5
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

Scrum Fest Sapporo 2021 に参加しました

Last updated at Posted at 2021-11-06

https://www.scrumfestsapporo.org/ に参加したので感想を書きます。

予習

podcastで予習しました!


Day0

晩御飯を食べてからちょい遅刻で参加しました。

スクラムフェス札幌の紹介

ちょい遅刻でも安心のまったり進行でした。
昨年の話を一緒に思い出す感じで良かったです。

コーチズクリニック活用のススメ

コーチズクリニック、RSGTで利用させていただいたことがあります。その時も緊張したのですが、開催してくださる側から心理的ハードルを下げていただけるのはありがたいです。

ふらっと立ち寄れる
廊下のある風景 - フラットでオープンネスがもたらす魅力

場を大事にする人の考え方に触れた思いです。

過去の Scrum Fest や RSGT で、「廊下」と言える場所は確かにあって、そこで話をするのは自分にとってそれなりに勇気が必要なことでした。

一度飛び込んでみると、自分も「廊下のある風景」を創りたい、守りたい一人になっている。そんな経験をしました。さとりゅうさんのようにダジャレを駆使することは苦手だけど、自分なりにフラットでオープンな場をつくっていきたいと思いました。

解散後

家族の時間を過ごしながら、解散後も人々が集まって話を続けている Discord の廊下チャンネルを眺めて「よき...」と思っていました。


Day1

「仕事の楽しさを感じていただけたら」と、ねもりんさん。
フェスを開催する運営の皆さんの思いを感じました。

アジャイルの旅支度 ー ここではじめる、自分ではじめる

これまで数多くの平鍋さんの講演を拝聴して来ましたが、何度でもありがたい!

BGM は「夢の途中」

平鍋さんの視点は未来へ。「俺たちも何かやりたいよね!」と僕たちに語りかけます。
これまでの道行きで上手くいかないことは何度もあり、その度に仲間と夢を語り合ったと言う平鍋さん。

私たちへの応援メッセージのように感じました。

その他

Discordでこれは!と思ったものを:

Kero — 今日 11:16
自律しつつ全体性を維持するのをプロセスでは制御できないと思っている

Kero — 今日 11:17
状況を説明できるモデルと、ひな形として使えるモデルは区別しないと危ないアブナイアブナイアブナイ

あとでじっくり読みたい:
リモートアジャイル開発のノウハウ集

読んでみたい本の話も:
「チームトポロジー」、Kindle まだだった!


息づく学食作りで見えてきた、生き生きとした価値創造を体得する授業とは

ちえみ先生

え「食堂の主」...?

筑波大学情報系学部の生徒達と、ずっとPBL(Project Based Learning)でアジャイル開発をしてきたちえみ先生。

聴覚・視聴覚障碍者のための大学である筑波技術大学での新たな挑戦についてお話いただきました。

まず、問題意識とアプローチが凄い!

  • 少人数の大学であることを活かした異学部交流
  • コロナで業者が撤退して廃墟然となった食堂を、学生が集まる場所としてデザインするPBLへ
  • いきいきした場づくりの第一歩として皆で掃除
  • 食堂を教室にして食堂に関わる人々について学習
  • 体験のプロトタイピング
  • 「少し手を施しただけで体感が凄く変わる」

ちえみ先生は「景色が変わったと思う瞬間」を鍵に、筑波大でのPBLで観た風景と、食堂プロジェクトでの体験を紐づけて行きます。

次にモック/プロトから最終的なプロダクトへのジャンプに課題があるとし、そこに専門家の関わり方を紹介してくださいました。

  • 学生のスキルに併せた助言
  • 専門家の生き方・経験・考え方

(講演中、Discordではクリストファー・アレクサンダー話で盛り上がる!)

現在は、このハード面のプロトタイピングDIY経験の次の段階として、ソフトウェアプロダクトによる体験の開発にどうつなげていくかに取り組んでいるとのこと。

いきいきした授業づくりが講演のそこかしこから感じられ、こんな先生と学びたい!という気持ちになりました。


抵抗にあったっていいじゃないか、にんげんだもの

Aki.m さん

途中からになってしまったけど、学ぶことにより、自分の認識が変わっていく話。

僕もこの感覚、最近強く感じていて、うんうんと頷きながら聞き入ってしまいました。

Aki.mさんの場合、進化心理学、生物学の観点から、コミュニケーション上で起きる事象を客観的に把握し、自身の行動をコントロールしていく体験が語られていきます。

僕も進化心理学追っかけたい!


【令和最新版】ScrumButベスト5・スケーリングDX対応版

kiroさん

登壇される度に何を置いてもkiroさんの話は聞いておかねば!と気持ちはいつも最前列な僕です。

Confengineの発表概要より:

なお、ここで出てくる ScrumBut は、すべてフィクションで、現実のプロダクト・プロジェクト・組織などとは一切関係はありません。

「うちの話をネタにしたな!」ではなく、似たようなはまりパターンはたくさんあるのねと思っていただけると幸いです。

あ、これ僕も使えるフレーズだ!

ScrumButは、Scrum アンチパターンと捉えるといいのかな?

kiroさんのお話を聞くということは、僕にとっては、kiroさんが体験したいろいろな現場や、ソフトウェア開発の歴史に触れられることが大事だったりします。

今回も、スプリントゴール誕生の背景や、海外の事情など、kiroさんならではのお話を聞くことができました!

その他

kiroさんから、まさに今 Regional Scrum Gathering TAIPEI やってることを紹介いただきました

時代だなあ...


週刊スクラム御意見番:クラスメソッド版

クラスメソッドさんの事例を面白おかしく紹介!ということで、リラックスして聞かせていただきました!

  • あらたさん、あっぱれが似合うわ...

辛さしかないふりかえりの口当たりを良くしていった話をふりかえる

同じ会社の同僚 nomadmonad

あらためて社内の現場の話を聞くのは新鮮。
「ふりかえりのふりかえり」を通じて、チームを見つめる眼差しについての話でした。

型からスタートして、自分たちのやり方を発見し、納得しながら進めている姿が素晴らしいと思いました。

nomadmonad は ScrumFestSapporo のスタッフも担当。こんな素晴らしいフェスをありがとうございます!


テックリードというふるまい、あるいは47機関の内側から見た世界

bleisさん

47機関の内側が覗けるかも!ということで拝聴しました。

まず、bleisさんは、15分スプリントについて、過去の記事をきっかけとしたやりとりから、自分たちの取り組みに対する考えを伝えてくださいました。

次に、話は、自チームが未経験の技術を用いた開発が必要になった場合について。
「個の力」にフォーカスが当たります。

基本として尖った個があり、それを「知的コンバット」を通じて整合させ、強いベクトルにする役割としてのテックリードの姿が浮かび上がってきました。

基礎の重要性も、うんうんそうだなあ、日常にどう、基礎の学びを入れているのかな、と質問させていただきました。

bleis-tift — 今日 16:23
基本的には本を読んだり、githubで公開されているコードを読む感じなのであまりこれといって特> 殊なことはしていないです。あえて言うなら、本は少なくとも4周は読むようにしている点ですかね。

4周!


keynote3 龍崎翔子さん

ホテル経営を中心に様々な事業に取り組んでいる龍崎さんのお話。

はじめに言葉(ロゴス)があった

ブランドづくりに独自の考え方を持っているのが素晴らしい!特に「ロゴス」が特徴的でした:

  • 検討するうえでの階層構造として、ロゴス→コンセプト→トンマナ→キラーコンテンツ→ディテールを定義(実際にはいったりきたりしながら固めていく)
  • 問いを立てながら、自分たちのホテル観を創り上げる
  • 「余白」=ホテルの可能性を広げていくべく、発想をしていく

コンセプトを考えていく方法論も興味深く、龍崎さんは「偏見ばっかでごめんなさいw」とはおっしゃっていましたが、ストーリーを創造するのはとても大事だというメッセージから、昔読んだ本を思い出しました。

他にも「どうやったらお客さんは他の人に宣伝してくれるんだろう」ということを想像しながら考えていくあたりの実際のお話も極めて具体的で...

芯からホテル好きじゃないとここまで考え抜けないな!

と、「リードすること」の根幹の一つを見た思いでした。


Networking Party

2時間くらい参加してワイワイしました!

Day1_OST.PNG


Day2

DDD is Dead, God is in Twitter

kyonさん

最初に、今回の話は、周囲の声にふりまわされて、「対象と向き合う」ということが疎かになっていないか?という問いかけだよ、と。

はっ、そうだな。

kyonさんは、(書籍の例などから)DDD の論者達が想定する事業フェーズが、PMF付近ではないか、と指摘し、より前段のフェーズで行われる Scrum な現場との接続について、話が進んでいきました。

目下の悩みは、ユーザーストーリーマッピングからコンテキストやドメインの仮説を立てていく中で、より外側のコンテキストを発見し、つなげていくにはどう活動したらよいのか?とのこと。

現在は、一つのストーリーから他のストーリーに広げ、いくつものコンテキストを発見するという活動につなげているそうです。

kyonさんの考察は、DDDがそもそもビジネスやストーリーを「構成的」に捉えようとするが故の限界に向かっていきます。

きょんさんの話、沢山の問いがあって、楽しい!

早速社内のSlackで、動画視聴会のお誘いをしたのでした。

その他

参考になったリンクを貼っておきます:

Kero — 今日 10:19
大きな泥団子が、Anti-Corruption-Layer に含まれるべき実装でつくりあげられているところを見抜いたのが、DDDの偉いところ。

Kero — 今日 10:27
DDDって、対象ドメインの Intrinsic constraints を描きたいんだよな。solution domain を作ってよい前提条件の制約を明らかにしたい。

Kero — 今日 10:36
ドメインモデルは観察者は描けないからね
ナラティブマップでよかったのにな
ユーザーストーリーって言うから混乱する

Kero — 今日 10:52
コンテキストでわからないことがあると、抽象度を上げてわかった気になるという対応をしがちなのだけれど、抽象度を上げずにあがく方法としての境界付け。


Scaling Up Excellence : よい組織文化をスケールさせるには

kawagutiさん

大きな企業にありがちな問題を、良い組織をスケールさせることで乗り越えようという話。
kawagutiさんの経験や学びがどんどん共有されていきます。

良い組織は、「卓越性の核(Center of Excellence)」を持っているとして、それをスケールするとはどういうことなのか、という課題について。

それは単純な組織規模ではなく、マインドセットの共有であり、地上戦であるということ。これは、地道に弾が飛び交う現場でやっていかないといけないってことですね、きっと。


「学びのススメ」

岩切さん

高齢化が進む中で、生物として生きるのか、社会として生きるのか!という問題意識から、「観察・独学・思考」の重要性を伝える岩切さん。

独自に開発された新人研修はとても魅力的!

「今は自分がリーダー」と岩切さん。よーし僕も本を読もう!ということで、フェスでどんどんお勧めの本を聞いて回ることにしたのでした。

Kero — 今日 12:22
スクラムの元ネタは、経験的プロセス制御で、経験主義は後付けだからな


OST

哲学に入門したい

勇気を出してプレゼンして、「哲学に入門したい」というネタで集まった方々とワイワイしました。ありがとうございました!

よく、アジャイル系のカンファレンスで、哲学用語が出てきます。
興味が出るたびにネットでちょっとググったりするのですが、その先にものすごく広い哲学の大海原が見えてしまって、足がすくんでしまう思いです。

また、僕はソフトウェアエンジニアとして、「ストーリー」「ドメイン」「オブジェクト」「インターフェイス」など、概念に名前を付け、それを実際に動くものに実装するという活動をしています。実はソフトウェアエンジニアは、哲学に片足を突っ込んでいるのではないか、とも思うのです。

ということで皆さんに悩みを伝えて、雑談しました。

OST.PNG

沢山本を紹介していただいたので、少しずつ読んでみようと思います!


スクラムチームのさいきょうの評価を考える

J.K.さんの部屋に入って皆さんのお話を伺いました。

まず、(個人の)評価と給与の歴史、生活給、能力給、MBO、BSCといった話の後に、チームを評価する話に移っていきました。

固定費である給与は当然少ない方が経営が安定するわけで、対立しがちなところをこれからどうデザインしていくのか、組織の進化に思いをはせていました。


For our Sustainable Growth

田名辺 健人さんによる、農業とITをつなげるお仕事に取り組みながら、大事だと考えていることについてのお話です。

農業のお話、普段聞くことが無いのでとても興味深く伺いました。

就農人口が激減するも、農地は減らない..といった表層的な知識だけではなく、
現場を知るために農業研修するなど、実際の体験を通じた活動が次々と紹介されます。

マルチをピタッと張ると虫が来ないとか、(張ったことあるけど)知らなかった!

そして物よりも幸せを求める予測困難な時代に、アジャイルにやっていく上で、何が必要と考えているか、丁寧に話してくださいました。

私が特にいいな、と思ったのは、

  • 直感を上手く使おうとしていること
  • ゴールに至るプロセスを大事にすること

そして課題だな、と常々思っていることにもぶつかりました。「好きなことなら人の3倍勉強できる」のくだり:

moriyuya — 今日 17:04
興味を持てることを仕事にできるというのは贅沢なんだけど、これを大衆化できるのかな

そして「魂」についても:

moriyuya — 今日 17:21
「魂込めろ」というのが、反対に魂を込める機会にありつく偏りを表現してしまっているのではとおもったので、もっと多くの人が魂を込められる仕事の機会を広げたいと思った

Closing

運営の方々、一人一人のお話が聴けるのがいいですよね!地域フェスのいいいところだ!

次回こそは現地に行きたい!

トイレ

3日目も、トイレで深夜まで人々が...

Day2_OST_informal.PNG


Day3

参加者には動画が公開されているます(最高!)

  • 岩切さんの「学びのススメ」を聴きなおしました。

あなたもやろう!オンラインでのアジャイルゲーム: 実践で感じた要点と可能性

山川さん

当日聴きたかったけど被ってて聴けなかったので!

最近オンラインのアジャイルワークショップについて参考になる事例は無いかなあと思っていたので、大変ありがたいお話でした。

CoderDojoやってるので、講演が始まる前のいずみさんとのお話が大変興味深い!

学生が問題解決で共同作業する際に起きる「上手く協働できない問題」。

過去のカンファレンスや社内のオフラインワークショップで ball point game やったなあ!懐かしい... 山川さんは、同様の効果をオンラインでどう実現させるか、という話につながっていきます。

実際にやってみた際の気づきもシェアしていただいて、とても参考になりました!

5
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
5
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?