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はじめに

本記事はラクスアドベントカレンダーの16日目です。
昨日は【2023年版】AWS未経験者がSAAに合格できた道のりです。
ぜひほかの皆さんの記事も見てください。
というより毎年恒例でオフショアのことを書かせてもらっているので、技術の話はほかの人の記事見てくださいw

今年、6月12月とそれぞれ短めですが念願のベトナム出張へ行ってきました。
オフショア開発に携わって4年、ベトナム出張2回の経験を踏まえて、ベトナムとオフショア開発をするということについてザックリ書こうと思います。
基本的には日本と比較したベトナム観、それに対する所感や打った対策をつらつらと語っていく形式です。

ハイコンテクストとローコンテクスト

日本はハイコンテクストな国と言われています。
めんどくさいけど空気を読んで、必要最低限を伝えてあとは察しなさい、という文化ですね。
それに比べ、ベトナムはローコンテクストな国です。
真意はちゃんと言葉で伝えて、それ以上のことは深読みしない文化です。
察してちゃんをしていると実現したいことのほんの一部しか実現しません。
逆もまた然りで、こっちが何も言わなくても報連相、するよね?と油断していると事故ります。

失敗談

いつもの癖でつい、伝えたいことが漏れるんですね。
成果物を見て「なんでこれ入ってないの!?」となりますが、決して技術力や読解力、設計力が低いわけではありません。だって言っていないんですもん。

対策

依頼のテンプレートを作りました。

  • この案件の背景
  • 案件をやらないことでどんな痛みがあるか
  • 現状
  • あるべき姿
  • 対応内容
  • etc…

伝えるべきことをすべて書き出せるよう、常に同じ形式で案件を依頼するためのテンプレートです。
これがあることで、伝えそびれは自身の落ち度と認めざるを得ません。ふりかえりやすい。

失敗談その2

なかなか報告の上がってこない案件。
特別進みもしなければ、詰まっている報告もない。
他の案件が進んでいるから見落としてしまい…
気付いたら大惨事!!!

対策その2

こちらで案件の重要度を管理して、報告の少ない案件のフォローに力を入れる
日次で進捗管理をしているので、「そういえばこの案件最近報告少ないよな~」となったらすかさず何か困ってますか?と聞きます。
大体何かで詰まってる。

時間の感覚

ベトナムと日本の時差は2時間。ベトナムが2時間遅いです。
期日に対する姿勢が日本とは結構違います。
日本人は10分前行動をする人がかなり多いですよね。
それに比べて、ベトナムは時間ちょうど、みたいな人が多いです。
これについては期日も同じで、日本人は期日よりも早く終わる前提、ベトナムはぴったりに終わればOK、という感覚がある人が多いと思います。

失敗談

2時間時差があるので、もちろん日本の方が2時間早く定時を迎えます。
ベトナム側が「期日に間に合います」と言った場合、最悪の場合は期日の定時。
最終日で確実に受け取るために2時間の残業が発生してしまった…

対策

タスクを細かく分割して期日を複数ポイント設定する
例えば本番コードの実装は何日まで、テストコードの実装は何日まで、単体テストの実施は何日まで、のように細かくチェックポイントを作ります。
それぞれのチェックポイントに対して期日内の作業が可能か調整するため、案件自体の進みがよくなったり、把握も簡単になります。

家族や友人との時間を大切にする

メンバーの中には、家族と離れて単身赴任で働いているメンバーもいます。
週末にはバイクで数時間かけて帰ったり、終業後にはみんなでご飯を食べに行ったりと、家族や友人、仲間との時間を大切にする文化が根付いています。
私も出張に行った際は、慣れない土地で飯屋も知らない中でも夕飯に困りませんでした。みんなが連れて行ってくれる。
会社の部活動も盛んで、バドミントンやフットサルなど、楽しむ!という精神旺盛です。
これについては日本の感覚の歪みによる失敗が…

失敗談

新卒5年目の私が言うのもなんですが、今どきの若者は残業しないですよね。
その追い風もあり弊社は残業がかなり少ない(ここで唐突なアピール)ですが、私は困れば平気で残業してしまうタイプです。
その感覚で、「ベトナム時間の何時ごろにこのタスクが完了しそうですか?」と聞いたら「明日の午前いっぱいです」と。
「え…?この後まだ時間あるやん…」と思ってしまい…(ここで留まったのでギリセーフエピソードです)

対策

「え~今日中に終わらなければなのに~!」とならないために、早めの期日を設定するようにしました。
その期日が間に合わなければ相談があるし、実際の期日よりも早く設定しているのでいくらでも調整できます。
いつでもいい案件は期日を設定しない、優先度の高い案件は早めの期日を設定する、これで「え~今日中に終わらなければなのに~!」を削減しました。


ここからは失敗談ではなく所感です。

おもてなし精神

ベトナム(経験上東南アジア方面の人々)はおもてなしの精神が強いです。
日本のお・も・て・な・しがかわいいくらいには。
朝オフィスに着くとメンバーがコーヒーを買ってきてくれたり、ご飯を食べに行くと奢ってくれたり、飲みに行くと食べ物を取り分けてくれたり食べやすいようにしてくれたり、休みの日には観光に連れて行ってくれたり。
誰かがそう、というわけでなくみんながそうなんですね。
ベトナム語を話せない僕に合わせて、聞き取りやすい英語で話しかけてくれたり、頑張って覚えた日本語で話してくれたりします。
こんなにいい気持ちになっていいのか…というくらいにもてなしてくれます。
町やお店の人もムスッとした顔しながらもサービスしてくれたりします。
帰り際には「皆さんで食べてください」と土産も持たせてくれます。
なので会社用のお土産実はほとんど買ってません。この場を持って同僚の皆さんへ謝罪いたします()

飲み会が大好き

ベトナムの飲み会はビールか水しか出ません。そんなことないんですがほとんどそんな感じです。
そして乾杯はビールを注ぐたびに起こります。
「1、2、3、dô!(モッ、ハイ、バー、ヨー!)」と言いながら乾杯をして、飲む、というのを繰り返します。
ビールは氷を入れるのでいくらか薄まりますが、それでも量が量、飲むときには注意が必要です。
大体べろべろでホテルにたどり着いて気づいたら朝です。
ワイワイ盛り上がる飲み会が好きな人には楽しい。

日本が好き

ベトナムは親日国なので、日本の文化や芸術に興味がある人が多いです。
マンガや曲なんかも有名です。日本語が元と言われているカラオケもそのままカラオケとして町のいたるところにあり、カラオケで日本の曲を歌っても「知ってる~!」となるので疎外感を感じません。(カラオケは入る店を間違えると思っているカラオケではない可能性があるので注意です。あまり調べないでください。)
今どきの曲も知ってるし、90年代の曲でも盛り上がります。
素敵だね。

治安がいい

日本と比べるとスリなどの被害は多いと思いますが、犯罪の取り締まりが厳しいらしく、大きな犯罪はありません。
そのため、諸外国に比べて過ごしやすいのではないかと思っています。
タクシーも失敗するとカモられるらしいですが、Grabを使えば乗る場所も降りる場所も選べて、会計は事前に表示された分だけ。
バイク文化のベトナムの移動手段はバイクかタクシーなので、とても便利です。

物価が安い&日系企業が多い

ペットボトルは1本100円弱、たばこは1箱200円前後、ランチも安ければ300円とかで満足できちゃいます。
いたるところに日本のコンビニがあり、場所によってはイオンとかコープなんかもあるので、なじみのあるお店で買い物やご飯を食べれます。

IT市場が大きく伸びている

ここが重要です。
ベトナムも日本やほかの国と同じように、IT技術が伸びてきています。
某半導体企業がベトナム進出するなんてのも最近ニュースになっていました。
いろんな企業がベトナムに興味を向けています。
技術力では日本と遜色なく、人材も多い国であるため弊社も数年前に比べて社員数は倍近くに膨れ上がったりとオフショア開発をするのにいい環境だと思います。
日本の製品を扱ううえで、日本の文化や習慣、法律などの要件をすり合わせるのに最初は苦労しますが、十分にフォローしていけば大きな戦力になるのがベトナムオフショアです。
弊社でも過去の先輩たちが苦労した分、今では大きな戦力となっています。

おわりに

結局脈絡のない記事となりましたが、年に一度の自身のふりかえりの場&勧誘の場として活用させていただいてます。
ベトナムオフショアに興味あるよ~って方の参考に少しでもなればよいと思いますし、ぜひ弊社で一緒に働いてほしいです(切実)
ベトナム、超好きで先々週に行ったばっかなのにもうまた行きたい。

来年も何か書こう…ネタ切れしないようにストックしないと…

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