ルーレットでEven(偶数)またはOdd(奇数)に賭ける方法は、赤黒ベットと並んでシンプルで人気のある戦略の一つです。
今回は「ウィナーズ投資法」を利用してルーレットのEven・Oddをプレイし、その結果を検証するプログラムを作成します。
ウィナーズ投資法とは?
ウィナーズ投資法(Winners Investment Method)は、連敗を活用して賭け金を増減させる戦略です。
特徴的なのは、連敗時に数列を作成し、その数列の法則に従って賭け金を決定する点です。
ウィナーズ投資法のルール
- 初期設定: 最初に1単位(ユニット)を設定(例: 1ドル)
- 初期ベット: 最初は1単位を賭ける
- 2連敗まで継続: 2連敗するまでは1単位を賭け続ける
- 数列の作成: 2連敗した時点で「1・1」の数列を作成
- ベット額の決定: 次のベット額は数列の左端の数字を2倍にした金額とする
-
ゲームの進行:
- 勝った場合: 数列の左端の数字を削除
- 負けた場合: 前回ベットした単位数を数列の右端に追加
- 終了条件: 数列がすべて消えるまで継続
Pythonでのシミュレーションプログラム
import random
def spin_roulette():
"""ルーレットを回してEven(1)かOdd(0)を返す(0は負け扱い)"""
outcome = random.randint(0, 37) # 0から37(0を含む)
if outcome == 0:
return -1 # 0は敗北
return 1 if outcome % 2 == 0 else 0 # Even(1)またはOdd(0)
def winners_investment_simulation(initial_unit=1, max_rounds=100):
"""ウィナーズ投資法でルーレットのEven・Oddをプレイするシミュレーション"""
balance = 0
rounds = 0
numbers = [] # 賭け金の数列
consecutive_losses = 0 # 連敗カウント
unit = initial_unit
while rounds < max_rounds:
if not numbers: # 数列が空なら最初の1単位で賭ける
bet = unit
else:
bet = numbers[0] * 2
outcome = spin_roulette()
if outcome == 1: # 勝ち
balance += bet
if numbers:
numbers.pop(0) # 数列の左端を削除
consecutive_losses = 0
else: # 負け
balance -= bet
consecutive_losses += 1
numbers.append(bet) # 負けた金額を数列に追加
if consecutive_losses == 2 and not numbers:
numbers = [1, 1] # 2連敗時に「1・1」の数列を作成
rounds += 1
print(f"Round {rounds}: Bet {bet}, Outcome {outcome}, Balance {balance}, Numbers {numbers}")
return balance
# シミュレーション実行
final_balance = winners_investment_simulation()
print(f"最終残高: {final_balance}")
シミュレーション結果の考察
このシミュレーションを複数回実行すると、以下のような特徴が見られます。
- 2連敗するまでは1単位の賭けが続くため、大きく負けることは少ない
- 2連敗後に数列が増加すると、負けが続いた場合に賭け金が膨らむリスクもある
- 数列が短縮すれば利益が確定するが、長くなると損失が拡大する可能性もある
ウィナーズ投資法は、一見するとリスクを抑えた戦略のように見えますが、負けが続くと賭け金が大きくなるため、適切な資金管理が求められます。
まとめ
ウィナーズ投資法を用いたルーレットのEven・Oddベットは、2連敗後の数列管理が鍵となる戦略です。
今後の改良点として、
- 最大ベット額を制限する
- 破産リスクを考慮したシミュレーションを行う
- 実際のカジノのルールに沿った制限を加える
といった点が考えられます。
前回の記事(モンテカルロ法のシミュレーション)と合わせて、ぜひ参考にしてみてください!