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【新試験方式】IT未経験が独学で基本情報技術者試験を受けてみた

Last updated at Posted at 2024-02-22

はじめに

基本情報技術者試験は、IT業界でエンジニアとして働くにあたって必要なIT基礎知識やアルゴリズムを体系的に学ぶことができる国家資格のためITエンジニアの登竜門とも呼ばれているそうです。
今回は未経験からエンジニアを目指す1つの足がかりとして基本情報技術者試験の勉強をし、実際受験してみたのでその記録を残していきます。
エンジニアを目指すための前段階として受験している人の体験談が少ないため、一つの参考になれば嬉しいです。

筆者のスペック

  • 文系四年制大学卒
  • 20代後半
  • IT業界での業務経験なし
  • ITパスポート所持(2023年取得)
  • Railsを使用したアプリ制作経験あり
  • 競プロ経験なし

試験概要と結果

基本情報技術者試験は科目Aと科目Bの2科目を受験し、どちらも6割以上の得点を取ることで合格となります。
以前はマークシートでしたが、現在はIPA方式が導入されているため旧試験のように何問で合格できるかは判断できません。
また、旧試験時は午前試験、午後試験と名付けられており別日に受験することも可能でしたが、新試験になってからは10分休憩を挟んだ同日受験のみとなっています。

新試験方式が導入される前の旧午後試験(現科目B)は11問の中から得意分野の大問を5つ選択することができたため、合格体験記のなかには文系出身は表計算を選択しよう!と書かれているものもあります。
しかし新試験方式では擬似言語のアルゴリズムの問題から16問、情報セキュリティ分野の文章題4問の計20問になり必ず擬似言語によるアルゴリズムを勉強しなければいけなくなっています。

受験日:2024年2月20日

試験時間 出題数 出題形式 合格点 結果
科目A 90分 60問 四肢択一 1000点満点中600点 500点
科目B 100分 20問 多肢択一 1000点満点中600点 500点

今回の受験では不合格となりましたが、今後の教訓と記録として勉強方法をまとめていきます。合格した暁には合格体験記を絶対に書くので……!涙

勉強方法

科目A

基本情報の勉強をするうえで必須と言えるのがこの過去問道場です、本屋で過去問も販売されていますが道場を使えば無料で過去問が解けますので、紙へのこだわりがなければ道場で事足ります。
筆者は参考書を読んでから過去問に取り掛かりましたが、最初から過去問道場でひたすら解いて覚えていく方法で良かったと思います。
過去問1周目の正答率はかねがね35%程度ですが、そこから復習をせずそのまま2周目に入っても60%前後にはなっているので、この作業をひたすらやりながら知識を習得していくのが効率的だと感じました(筆者はそれに気付いたのが受験日2週間前でした……遅……)。
特に1周目は見たこともない問題ばかりのため、理解しようと思って過去問を解くと途中であまりのわからなさに心が折れます。なので最初は解説が理解できずとも「へぇ〜そうなんだ〜」とスルーし、とにかく問題と答えを覚えることを念頭に進めていくと楽です。そして何周かしていき余裕が出たところで単語を調べたり、解説を深く理解していくことがベストかなと思います。
過去問道場は無料会員登録をすると学習記録を自動でつけてくれたり、ページ右上のバナーで受験日までのカウントダウンを行なってくれたりするところも良いサイトです。

科目B

この参考書は合格者に使用している人が多かったため購入しましたが、初学者にとってはいささか難しく……途中で諦めてしまいました……。この参考書に対して初心者向けと書いている人もいるようですが、その言葉を真に受けてしまうとアルゴリズムに苦手意識が出てしまうため、第1章と第2章の基本的なトレースの仕方だけ勉強したら過去問道場の科目Bサンプル問題に着手することをオススメします。
筆者はサンプル問題の理解度を高めて再び参考書に戻るほどの時間がなかったため合格には及びませんでしたが、本試験問題も科目Bのサンプル問題に近かったように感じます。

不合格理由として考えられるもの

①勉強時間不足

  • 勉強期間:2024年1月上旬〜2月20日(1ヶ月半)
  • 勉強時間:週4~5日2~3時間、受験前2週間は週6日5~7時間(トータル150時間弱)

本末転倒ですが、明らかに勉強期間、時間ともに不足していたと思います。
現役で1年以上業務をしているエンジニアや情報系の大学や専門学校の出身者であればこのくらいの勉強量でも合格できるかもしれませんが、未経験独学では全然足りませんでした。
筆者は前述の通りITパスポートを昨年取得しているのですが、1ヶ月参考書を適当に読むだけで過去問もやらずに受かってしまったため、出題範囲が被っている基本情報も正直いけるのでは?と甘い考えがありました。
しかし過去問が全然解けず、受験日に近づけば近づくほど自身の知識の足りなさを思い知ることとなり、結果不合格となっています。"無知の知"と言うべきでしょうか、今は自分自身の無知さを痛感しております。

②過去問の演習不足

先ほどの勉強時間不足とも被る内容ですが、解いた過去問の少なさによる知識不足が顕著だったと思います。筆者が受験前に解いた過去問は

  • 令和4年免除
  • 令和3年免除
  • 令和2年免除
  • 令和元年秋期

計320問だけでした。3~4周したので正答率は80%以上ではありましたが本試験では見たことのない問題がたくさんあり、確実に過去問の演習が不足していたと感じています。少なくとも道場で平成21年春期まで遡って解き、全てにおいて70~80%以上の正答率にできれば良い対策になるかなと思います。

③アルゴリズムへの苦手意識とトレース不足

科目Bはアルゴリズムが中心となっていますが、サンプル問題の理解度も上がらず参考書に戻ることもできず最後まで苦手意識を消せませんでした。
その一因としてトレースに慣れていなかった、プログラムを見てどの文字や変数でトレースしていくかがすぐ判断できず、難解なものではトレースそのものができなかったことが挙げられます。もう単純に経験不足なので次の受験までに参考書を最後まで読み、ひたすらトレースして慣れさせるしかないと思ってます。

最後に

IT業界未経験のエンジニア志望が独学で基本情報技術者試験に挑戦してみましたが、ITパスポートのようには受からず、あえなく撃沈してしまいました。
しかし諦めるほどの勉強量と点数ではないと思ってるので、まだジャケットを羽織る気候のうちに再受験し合格できるよう、さらに勉強していこうと思います!乞うご期待ください!

【追記 2024.7.15】
合格したので続編書きました!どうぞご覧ください!
【㊗️合格】IT未経験が独学で基本情報技術者試験を受けてみた【対策方法】

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