1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

PyGMTをAWS Fargateで使えるようにする

Posted at

はじめに

ローカル環境でPyGMTを使えるようにはなったが、せっかくなのでAWS上で使えるようにしたいと思った。…思ってしまった。ので、試行錯誤してみた

構成

当初、できるだけ簡単な構成にしたくてPyGMTをコンテナLambdaで実行してみたのだが、PyGMTは実行時に/.gmtフォルダを作成するらしく、/tmp/以下にしか一時ファイルを保存できないLambdaではエラーが起きてしまった。
そのため搭載先をFargateに変更し、Fargate上で描いたテスト用の地図をファイルとして出力し、S3へ保存するプログラムを作成した。
005_lambda_01.png

S3バケットの作成

事前に画像ファイル格納用のS3バケットを作成しておく。バケット名以外はデフォルトでOK。

ソースコード

テスト用に出力する地図の構成はPyGMT-HOWTOの基本の地図から拝借したものを使用。tmp領域にpngファイルを出力後、S3へ送信する処理を行っている。
(出力ファイルを/tmp以下に置こうとしているあたりにLambdaの痕跡が見える)

import pygmt
import boto3

print('Exe Start')
fig = pygmt.Figure()

fig.coast(
    projection  = 'N138/12c',
    region      = (128, 146, 30, 46),
    shorelines  = 'default,black', 
    area_thresh = 100,
    resolution  = 'f',
    land        = '249/243/202',
    water       = '190/220/250',
    map_scale   = '142.5/32/32/400',
    frame       = ['WSen+t"Figure"', 'xafg', 'yafg']
)

fig.savefig('/tmp/pygmt-coastline.png')

s3 = boto3.resource('s3')
s3.Object(
    '[S3バケット名]', 'pygmt-coastline.png').upload_file('/tmp/pygmt-coastline.png')

print('Completed!')

Dockerfile

このページこのページを参考にDocerfileを準備した。
Dockerfileにクレデンシャル情報を入れてるのがとてもアレだが、テスト用の仮置きということでご容赦を、、

FROM continuumio/miniconda3

WORKDIR /app

ENV AWS_ACCESS_KEY_ID "<AWSアクセスキーID>"
ENV AWS_SECRET_ACCESS_KEY "<AWSシークレットアクセスキー>"

# Create the environment:
COPY environment.yml .
RUN conda env create -f environment.yml && conda clean --all

# Copy script 
COPY app.py ./
COPY app.sh ./

# activate pygmt env
CMD ["sh", "./app.sh"]

environment.ymlファイルは以下。

name: pygmt
channels:
  - conda-forge
dependencies:
  - python=3.9
  - pandas
  - packaging 
  - gmt=6.4.0
  - pygmt=0.8.0
  - boto3

最後にapp.sh。

#!/bin/bash
. /root/.bashrc
conda activate pygmt
python app.py

ECRリポジトリの作成

AWSマネジメントコンソールを開いて、Dockerコンテナを保存するための準備をする。
ECR(Amazon Elastic Container Registry)のページを開き、「リポジトリの作成」からリポジトリ名を入力>「リポジトリを作成」をクリックする。
今回はリポジトリ名:pygmt-testで作成。
005_lambda_02.png

ECRへのイメージプッシュ

作成したECRリポジトリの画面>プッシュコマンドの表示ボタンから表示されるコマンドをコピーして実行する。

1.docker login(東京リージョンの例)

aws ecr get-login-password --region ap-northeast-1 | docker login --username AWS --password-stdin {AWSaccountID}.dkr.ecr.ap-northeast-1.amazonaws.com

2.docker build
全部で2分ほどかかる。
※"pygmt-test"は作成したECRリポジトリ名に置き換えて実行してください。

docker build -t pygmt-test .

3.イメージにタグを付与

docker tag pygmt-test:latest {AWSaccountID}.dkr.ecr.ap-northeast-1.amazonaws.com/pygmt-test:latest

4.ECRにイメージをプッシュ

docker push {AWSaccountID}.dkr.ecr.ap-northeast-1.amazonaws.com/pygmt-test:latest

ECSタスク定義の作成

1.マネジメントコンソールでECSの画面を開き、左メニューで「タスク定義」をクリック。
タスク定義ファミリー(タスク定義名)、コンテナ名を入力。
イメージURIの欄は、ECRに登録したイメージのURIをコピーして入力する。
ポートマッピングは今回必要ないので削除。
あとはデフォルトで「次へ」をクリック。
006_fargate_001.png

2.次の画面ではデフォルトのまま、もう一度「次へ」。
確認画面でひと通り確認ができたら「作成」をクリック。

3.作成したタスク定義を選択し、最新のリビジョンを選んでクリック。
表示されたタスク定義画面で、「タスク実行ロール」に表示されているロール名をクリックする。
006_fargate_002.png
IAMの画面が開くので、「許可を追加」>「ポリシーをアタッチ」を選択する。
006_fargate_003.png

ポリシーの選択画面が開くので、"S3"で検索して「AmazonS3FullAccess」をアタッチする。
006_fargate_004.png

ECSクラスターの作成

1.マネジメントコンソールのECS画面から、クラスター>「クラスターの作成」をクリック。
クラスター名を入力、VPCとサブネットは適当なものを選び、インフラストラクチャはAWS Fargateを指定して「作成」をクリック。
(VPCとサブネット周りまで設定していると長くなってしまうので、ここではデフォルトのものを使用しています。ネットワーク周りについては別途設定してください。)
006_fargate_01.png

2.しばらく待つとクラスターが作成される。

ECSタスクの作成

1.上記で作成したクラスター名を選択して、サービスの「作成」をクリックする。
006_fargate_02.png

2.今回はタスク分散等は必要ないので、コンピューティングオプションは「起動タイプ」を選ぶ。
起動タイプは「FARGATE」、バージョンは「LATEST」を指定する。
006_fargate_03.png

デプロイ設定のアプリケーションタイプは「タスク」を選び、タスク定義のファミリーに先ほど作成したタスク定義名を設定する。
ここまで入力したらあとはデフォルトで「作成」をクリック。
006_fargate_04.png

3.タスクの実行が始まるので、実行完了を待つ。タスクのステータスが「停止済み」になるまで約1分半~2分かかる。

4.実行完了後、S3バケットを確認する。画像ファイルが保存されていればプログラムは正常終了している。
006_fargate_05.png

出力された画像はこんな感じ。あとはPythonコードやデータをいろいろと弄れば様々な図を描くことができる。
pygmt-coastline.png

1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?