はじめに
今月(2026年4月、執筆時点)、開発の効率化と品質向上を目的に、開発メンバーへClaude Code (Team Premium Seat)1が割り当てられました。「それなりに効果は得られるだろう」と、ほどほど期待していましたが、巷の文献にある通り、想像以上の変化でした。
良い変化が多いです。でも、それを飲み込めない猛烈なスピードの課題もあるのです。
これに応えるには、プロジェクトマネージャ(以下、PM)もClaude Codeがないと倒れるわ…
と、感じてタイトルにつながったワケです。
所属会社で開発者にしかライセンスが割り当てられないPMの皆様が、一言申せる記事になれば幸いです。
- 想定読者
- AI駆動開発をはじめたPM
- 前提
- Claude Codeが何かは割愛します
- Claude Code導入1ヶ月間で起きた出来事から執筆しています
目次
- チーム編成
- Claude Code導入初月の効果
- 発生した課題・問題
- PM補佐をClaude Codeで代替すること
1. チーム編成
2026年になって言葉がよく出るようになったフォワード・デプロイド・エンジニア(Forward Deployed Engineer, 以下FDE)2を備えたプロジェクトで、体制は以下:
| 記号 | 役割 | 人数 |
|---|---|---|
| PdM | プロダクトマネージャ(責任者) | 1 |
| PM | プロジェクトマネージャ(私 + 1名) | 2 |
| AppTL | アプリケーションテックリード | 1 |
| FE | フロントエンドエンジニア | 2 |
| BE | バックエンドエンジニア | 1 |
| FullStack | フルスタックエンジニア | 3 |
| UIUXTL | UI・UXテックリード | 1 |
| Designer | デザイナ | 3 |
| InfraTL | インフラテックリード | 1 |
| Infra | インフラエンジニア | 2 |
| AI | AIエンジニア | 1 |
| DB | データベースエンジニア | 1 |
計 19名
改めて書いてみると大所帯。
スクラムによるアプリ開発を目指したが、当然、スクラムガイド3に則っていない。
(スクラムになっていない)
2. Claude Code 導入初月の効果
導入初月、タスク消化数の変化
| メンバー | 導入前 | 導入後 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 中堅エンジニア | 1タスク / 1人日 | 3タスク / 1人日 | シンプルに早い |
| 若手エンジニア | 1タスク / 2人日 | 2タスク / 1人日 | バグは多いが動く |
Claude Codeが一部のメンバーへの導入にも関わらず、初月から予実がいい意味で崩壊しました。
AIに若干の懸念を示したユーザも今はノリノリ、あれもこれもできないかの応酬になっています。
(で、できてしまうのがClaude Codeのすごいところ)
若手エンジニアの特徴に書いた部分は、他の文献でもよく紹介されている落とし穴。
そのため、こちらの詳細は割愛。シンプルに早くなったことに対する弊害を取り上げます。
3. 発生した課題・問題
どこかが楽になれば、どこかに皺寄せが行く。
コードレビュー地獄・コンフリクト地獄
コードレビューが終わらなければマージはできません(当たり前ですが)
AIは必ずしも既存の構成を考慮して修正してくれるわけではなく、雪崩のように押し寄せるプルリクエスト(以下、PR)にレビュアーは忙殺される。
コーディング規約の支援(Claude.md)で緩和されるかもしれないが、まだ先の状況。
ここでさらに、AIがプログラムソースを食い合ってコンフリクトの嵐が起こります。
コードレビューは人を増やすことで緩和できるので、この記事はコンフリクトの嵐に焦点をあてます。
コンフリクトの嵐
「タスク粒度が悪い。コンフリクトでタスクがこなせない。作業スケジュールが見えない」
そんな言葉があっという間に広がりました。あ、これ、私の問題だ、と。
開発のテンポが早く、タスク割振前にどのソースコードが修正対象か確認できないです。
テックリードも前述のコードレビューで手一杯なので、相談はボトルネックです。
となると、これは増員を上長へ相談し、人員調整・調達をかけて、アサインして、教育して…
40代のPMとして、以前はこうやってプロジェクトの健全化をはかりました。
でも、周りの動きを見て、ふと、心の一言
「これ、Claude Codeで担えるはず」
ということでPMも契約をすることになりました。
4. PM補佐をClaude Codeが代替すること
表にしてみました(優位性が高い方に★を記載)
| No | 検討事項 | PM補佐を増員する | Claude Codeを利用する |
|---|---|---|---|
| 1 | アサイン調整 | プロジェクト間調整や調達あり | ★月額利用料検討 |
| 2 | 参画時の説明 | 必要 | ★不要(Claude.md活用) |
| 3 | 戦力になるまで | 教育が必要 | ★即日 |
| 4 | タスク割振 / 影響調査 | 人によりけり | ★数分 / 1タスク |
| 5 | スケジュールへの落込 | ★お任せ | 流石にまだ手作業 |
| 6 | 追加コスト | 数十万〜 | ★数万 |
| 7 | 予定外作業 | 人権に配慮 | ★やろうと思えばなんぼでも |
No.4 でプロンプトに書き込んでいるのは下記内容:
- (今どうなっていて、それを)どうしたいかのシナリオ
- フロントエンドなら画面名と画面のURL
- バックエンドならAPIのエンドポイントとDBテーブル名をわかる範囲で
- 画像があればpngにして貼付
これだけでコンフリクト可能性含めある程度見えるし、小規模ならそこで直してPRを出すことさえできる。開発者とやっていること近いが、PMはタスクを回すのがメイン。そこで「プロンプトで聞くのは一回だけ」という自分ルールを設けた。
No.5 はいずれ自動化して解決する見込み。
まとめ
執筆時点の現状は、Claude Codeを活用してタスクを回せるようになったという実感です。
効果測定は改めてになりますが、導入初月で既に二つの改善が見えています。
- 費用対効果(増員と比べて、導入コストはかなり低い)
- 「抱える」ストレスの緩和(Claude Codeが考えてくれる)
2番目、もうAIを使わない開発にはもう戻れないかもと感じたほどです。
管理のAI駆動、もっと詰めたいですね。
参考文献
- Claude Code について。 Team Premium Seat を使っています
- スクラムガイド
- フォワード・デプロイド・エンジニア (Forward Deployed Enginner)
- 若手エンジニアのAI活用の落とし穴とか
- Visual Studio Code + Claude Code で利用しています
