##はじめに
RailsでDBに値を保存する際、無意味なデータや想定外のデータの登録を防ぐ「バリデーション」。備忘録として、書き方や例をまとめてみます。
##バリデーションとは
先にも書きましたが、データを保存する前に、無効なデータでないことを検証する機能のこと。門番みたいなものですね。
空のデータが保存されないようにしたり、数字以外は保存できないようにしたり、文字数に制限を設けたり……保存するデータに制限をかける時に使います。
##基本的な書き方
Railsではモデルクラスに、validates
メソッドで指定します。
validates :カラム名(シンボルで指定),検証ルール(こちらもシンボルで指定)
これだけでは理解しづらいので、次から例を用いて書いていきます。
ユーザーモデルにname,age,email,genderのデータを追加していく例になります。
###空データを登録できないようにする→presence
class User < ApplicationRecord
validates :name, presence: true
end
###文字数の制限を設ける→length
class User < ApplicationRecord
validates :name, presence: true, length: { maximum: 50 }
end
ここでは名前の長さの上限を50文字にしました。下限や範囲の指定もできます。
#長さの下限を2文字に設定→minimum
validates :name, length: { minimum: 2 }
#長さの範囲を2-50文字→in ..
validates :name, length: { in: 2..50 }
#長さを5文字に指定→is
validates :name, length: { is: 5 }
###数値のみを許可する→numericality、空を許可するallow_blank
ageカラムは数字のみ、空でも構わない例です。
class User < ApplicationRecord
validates :name, presence: true, length: { maximum: 50 }
validates :age, numericality: { only_integer: true }, allow_blank: true
end
numericality
は、デフォルトでは小数も許容してしまいます。ageカラムでは整数のみ許可したいので、 only_integer
を。
また、numericality
は空を許可しないため、空を許可する場合はallow_blank: true
を追加します。(空を許可せず、数値のみを許可する場合はnumericality
のみ、 presence: true
は無くても良い。)
###同一データは一つのみ許可する→uniqueness
emailカラムには同じデータを登録できないようにします。
class User < ApplicationRecord
validates :name, presence: true, length: { maximum: 50 }
validates :age, numericality: { only_integer: true }, allow_blank: true
validates :email, presence: true, uniqueness: true, format: { with: /\A([^@\s]+)@((?:[-a-z0-9]+\.)+[a-z]{2,})\Z/i}
end
ここではuniqueness: true
を用いました。format:
では、文字列が条件に適しているかの検証を行います(ここでは割愛させていただきます)。
###特定の値が含まれているか確認する→inclusion
genderカラムに、1~3(1:male, 2:female, 3:other)のいずれかの数字が保存されるとします。
class User < ApplicationRecord
validates :name, presence: true, length: { maximum: 50 }
validates :age, numericality: { only_integer: true }, allow_blank: true
validates :email, presence: true, uniqueness: true, format: { with: /\A([^@\s]+)@((?:[-a-z0-9]+\.)+[a-z]{2,})\Z/i}
validates :gender, presence: true, inclusion: { in: 1..3 }
end
##おわりに
ほんの一部ではありますが、validationについてまとめてみました。
まだまだ知らないことだらけですが、日々勉強していきます…!
初心者ですので、間違っている点等あればご指摘いただけますと幸いです。
######参照元: Rails Guids(https://railsguides.jp/active_record_validations.html)