第1章「手段先行型オタクの誕生」― インフラエンジニアがGWにWebサービスを作り始めた話
この記事は、個人開発サービス CheckMe(checkme.run) の開発物語です。インフラエンジニアがClaude Code(AI)を相棒にして、どのようにWebサービスを立ち上げたかの実録です。
自己紹介と動機
本業はインフラエンジニア。Dockerやサーバー構築は庭のようなもの。2026年のゴールデンウィーク、「何かWebサービスを作りたい」という衝動だけで手を動かし始めた。
技術スタック(初期構成)
| レイヤー | 採用技術 |
|---|---|
| OS | Rocky Linux 9.7 |
| コンテナ | Docker Compose |
| バックエンド | FastAPI(Python) |
| フロント | Jinja2 + Tailwind CSS |
| リバプロ | nginx(自己署名SSL) |
| CDN/DNS | Cloudflare(Proxied) |
| ハード | GMKtec NucBox G3 Plus(Intel N150 / 16GB RAM) |
自宅ミニPCに積み上げた構成。docker compose up -d でコンテナが立ち上がり、Cloudflare経由で外部公開できる。インフラエンジニアとしては「あとはアプリを乗せるだけ」の状態だった。
開発体制:Claude Codeを相棒に
アプリ開発の相棒として選んだのが Claude Code(当時は駆け出し秘書という認識)。分業はシンプルだった。
- 私(人間): インフラ設計・Docker構成・デプロイ判断
- Claude: コード実装・テンプレート作成・ロジック設計
# 典型的な開発フロー
# 1. Claudeにコードを書かせる
# 2. ローカルでdocker compose build
# 3. 動いたらそのまま本番へ(この時点ではSTGなし)
docker compose -f /opt/docker/checkme-run/docker-compose.yml up -d --build
最初の失敗:サーフィン動画AI解析
実はCheckMeと並行して、サーフィン競技映像のAIジャッジツールも作っていた。動画解析APIを使ってジャッジスコアを言語化・可視化するアイデアだ。
結果は壊滅的だった。
動画1本あたりのAPIコスト: 約$X.XX(目玉が飛び出る額)
マネタイズ可能性: ほぼゼロ
判断: 即クローズ
「技術的に面白い」と「ビジネスとして成立する」は全く別物。この失敗が、後の経営企画部長採用につながる原体験になる。
ドメインに込めた想い
ドメインは checkme.run。「私を見て(Check me)+実行する(Run)」。ただのオタクのノリだった。
この章のエンジニア向けポイント
- 技術スタックは「得意な構成を使い回す」ことから始めると速い
- インフラ得意 × アプリ実装はAI → 個人開発の一つの最適解
- 最初から完璧を目指さない。「動く」ことが最初のゴール
次章では、アクセスは増えてきたのに戦略が一切なかったという問題に気づいて、脳内にマーケッターを「採用」する話になる。
