はじめに
この記事は「ReactとAngular、どちらが優れているか」を議論するものではありません。純粋な好奇心から両者を比較してみた結果を共有するものです。
なお、私はAngularを業務で使った経験がないため、間違いがあればご指摘いただけると嬉しいです。
React vs Angular 機能比較
主要な機能について、両者の実装方法を比較します。わかりやすさのためかなり簡略化しています
| 機能 | React | Angular |
|---|---|---|
| リアクティビティ | useState |
signal() |
| 動的CSSクラス | className={isEnabled ? 'enabled' : 'disabled'} |
[class.enabled]="isEnabled()" |
| 汎用ロジックへの依存 | Hooks, Context, 外部ライブラリ |
@Injectable(), inject()
|
| データフロー | 単方向(子コンポーネントから親の state を 更新するような双方向の更新も実装可能) | 双方向がデフォルト |
基本的に、どちらか一方でしかできないことはほとんどないはずです。
React vs Angular 非機能面での比較
| 観点 | React | Angular |
|---|---|---|
| 設計思想 | 宣言的UI。コンポーネントの作成と再利用に主眼 | 堅牢でメンテナビリティの高い設計に主眼 |
| 学習難易度 | 簡単と言われるが、規模が大きくなれば設計の知識や経験が必要 | DI (Dependency Injection) などの概念習得が必要で難しいと言われるが、アプリの複雑性を制御できるなら価値のある投資 |
| エンジニアの採用 | 容易(開発者数が多いため) | 難しい(開発者数が少ないため) |
Reactでは設計のガバナンスが開発者のスキルに依存する点を考慮すると、Angularが特別難しいとは言えない気がします。
まとめ
- 機能面での差はほぼないと感じた - どちらでも同じことができる
- 思想の違いの方が重要 - UI ライブラリ vs 設計のガバナンスを効かせられるフレームワーク
- 採用現実も考慮する - React開発者の方が見つけやすい
普段 React で楽しく開発していますが、規模が大きくなるにつれ複雑性が増してきているため、Angular にも好感を持ちました。
仮に私が技術選定をする立場であれば、2025 年末時点ではエンジニアの多さから React を選ぶと思います。ただ今後エンジニア数が増えていけば Angular をぜひ使ってみたいです。