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AIと一問一答で自分のスキルシートを磨き上げる仕組みを作ってみた(後編)

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Last updated at Posted at 2026-09-08

前回の記事はこちら:

前編では、スキルシートを深掘りしながら更新する仕組みの土台を作った話を書きました。その後も動かしながら機能を追加し続けたので、続きをまとめます。


この記事はこんな方におすすめ

  • 前編を読んでくれた方
  • 面接練習まで含めたAI活用に興味がある方
  • 「使いながら仕様を育てていく」開発の進め方に興味がある方

面談は「聞かれること」だけじゃない、と気づいた

最初に作ったモード2(面接練習)は、「聞かれたことにどう答えるか」だけを想定していました。でも実際の面談を考えると、それだけでは足りません。

  • 自分から相手に聞く「逆質問」も準備しておきたい
  • SES/客先常駐エンジニアなら、稼働開始時期や常駐可否など、定番で聞かれる質問もある
  • 圧迫面接のような厳しい聞かれ方をされたときの練習も、あった方がいい

なので、通常モードに加えて圧迫面接モードを用意し、逆質問の案も一緒に出す、という形に広げました。圧迫面接モードは「厳しく突っ込むが人格否定はしない」「きつすぎたら本人がいつでも通常モードに戻せる」というガードを最初から入れています。練習のための負荷であって、本人を追い詰めるための機能ではないので、ここは譲れないポイントでした。

「使いながら見える自分のクセ」も材料になる

作業を進める中で、あることに気づきました。スキルシートの中身だけでなく、このAIとやり取りする過程そのものから、自分の仕事の進め方の傾向が見えてくるということです。

例えば、思いついたらすぐ試す瞬発力がある一方で、勢いで進めた分だけ検証不足の失敗も起きやすい(実際、後述するスプレッドシート事故もその一例でした)。こうした傾向は、面接の「長所と短所」を聞かれたときにそのまま使える材料になります。

ここで気をつけたのは、AIが勝手に性格診断のようなことをしないという線引きです。

  • 実際にやり取りの中で起きた具体的な出来事を根拠にする(推測でレッテルを貼らない)
  • 長所と短所は必ずセットで伝える(良い面だけを強調しない)
  • 使うかどうかは本人の判断に委ねる(AIから一方的に評価を下さない)

この「自己分析コーナー」を、モード1・2で積み上がった内容と合わせて、面談直前に見返せる1枚のメモ(人物像サマリー・想定質問と回答例・逆質問の案)にまとめる機能も追加しました。

実際に作ってみた面談メモ

試しに、自分のスキルシートと今回のやり取りを材料に、実際に1枚作ってみました。人物像のサマリー、想定される質問と回答の骨子、逆質問の案がセットになった、面談前にざっと見返せる形のメモです。実際に言語化してもらうと、自分では「なんとなくそうかも」くらいにしか思っていなかった働き方の癖が、面接で話せる具体的な言葉になるのが面白いところでした。

スプレッドシートへの自動反映で事故った話

いい話ばかりではなく、失敗もありました。スキルシートをGoogleスプレッドシートに直接反映しようとした際、CSV経由での一括アップロードで長文セルの改行がうまくパースされず、フォーマットが崩れる事故が起きました。

原因を振り返ると、「勢いで自動化を進めすぎた」の典型でした。数文の差し替え程度の小さな修正なら、無理に自動化せず、コピペ用のテキストを渡して手作業で直してもらう方が確実で速い。これは指示書にもそのまま学びとして残しました。

構成を整理し直した

機能が増えるにつれて、指示書の構成にもねじれが出てきました。特に、

  • 「自己分析コーナー」と「面談メモ」が別々の場所に書かれていて、実質セットで使う機能なのに離れていた
  • スキルシートのバージョン管理についての注意書きを書いたものの、実際の運用(案件ごとに営業が提出したバージョンを使う、という話)は別の場面で検討することにしたため、今回は削除した

そこで、「自己分析&面談メモ」を正式にモード3としてまとめ直し、それに伴って「新着記事チェック・提案」をモード4に繰り上げました。最終的な構成は次の4モードです。

  1. スキルシート更新
  2. 面接練習(通常/圧迫)
  3. 自己分析&面談メモ
  4. 新着記事チェック・提案

まとめ

前編で「一日で仕組みが育った」と書きましたが、後編もまた、動かしながら気づいたことをその場で積み重ねる作業でした。面談は「答える」だけでなく「聞く」場でもあること、スキルシートの中身だけでなく作業スタイル自体も自己PRの材料になること、そして自動化を急ぎすぎると事故るということ。どれも、実際に手を動かしていなければ気づけなかった学びです。

指示書としての完成度はかなり上がったと思いますが、それ以上に、この過程自体が「対話しながら形にしていく」というこの仕組みの一番の価値を体現していた気がします。

最終的な機能まとめ

モード できること 使うタイミング
モード1:スキルシート更新 スキルシートと実際のアウトプット(Qiita等)を突き合わせ、一問一答で深掘りしながら、書いてあるが薄い部分・書かれていない強みを言語化して反映する 案件面談前や、内容を大きく作り込みたい時
モード2:面接練習 更新済みのスキルシートをもとに、採用担当者役のAIが面接を想定した質問を投げかけ、回答にフィードバックする(通常/圧迫の2モード、逆質問の準備も含む) 面談前の練習をしたい時。スキルシート更新をせず、これだけ使うのもOK
モード3:自己分析&面談メモ やり取りの中で見える作業スタイルの傾向を拾いつつ、モード1・2の内容を人物像サマリー・想定質問と回答例・逆質問の案として1枚にまとめる 面談直前の最終確認に使いたい時
モード4:新着記事チェック・提案 前回チェック以降に増えた記事などを見て、追記できそうな部分だけを軽く提案する(大きな書き直しはしない) 記事を書くたびに更新するのが面倒な時、週1回など軽く回したい時

これに加えて、以下の横断的なルールを指示書全体に組み込んでいます。

  • 深掘りは一問一答でしっかり行うが、反映する文章は簡潔に絞る(情報量と長さは別軸)
  • 反映後は「量が増えた」ではなく、定量的な成果の記載数や事実誤りの修正数など、数えられる指標でビフォーアフターを示す
  • スプレッドシートへの一括反映は事故りやすいため、小さな修正は手作業でのコピペを優先する
  • 何より、対話形式でアウトプットが生まれること自体がこの仕組みの一番の価値であり、効率化のために対話を省略しない
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