はじめに

Day8 では REST APIの設計思想と正しいURL設計 を学びました。
今日はついにその設計を Laravelで実際に動くAPIとして実装 していきます。

今日のテーマはシンプルです。

✅ 「リクエストが来て、JSONでレスポンスを返す」
この流れを Laravelで理解する ことが目標です。

今日のゴール

・API用ルーティングの書き方が分かる

・Controllerでリクエストを受け取れるようになる

・JSONレスポンスを正しく返せるようになる

・Postman で API の動作確認ができる

前提：今回作るAPIの仕様

今回は以下の 最小構成の REST API を作ります。

メソッド	URL	処理
GET	/api/posts	投稿一覧取得
POST	/api/posts	投稿作成

API用ルーティングを定義する

Laravel で API専用ルーティング はここに書きます。

routes/api.php

まずは以下を記述します。

use App\Http\Controllers\PostController;
use Illuminate\Support\Facades\Route;

Route::get('/posts', [PostController::class, 'index']);
Route::post('/posts', [PostController::class, 'store']);

✅ web.php ではなく api.php に書く
✅ 自動で /api プレフィックスが付きます

Controllerを作成する

次に Controller を作ります。

php artisan make:controller PostController

生成されたファイル：

app/Http/Controllers/PostController.php

PostController に index / store を実装

<?php

namespace App\Http\Controllers;

use Illuminate\Http\Request;

class PostController extends Controller
{
    // 投稿一覧取得
    public function index()
    {
        $posts = [
            ['id' => 1, 'title' => '最初の投稿'],
            ['id' => 2, 'title' => '2つ目の投稿'],
        ];

        return response()->json([
            'status' => 'success',
            'data' => $posts
        ]);
    }

    // 投稿作成
    public function store(Request $request)
    {
        $title = $request->input('title');

        return response()->json([
            'status' => 'success',
            'message' => '投稿を作成しました',
            'title' => $title
        ], 201);
    }
}

ここで行っていることを整理

処理	意味
$request->input('title')	リクエストのデータ取得
response()->json()	JSONレスポンスを返す
201	作成成功のステータスコード

Postman で GET 通信テスト

リクエスト

GET http://localhost:8000/api/posts

レスポンス

{
  "status": "success",
  "data": [
    { "id": 1, "title": "最初の投稿" },
    { "id": 2, "title": "2つ目の投稿" }
  ]
}

✅ リクエスト → レスポンスの基本形が完成

Postman で POST 通信テスト

リクエスト設定

Method：POST

URL：http://localhost:8000/api/posts

Body（JSON）：

{
  "title": "新しい投稿"
}

レスポンス

{
  "status": "success",
  "message": "投稿を作成しました",
  "title": "新しい投稿"
}

✅ POST通信 + JSONレスポンスも成功

Laravel API 実装の基本構造まとめ

[React]
   ↓ fetch()
[api.php ルーティング]
   ↓
[PostController]
   ↓
[JSONレスポンス]
   ↓
[React]

✅ API開発は この流れだけで完結 します。

よくあるエラーと原因

❌ 404 Not Found

・api.php に書いていない

・URL に /api が抜けている

❌ 419 Page Expired

・web.php に POST を書いている
　→ ✅ API は必ず api.php

❌ JSON が返らない

・return response()->json() を使っていない

今日のまとめ

・APIルーティングは routes/api.php

・Controller でリクエストを受ける

・response()->json() でレスポンスを返す

・GET / POST の API はこれだけで作れる

・Postman で必ず動作確認する

次回 Day10 は…

「React / Next.js から API にリクエストを送る（fetch / axios）」

つまり今日作った Laravel API をフロントから実際に叩きます。