先日EC-CUBEの4.2.3がリリースされたばかりですが、EC-CUBEの次のメジャーバージョンである4.3についても、今後のリリースに備えて各種ミドルウェアやフレームワークのサポート状況を調査していってます。ざっくり現状把握している情報を共有できればと思います。
システム要件について
PHPについては、Symfony6が8.1〜となる関係上、8.1以上がシステム要件となります。
リリース時点では8.1~8.3がカバー範囲となるかと思われます。
DBについてはMySQLが8〜、PostgresSQLが12〜となる見込みです。
フレームワークやライブラリのバージョンについて
Symfony
Symfonyは次のLTSである6.4が採用されます。
マイナーバージョンが上がる関係上、互換性のない変更がある程度発生します。Securityコンポーネント周りが比較的影響が大きい変更になるかと思われます。
https://github.com/symfony/symfony/blob/6.4/UPGRADE-6.0.md
Doctrine
Doctrin/ORMは、v3が開発中ということで動向をウォッチしていましたが、v2が継続して保守されるということになります。v2を継続して採用する見込みで、大きな変更はなさそうです。
https://www.doctrine-project.org/2023/10/11/orm3-beta1-dbal4-rc1-future-plans.html
Twig
現行ではv2を利用していますが、2023年末で保守が終了されるということで、v3への移行を予定しています。
Twig version 2 end of maintainance is scheduled for end of December 2023. Please, upgrade at your earliest convenience.
JS/CSS
BootstarpやjQueryなどのJavascriptライブラリについては、マイナーバージョンアップの範囲でアップデートされます。JS/CSSに関しては大きな変更はなさそうです。
プラグインの互換性について
Symfonyが5から6にバージョンアップする関係上、ある程度互換性のない変更が発生しますが、可能な限り互換性を維持できるように対応を進める予定です。EC-CUBE上でどれだけ互換性を担保できるかは、実際にSymfony6へのバージョンアップを行いながら、これから調査していくことになります。
情報については、GitHubのIssueで随時公開していきますので、こちらをウォッチしていただければと思います。