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2025年にQiitaで流行した技術スタック30選アドベントカレンダー ElysiaJS

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はじめに

ElysiaJSは、Bunランタイムに最適化された、型安全性とパフォーマンスを両立した次世代TypeScriptフレームワークです。「人間工学的なフレームワーク(Ergonomic Framework for Humans)」というキャッチフレーズの通り、開発者体験とパフォーマンスの双方を妥協なく追求しています。

ElysiaJSとは

ElysiaJSは、Expressのようなシンプルさを保ちながら、完全な型安全性とBunの高速性を活かしたWebフレームワークです。主な特徴として以下が挙げられます:

  • エンドツーエンド型安全性: クライアント・サーバー間で型情報を自動共有
  • 驚異的なパフォーマンス: Bunと組み合わせることで、JavaやGoに匹敵する速度を実現
  • OpenAPI自動生成: コードから自動的にAPIドキュメントを生成
  • 豊富なプラグインエコシステム: JWT、CORS、WebSocketなど多様なプラグインを提供

基本的な使い方

ElysiaJSのコードは非常にシンプルで直感的です:

import { Elysia } from 'elysia'

const app = new Elysia()
  .get('/', () => 'Hello Elysia')
  .get('/user/:id', ({ params: { id } }) => id)
  .post('/user', ({ body }) => body)
  .listen(3000)

console.log(`🦊 Elysia is running at ${app.server?.hostname}:${app.server?.port}`)

型安全なクライアント連携: Eden Treaty

ElysiaJSの最大の特徴の一つが、Eden Treatyによる型安全なクライアント連携です。tRPCのようなセットアップは不要で、サーバーの型定義をインポートするだけで完全な型補完が得られます:

// server.ts
import { Elysia, t } from 'elysia'

export const app = new Elysia()
  .post('/user', ({ body }) => body, {
    body: t.Object({
      name: t.String(),
      age: t.Number()
    })
  })
  .listen(3000)

export type App = typeof app

// client.ts
import { treaty } from '@elysiajs/eden'
import type { App } from './server'

const api = treaty<App>('http://localhost:3000')
const { data, error } = await api.user.post({ 
  name: 'Ada', 
  age: 36 
})
// data は完全に型付けされている

バリデーション: TypeBox

ElysiaJSは、TypeBoxを使用した高速なバリデーションを提供します。ZodよりもAOTコンパイルにより約18倍高速とされています:

import { Elysia, t } from 'elysia'

new Elysia()
  .post('/sign-in', ({ body }) => body, {
    body: t.Object({
      username: t.String(),
      password: t.String({ minLength: 8 })
    })
  })

さらに、ElysiaJSはZod、Valibot、ArkType、Effectなど、他のバリデーションライブラリとも互換性があります。

OpenAPI / Swagger統合

わずか1行のコードでOpenAPIドキュメントを自動生成できます:

import { Elysia } from 'elysia'
import { swagger } from '@elysiajs/swagger'

new Elysia()
  .use(swagger())
  .get('/user/:id', ({ params: { id } }) => id)
  .listen(3000)

これにより、/swaggerエンドポイントでSwagger UIが自動的に利用可能になります。

2025年の重要なアップデート

1. Elysia 1.4 "Supersymmetry"リリース (2025年11月)

2025年11月14日、ElysiaJSは重要なマイルストーンを達成しました。Elysia 1.4がリリースされ、パフォーマンスベンチマークで大きな成果を上げています。

2024年6月にEncoreが「ElysiaJSより3倍速い」と主張していたベンチマークを再検証したところ、1.5年の開発を経てElysiaJSが同じベンチマークで2倍の速度を達成しました。

ベンチマーク結果 (2025年11月14日)

フレームワーク バリデーションなし バリデーションあり
Encore 139,033 req/s 95,854 req/s
Elysia 293,991 req/s 223,924 req/s

この驚異的なパフォーマンス向上は、以下の最適化によって実現されています:

Exact Mirror

データ正規化プロセスをJITコンパイルで最適化し、動的なデータ変更の代わりに静的コンパイルを使用することで、中規模ペイロードで約30倍の高速化を達成しました。

JIT最適化

Sucroseと呼ばれるElysiaJS専用のJITコンパイラが、以下の最適化を実行します:

  • 定数の畳み込みとライフサイクルイベントのインライン化
  • バリデーションと型変換のオーバーヘッド削減
  • ミドルウェアとプラグインの効率化
  • リクエスト処理中のメモリ割り当ての最適化

Bunコンパイル

bun compileを使用することで、本番環境用に最適化されたバイナリを生成し、さらなるパフォーマンス向上とメモリ使用量の削減を実現しています。

2. GitHubスター数の成長

2025年12月時点で、ElysiaJSのGitHubリポジトリは16,195スターを獲得しており、Bunエコシステムにおける主要なフレームワークとしての地位を確立しています。

3. Thoughtworks Technology Radar入り

2025年4月、ElysiaJSがThoughtworks Technology Radarの「Assess」カテゴリに選出されました。これは、企業レベルでの採用を検討する価値がある技術として認められたことを意味します。

特に、Backend for Frontend (BFF)パターンでの使用が推奨されており、RESTful、JSON:API、OpenAPIなどの確立された業界標準に従いながら、エンドツーエンドの型安全性を提供できる点が評価されています。

プラグインエコシステム

ElysiaJSは豊富なプラグインエコシステムを持っています:

import { Elysia } from 'elysia'
import { swagger } from '@elysiajs/swagger'
import { jwt } from '@elysiajs/jwt'
import { cors } from '@elysiajs/cors'

new Elysia()
  .use(cors())
  .use(swagger())
  .use(jwt({ secret: process.env.JWT_SECRET }))
  .get('/protected', ({ jwt, cookie: { auth } }) => 
    jwt.verify(auth)
  )

コミュニティプラグインも充実しており、tRPC、GraphQL、WebSocket、Prisma、Drizzle、OpenTelemetryなどとの統合が利用可能です。

Node.js互換性

ElysiaJSはBunに最適化されていますが、Node.jsアダプターも提供されています:

import { Elysia } from 'elysia'
import { node } from '@elysiajs/node'

const app = new Elysia()
  .get('/', () => 'Hello from Node.js')

node(app).listen(3000)

ただし、最高のパフォーマンスを得るにはBunの使用が推奨されます。

実際のプロジェクトでの活用

ElysiaJSは以下のようなユースケースで活用されています:

  • マイクロサービスAPI: 軽量で高速な特性を活かしたマイクロサービス構築
  • Backend for Frontend (BFF): フロントエンドとの型安全な連携
  • リアルタイムアプリケーション: WebSocketプラグインを使用したリアルタイム通信
  • API Gateway: 高スループットが要求されるゲートウェイ実装

パフォーマンス比較

Bunランタイムと組み合わせることで、ElysiaJSは以下のような特性を持ちます:

  • Express.jsと比較して数倍〜10倍以上の速度
  • メモリ使用量が少なく、スケーラビリティに優れる
  • コールドスタートが高速で、サーバーレス環境にも適している

開発者体験

ElysiaJSの開発者体験は非常に優れています:

  • ホットリロード: Bunの超高速ホットリロードにより、変更が即座に反映
  • 型推論: IDEでの自動補完が強力で、ドキュメントを見る頻度が減少
  • エラーメッセージ: わかりやすいエラーメッセージで問題を素早く特定
  • ドキュメント: 充実した公式ドキュメントとコミュニティリソース

まとめ

ElysiaJSは2025年に入りさらなる進化を遂げ、パフォーマンス、開発者体験、エコシステムの成熟度において大きく前進しました。特に以下の点で注目に値します:

  1. 圧倒的なパフォーマンス: EncoreやHonoといった高速フレームワークを凌駕するベンチマーク結果
  2. 成熟したエコシステム: 豊富なプラグインと活発なコミュニティ
  3. 型安全性: TypeScriptの力を最大限に活用したエンドツーエンド型安全性
  4. 業界の認知: Thoughtworks Technology Radarへの掲載により企業レベルでの採用が期待

Bunエコシステムが成長し続ける中、ElysiaJSは間違いなく2025年の注目技術の一つです。新規プロジェクトでBunを使用する場合、ElysiaJSは第一の選択肢として検討する価値があるでしょう。

参考リンク

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