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(初心者向け)【UiPath】エラー解決へ向けたポイント・コツその①_エラーマーク前編

Last updated at Posted at 2020-04-24

概要

ここでは、普段私がUiPathでワークフローを作成していて、エラーが発生してしまった際に、
解決していくまでに、見ているポイント等についてまとめていきます。

  • エラーマークがついてるけど、どうしたらいいか分からない
  • エラーメッセージが表示されたけど、何を言ってるか分からない
  • このエラーどうしたら解決できるかわからない

っていう方に向けて、少しでもご参考になれば幸いです。

では、参りましょう!

使用した環境
下記の画像で使用している
UiPath Studioは、コミュニティライセンスのバージョン2020.2.0-beta.108のものです。

UiPath Studioでのエラーの表示形式について

UiPathで自動化に向けたワークフローを作成すると、1回は目にするであろうものが、
『エラー』だと思います。
ここでは、UiPath Studioで表示されるエラーメッセージの表示形式を下記の2種類に分けて考えています。

<エラーの表示形式>
1.エラーマーク: 
image.png

2.エラーメッセージウィンドウ: 
 image.png

今回は上記のうちの1つ目、「エラーマーク」におけるエラーメッセージの確認方法や、
エラー要因を特定する際のポイントについて取り上げていきます。
※2つ目の「エラーメッセージウィンドウ」編について知りたい方は、以下のリンク先をご参照ください!
エラー解決へ向けたポイント・コツその③_エラーメッセージウィンドウ編

エラーマークとは

エラーマーク例

今回取り上げる「エラーマーク」とは、青いビックリマーク(上記画像の赤枠部分)のことを指しています。

エラーマークは、ワークフロー作成中に見受けられるエラー表示です。
このマークが付いているままでは、ワークフローを実行することが出来ません。

また、このエラーマークが付くケースとしては、
ただ単にアクティビティの設定が間違っているといった「エラー」の意を表した場合だけでなく、
必須項目が設定されていないアクティビティがありますといった、「警告」の意を表している場合があります。

例えば、下記のようにフローチャート内にはアクティビティはあるが、どのアクティビティとも
StartNodeと接続されていない場合、
フローチャートにおいて実行するアクティビティ(処理)はStartNodeと接続する必要があるので、
「実行するアクティビティがない状態ですが、いいですか」といったニュアンス(=「警告」の意のエラーマーク)
として表示されます。
StartNodeと接続なしサンプル

エラーメッセージの確認

ここで、エラーマークのエラーメッセージの確認方法について確認しておきたいと思います。
このエラーマークが付く理由(エラーメッセージ)の確認は、
エラーマークにマウスのポインターを重ねる(ホバーする)ことで表示されます。

IMG-StartNodeと接続なしMSG例

上記を例に説明すると、
「フローチャート 'フローチャート'には、StartNodeがありません。」の部分がエラーメッセージとなります。
これを確認することで、なぜエラーマークが付いているのかといった理由を知れるわけです。

ここでは、StartNodeがない → 実行するアクティビティを接続していないから
とエラーマークが付いている理由を特定することが出来ます。

エラー要因のある場所を特定する際のポイント

次に、エラー要因場所の特定方法について、まとめていきたいと思います。

「さっきのエラーマークが付いている場所にあるんじゃないの?」
と思われた方もいらっしゃるでしょう。

もちろん、エラーマークが示すアクティビティが、エラー発生の要因がある場合がほとんどですが、

以下のような「1つ以上の子に検証エラーまたは警告があります。」というエラーメッセージが表示される時、
マークが付いているそのアクティビティ自体が問題ではありません。

image.png

「1つ以上の子に検証エラーまたは警告があります。」というエラーメッセージ内容から
察することのできる方もいらっしゃると思いますが、このエラーは、

マークの付いたアクティビティ内にある中のアクティビティにエラーが発生している

という内容になります。

従って、上記のメッセージが出た場合は、

表示されているエラーマークの一番深い階層にあるエラーマークの部分を見つけ出すこと

がエラー解決へ向けたのコツの1つとなってきます。

上記のワークフローは、
とあるウェブサイトを開いて、PDFファイルのダウンロードを行う処理を行っているのですが、
そのワークフローを例に詳細に見ていきましょう。
(※WebからPDFを保存する流れをレコーディング機能を使用して作成しましたが、
今回の記事のため、一部アクティビティを手動で追加しエラーとなるように作成しました。)

先ほど、「フローチャート」のエラーマークのエラーメッセージは確認したので、
image.png 
フローチャートの中にある、
「Web」と記載された部分(以下、「Web」シーケンス)にあるエラーマークの内容を確認しましょう。

「Web」シーケンスをダブルクリックして、展開してみます。
image.png

すると、エラーマークは、この時点で3つ表示されてしまいました。
でも、「エラーがいっぱいだ、、」と焦る必要はありません。

それぞれのエラーマークにマウスを重ねて、エラーメッセージを確認してみましょう。
image.png

3つのうち、上位の2つ(①、②)は、「1つ以上の子に検証エラーまたは警告があります。」という内容であるのに対し、
③は、全く内容の異なるエラーメッセージになっています。

「式"C:\TEMP\" + …(中略)…'Date'から'String'への暗黙の型変換はできません。」

簡単に言い換えると、
左辺値(Toの部分)はString(文字列)型の変数であるのに対し、右辺値がDate(=日付)型が混じっているため、
「代入できないよー」というメッセージ内容になっています。

したがって、この場合は、「Datetime.Now」の部分を「Datetime.Now.ToString」にして、
Date型になっていたところをString型になるように設定し直せば、エラーを解決することができます。

image.png

以上のように、エラーマークがあっても「1つ以上の子に検証エラーまたは警告があります。」の場合は、
そのエラーマークが付いたそのアクティビティではなく、そのアクティビティ内部にあるアクティビティに
エラー要因があります。

なので、一番深い階層にあるエラーマークであるかをエラーメッセージをみて、確認することが大切です。

強いては、

エラーマークが複数個表示された状態になったら、
そのエラーマークのうち、一番深い階層となるエラーマークから確認していくことを意識すれば、
より早くエラーを解決できるようになると思います。

<まとめ>

エラーマークが付いてしまっていたら、

・エラーマークにマウスを重ねて、エラーメッセージを確認する
・エラーマークがたくさんあったら、そのエラーマークの内の一番深い階層のエラーマークから確認していく

以上のことを意識するだけで、エラーマークが付いたときに解決する方法を見つけ出せるはずです◎


最後に

確認すべきことは分かったけど、エラーメッセージの内容を見ても「わからない」と思っている方は、
次の「エラーマークのエラーメッセージのよくある例」を紹介した記事も
併せてご参照いただければなーと思います。
(初心者向け)【UiPath】エラー解決へ向けたポイント・コツその②_エラーマーク後編

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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