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Code for Ibaraki の柴田です。

この記事は、Civic Tech (シビックテック)をテーマにした、「Civic Tech Advent Calendar 2018」企画の5日目のための原稿です。他の記事は一覧から見られるようになっており、日ごとに記事が増えていく予定です。

「ITなどの技術を活用して地域やコミュニティーの課題を解決するための活動およびそのテクノロジー」を意味するシビックテックは元々、海外から来たアイデアです。そのため、シビックテック周辺で使われる用語も日本人の文化的背景からだと理解するのが難しいものがあります。

今日、ここではそんなものの一つ、「◯◯ウォッシング」という言葉をご紹介します。オープンウォッシングなんていう風に使ったりします。どんな意味だと思いますか?

ウォッシング(washing きれいにする、洗う)がついているんだから、〇〇をきれいにする、というような意味でしょうか?

実は、この言葉


「〇〇ウォッシング」とは「なんちゃって〇〇」「うそつき〇〇」


ぐらいのイメージです。つまり、元々の〇〇に対するまがいもの、いい加減な〇〇を意味しており、悪い意味として使われます。実際は〇〇でない企業などが、〇〇であるとしてPRするような時に、それを批判して〇〇ウォッシングであると呼ぶようです。

つまり、オープンウォッシングとはオープンではないのにオープンのふりをするという意味になります。ここでのオープンはいわゆるオープンソースのオープンだったり、その哲学をひきついだオープンデータだったりします。

英語のつづりとしては単なる Open washing ではなく特別な意味を強調して Open-washing や Openwashing として使われることが多く、そのまま openwashing.org なんてサイトまであります。元々、環境保護(グリーン)活動をうたいながら、実は違ってるというgreenwashing(エセ環境保護活動)という言葉から着想を得て、2009年3月14日にMozillaのMichelle Thorneさんによって作られた言葉です。

Openwashing の語源や語義について詳しくまとめられている先達の皆様の素晴らしい記事がありますので、こちらもあわせてご覧ください。

「閉じた」オープンデータ あるいはその生い立ち yasuto Furukawa

オープンウォッシング(Openwashing) - オープンであるように装いごまかすこと、上辺だけの欺瞞的なオープン訴求 yamachan360

「オープン-ウォッシング」 – データをオープンにすることと単に利用可能にすることはどう違うのか OKJP OKFNがオリジナル翻訳記事

念のため、ある程度合意が取れているオープンデータの定義についてはオープンデータハンドブックにあるものをご紹介しておきます。

オープンデータとは何か?

結局、オープンウォッシングとは実際はオープンではないのに、世間ではやっているから、とか、行政の方針だからとかとの理由でオープンを名のっているものになります。AIウォッシング、ブロックチェーンウォッシング、SDGsウォッシングやら子育てサポートウォッシング、市民参画ウォッシング・・・いくらでもありそうでコワイです。

くれぐれも来年はシビックテックウォッシングみたいな言葉が流行らないことを願って筆を置くとしましょう。市民が誰も望んでいない謎のシビックテック施策が進んでしまうみたいなことにならないよう、自戒もこめて

皆様、良いお年をお迎えください