が正しかったかを確かめるため
今回参加する前までは、資格を取ったり無料講座でプログラミングを学んだりと自分なりにいろいろやっていて、少しずつパワーアップしてきたつもりでした。
が、これが社会では全く使えないということがもし判明したら、それは問題だなと危機感を感じていました。
つまり、好きで勉強をしているのなら良いですが、私の場合勉強は「目的」ではなく、将来何か面白いことや凄いことを成し遂げるための「手段」と捉えていたので、その手段としての役割を果たしていないのは問題だという訳です。
ということで、それを確かめるために応募しました。もし自分の力が少しでも実地で通用すれば今まで通りのスタンスで勉強を続けるし、もしダメダメに終わったとしてもその時はそれを踏まえて勉強法をガラッと変えよう、という狙いがありました。
結果
結論、参加して良かったと思っています。参加前の自分とは別人なのではないかというレベルで成長できた実感があります。
しかし、「う~ん...」と複雑な感情も正直あり、その理由を書ける範囲で書いていきたいと思います。
複雑な感情
簡単に言うと、ミニハプニングがいくつかあったということです。以下それを列挙します。
- 返信がこない
まず、我々がマッチングした企業の担当者様が、非常に忙しい方でした。そのため我々のメッセージに対して返信が数日後だったり、1週間経ってもこなかったり、ということがありました。
これに関しては、お相手が悪いというよりかは、DXについてもっと真剣に考えてもらえるように誘導できなかった我々の責任が大きいかなと感じています。
あとは、お相手の忙しさを緩和するための業務効率化をすることができればもっと楽になったのかもしれませんが、それは力不足で結局叶いませんでした。
- メンバーがドロップアウト
チームメンバー複数人が途中でドロップアウトしてしまいました。具体的には、DMの返信が返ってこない、ミーティングに参加しない、という事象です。恐らくモチベーション低下によるものだと思います。
これも私がうまく働きかけるべきだったなと反省しています。私はチームのリーダーだったので、マネージメント失敗という一言に尽きると思います。
反省として、今回出会ったある方にお勧めしていただいた「プロジェクトマネジメントの基本が全部わかる本」という書籍を買ったので、現在行っている就職活動が終わったらじっくり読みたいと思っています。
得ることができたもの
メンバーからの学び
...そんなハプニングが起きたのに、なんで参加して良かったと思えるの?と思われるかもしれません。
それは、あるメンバーの方からの学びが膨大だったから、というのが大きいです。以下その学びを列挙します。
- 「調べる」ということ
私は学生なので、今回のプロジェクト期間中、しようと思えばいくらでも言い訳ができました。
「ビジネス経験が無いから〇〇はできない」
「さすがにそんなに高度な技術力は持ち合わせていない」
「就職活動が忙しくて〇〇はできそうにない」
「我々ができる範囲は〇〇に限られる」
という言い訳です。プロジェクトを続けていく中で、正直他にも10個くらいは言い訳が頭に浮かんだと思います。
自分はそういった言い訳は言わないように意識していたのですが、ハプニングが起きたり、わからないこと・知らないことが次から次へ目の前に出てきたりして、遂に弱音を吐いてしまいました。メンバー同士でミーティングをしているときです。「〇〇はさすがにわからない」というような弱音です。
そうしたら、それを聞いたあるメンバーの方が、「わからないなら調べてみよう」ということを言ってくれました。
そこでハッと気付かされた感じがしたのを覚えています。あの瞬間は、本当に自分が情けないと感じました。
思考を放棄する自分の癖にちゃんと気付けた初めての瞬間だった気がします。
ということで、今は「死ぬ気で調べ尽くす」という意識で毎日過ごしています。面白いことに、ひたすら調べてみると、案外答えが見えてきたりします。
勿論、調べて、考えて、調べて、考えて、の繰り返しにより効果は倍増するので、ただ調べるだけではなく「思考」も挟むようにしています。
- 自己効力感
1つ前のものと関連しますが、案外自分は何でもできるぞ、という自信を持つことができました。
というのも、この情報化社会において、調べれば実はどんな情報でも得ることができると改めて感じましたし、それに加えて「1日中頭を使って思考する」ということを毎日やれば、ある程度のことなら何でもわかる、何でもできる、という自信が生まれました。
- 技術の素晴らしさ
これまで話したことは、物事に取り組むにあたっての姿勢、つまり前提条件のようなものでしたが、ここから先はもう少し具体的な話になります。
技術力が非常に高いメンバーの方がおり、我々が手も足も出ないように思われた企業の課題に対して、その方はスっと解決策を提示していました。
やっぱり、技術は良いなぁと思いました。私もそういったアウトプットをいつか出せるように、毎日技術の勉強に励んでいます。
- ツールの知識
とにかくたくさんのツールをメンバーの方から教わりました。聞いたツールをとにかく調べて、インストールして試してみる、ということを行っていました。すると案外、「こんな素晴らしいツールがあるのか!」と驚きの連続でした。
教わったツールの具体例は...
Notion
詳しくはこちら。
いくつもの機能を、Markdown記法によって簡単に使えて、見やすく書けてしまうという意味で、Notionは最高です。今までメモ系はWordしか使ってこなかったのですが、Notionを知ってからは完全にNotionに移行しました。
Discord
詳しくはこちら。
コミュニケーションツールです。それまではずっとSlackを使っていたのですが、Slackには無いDiscord独自の機能があって面白いです。
例えば、Markdown記法としてアンダースコアが使えるとか、カスタムステータスの表示がおしゃれ、とか。個人的にはUIが凄いおしゃれだと感じます。使っていて全くストレスが無いどころか楽しいです。
しかし個人的には改善して欲しい点もあり...
- Enterキーを押したら文章が送信されてしまう
デフォルトの設定を変えることが不可能です。
Karabiner-Elements(?)というものをインストールしてその後色々やればいけるらしいですが、簡単に設定変更できれば良いのになと思います。
送信より改行の方がたくさん使うので改行をEnterにして送信をCtrl+Enterにしたいのですが、今は改行するにはShift+Enterしなければなりません。
- スレッドでファイルを送信したくても1発目の文章では不可能
スレッドとして何か1発目の文章を送るとはじめてスレッドが生まれるので、そこからそのスレッドを選択した上でやっとファイルを送ることができます(そのスレッド自体が新チャンネルのようになるイメージです)。
Slackに慣れていたので、これはやや不便に感じました。
- 起動時間が遅い
デスクトップアプリケーション版に限ります。スマホアプリ版は問題ありません。
デスクトップアプリケーション版同士の比較ですが、Slackは最初の起動が1秒くらいで、Discordは10秒くらいかかってしまいます。
スマホアプリと共通化されているとはいえ、更新が入るので遅いそうです。
When2meet
詳しくはこちら。
スケジューリングツールです。視覚化されているのが特徴で、MTGの日程調整などでも一目でチームメンバーの空いている時間帯が分かります。
Miro
詳しくはこちら。
オンラインホワイトボードツールです。ブレインストーミングで案出しするときや、会議の議事録を録る時などに活用できます。
デザインを考えたり、文字の大きさを考慮したりしないととんでもなく見にくくなるので、慣れていないと議事録メモなどは難しいです。スピードの問題で、ついていけなくなると思います。
私はNotionにバーっと書きだしていく方が楽なので好きですが、共同作業となるとやはりMiroで慣れるべきなのかなとは最近感じています。
GIMP
詳しくはこちら。
無料の画像編集ソフトです。モザイクをかけたりなど、基本なんでもやれます。
OneDrive
詳しくはこちら。
無料のクラウドサービスです。恥ずかしながらGoogleDriveと混同していましたが、OneDriveはGoogleではなくMicrosoftのサービスなので当然別物です。
例えばメンバー間でPowerPointのファイルを共有したい時、GoogleDriveでスライドを共有するとGoogleSlideとなりますが、OneDriveでスライドを共有するとPowerPointのままとなります。PowerPointもMicrosoftが提供しているアプリケーションだからです。
プロジェクト自体での学び
以上はメンバーから得た学びですが、勿論このマナビDXクエストで得た学びもたくさんあります。以下列挙します。
- DXとは何かを説明できるようになった
「DXとはどういうものか」
「どういう企業に必要なのか」
「実現するためにすべきことは何か」
「DX推進の過程で起こり得る問題は何か」
などを自分の言葉で話せるようになりました。
- DX推進で困っている企業の実態を知ることができた
「現場では誰がどんな課題を持っているのか」
「目標達成の制約となっているのは何か」
「それに対してどう思っているのか」
などを実際に話し合うことで聞き出すことができました。
実際にあった制約の例としては...
「自動化できていない」
->つまり手作業
->業務に時間がかかる
->日々の業務が忙しくてDXなんかやっている暇無い
とか、
「やるべきだと思っているしある程度時間の余裕もあるが、何をすれば良いかわからない」
->せっかくのやる気と時間が無駄になる
->他の企業との競争で、劣位に泣く
などがありました。
- スケジュール管理とタスク管理が上達した
これは個人的な話ですが、私は今回のプロジェクトに加え、
・就職活動
・大学の授業/課題
・プログラミング学習
を並行して行っていたため、スケジュールとタスクの管理をミスなく行う必要がありました。ミスをすると迷惑をかけてしまう存在がたくさんいるので、上手くスケジュール管理ツールやタスク管理ツールを用いながら凌いでいく術を知りました。
今後
反省などを踏まえて、今後意識していこうと思っているのは以下です。
- 積極的に外部コミュニティに所属する
やはり出会いは大切だな、と感じたので。
- プログラミング学習
いつか技術の力で良いアウトプットを残すために学習を継続していきます。
- ひたすら調べる
知らないことは調べる。自分はこれがしっかりできていなかったことに気付きました。
この当たり前の行動を徹底していこうと思います。
- ひたすら考える
何時間でも何日でも考え続けてみると、自分の中で腑に落ちる瞬間が来るので、その気持ちの良い瞬間を目指して考え続けてみようと思います。
- 先読みをする
想定できるトラブルなどは事前に考えておくと、結果的に効率良く行動していくことができると感じました。
「今後どんなことが起きそうか」「それを踏まえて自分は今どう行動すべきか」と考えていこうと思います。