More than 1 year has passed since last update.

AWS超初心者によるAWS費用試算

Posted at 2022-05-13

はじめに

AWSを利用するにあたり、予算確保等の理由から「(上振れしない様に)それなりに精緻な」形で「年/月単位」で発生する費用の試算を求められることがあるかと思います。
今回は、上記要望のもと、AWS超初心者が行ったAWS費用の試算方法について、まとめてみます。

AWS費用試算の道のり

困りポイント

AWS費用試算はどうやれば？ということで調べていくと、AWS Pricing Calculatorを利用しましょうという話が出てくるかと思います。
試算ページの項目を埋めていけば想定費用が結果として得られる訳ですが、AWSサービスに依っては、試算に必要な値をいきなり埋めていくのはハードルが高い(筆者的には)場合があります。

例：ELBの試算ページ

まずは費用発生条件を理解する

という訳で、まずは試算対象とするAWSサービスの料金体系を確認し、費用発生の条件及び算出式を理解します。
AWS社のHPにて料金体系を確認する方法が一番間違いが無いのですが、試算における注意点等を含め、より分かりやすく説明頂いているHP等もあります。理解を深めるという観点から、合わせて参照していくと良いかと思います。

例：EBSボリュームにおける費用発生条件
- https://aws.amazon.com/jp/ebs/pricing/
  - リージョン
  - ボリュームタイプ
  - プロビジョニングサイズ
  - (ボリュームタイプに応じて) プロビジョニングするIOPS及びスループット
例：Amazon Workspacesにおける費用発生条件
- https://aws.amazon.com/jp/workspaces/pricing/
  - リージョン
  - バンドルOS種類及び持ち込み(BYOD)するか否か
  - 利用リソース (CPU, メモリ, ディスク)
  - 料金プラン (時間 or 月額)

費用発生条件の値を設定する

費用発生条件を理解出来たところで、次に各条件の値(使用量等)を設定していきます。
全ての値を設定出来れば良いのですが、実際には予測が難しい条件もあります。まずは、この値は決められそう、これは無理だなという選別をしていきます。
値の予測が難しい条件については、ある程度エイヤで決めるしかないかと思います。明確なやり方を定義することが難しいのですが、筆者の個人的なポイントとしては以下と考えています。

費用算出式から、最終的な費用にどの程度影響があるのかを確認すること
1.を踏まえた上で、大きめに値を見積もること(上振れしない様に)
予測が難しいために暫定的に値を置いているという事実を情報として残しておくこと

例：S3 Standardにおける値設定
- https://aws.amazon.com/jp/s3/pricing/
  - リージョン → 東京リージョン
  - ストレージ容量 → 最大100TB利用
  - リクエスト数(PUT/COPY/POST/LIST, GET/SELECT/他のすべて) → 予測難...今回はストレージ容量の方が費用内訳の大半を占めそうなので●●●と値を置く。
  - ....