幸せの青い鳥は、転職先にいるのだろうか?
転職を思い立つタイミングは様々です。私の場合はこんな感じ
- 若いとき:
- レガシーシステムに囲まれ、こんなはずじゃない、もっと最新技術に携わりたい!
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「ナニモノ」
かになりたい。自分探しの旅。青い鳥探し。 - 会社の名前、規模、見栄
- わりと年がいってから:
- ハードワークで気づく、ワークライフバランスの充実
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続「ナニモノ」
かになりたい。自分探しの旅。青い鳥探し。
「新しい技術」という誘惑と現実
汎用機と同居しながら開発していた会社から転職した時に思ったことです。
転職すれば新しい技術に触れられる!そう思って飛び込んだ新天地で気づいたことがあります。
実は、私のような炎上案件救助隊
を急いで募集する会社には、共通点があった気がします。
(自分のアピールも炎上案件救助隊
であることを推したのもまずかった)
- 前任者が突然辞める(育休や病休のパターンもアリ)、辞めたから慌てて募集している
- 既存システムの保守や改善が山積みのシステムで捨ててしまいたいが、長年の付き合いで切るに切れない、出来るやつは新規案件にぶっ込みたいから古いシステムのお守りor戸締り役を探す
- 採用サイトに載っているような花形プロジェクトの採用ではない
正直に言えば、「こんなはずじゃなかった」と落胆したことも。
採用面接時にもっと詳しく配属部署の状況を確認すべきでした。
でも、これも一つの経験として、次の転職では細かく確認するようになりました。
「有名企業」という罠
恥ずかしい告白ですが、最初の転職は完全に会社名で決めました。
当時付き合っていた彼女&そのご両親に、会社を言うのが少し引け目があったんです。「知名度の高い会社に行けば、きっと全てが良くなる」
結果:
- 給与はハードワークのわりに、大幅ダウン
- 実は前職の方が技術レベルが高かった、え、こんなにExcel世界なの?とか
- 結果、古いシステムのお守りでキャリアの上積みはほとんどなし
この経験から学んだのは、会社の知名度、規模より、実際の仕事内容やチームの雰囲気を重視することの大切さです。(当たり前だが・・・。)
青い鳥症候群との向き合い方
仕事が詰まってきたとき、辛いパターンに入るたび、これを越えたら転職する!
どこかに理想の職場があるんじゃないかと考えてしまいます。
完璧な環境、理解のある上司、最新技術、高給、ワークライフバランス...。
でも、本当にそんな天国はあるのでしょうか?
現実的な考え方:
- 完璧な職場は存在しないかもしれない
- でも、自分にとってのベストな環境は確実に存在する
- 現状の不満や不安から逃げるための転職は慎重に
ワークライフバランスの確保
仕事とプライベートのバランスを考慮した転職の重要性を痛感しています。
過去には、立場上の変な?責任感から
娘が入院している時でも仕事に行くことがありました。冷静になればダメじゃん、人間的に。
そう思うようになり、ワークライフバランスを重視するようになりました。
冷静な判断が壊れたこんな状況は、普通じゃないです。でも、このジャッジができてなかった。
いまは、家庭やプライベートを大切にしながら、仕事に取り組む環境を選びたいと考えています。
長い目でのキャリアパスの明確化
色々なところで長期的なキャリア目標を設定することの重要性について書いていますが、実際には目標が定まらんなぁと思うこともあります。
昔はロールモデルになるような人が現れて、その人に付いていけば自分もナニモノかになれると考えてました。
現実的には、そんなばっちり、自分の目標、憧れな人は現れません(現れなかった・・・)。ただ、ロールモデルがいない中で、Aさん、Bさん、Cさんのような様々な役割を組み合わせたポジションに就きたいという漠然とした目標を持つようになりました。
キャリアパスは一つに絞るのではなく、自分の興味やスキルに応じて柔軟に考えることが大切だと感じています。
定期的な経歴書の更新とキャリアの見直し
1年に1度くらいは経歴書を更新し、次のキャリアについて考えるタイミングを持つことが重要だと感じています。
理想としては、第3者的な人に現在どんな旬な技術が求められているのか、また自分の年代では、どのような立場の人材が求められているのかについて指摘してもらえる形に持っていきたいと思います。
そういう中では各企業の人事担当者がレジュメを見てくれる、転職ドラフトを利用してキャリアの棚卸を行うのも非常に有効です。転職ドラフトは、スタートアップ企業、メガスタートアップ企業が、しっかりレジュメを見たうえで声を掛けてくれるのが自分にとって良かったです。
完璧な職場、青い鳥は見つからないかもしれません。
でも、自分の経験と技術を活かせる場所、さらに成長できる環境は必ず存在するはずです。
大切なのは、焦らず、でも妥協せず、自分に合った場所を見つけることなのかもしれません。