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【Google Cloud Next Tokyo 2019】Dev Day / Day1 / Day2 レポート【GCP】

Last updated at Posted at 2019-08-02

はじめに

7月30日から8月1日まで開催されたGoogleCloudNextTokyo'19に3日間参加してきました。
基調講演や参加したセッションを中心いくつかまとめていきたいと思います。

概要

GoogleCloudNextTokyoはGCPに関するカンファレンスで今年で4回目くらいでしょうか(GCN Tokyo'15は検索でひっかからなかった、、)。

  • 登録者数:2万人以上
  • テーマ:かつてないクラウドを体験しよう
  • Expo:約90

スクリーンショット 2019-08-02 12.42.18.png

今年の会場はザ・プリンスパークホテル東京と東京プリンスホテルの2ヶ所となっていました。

スクリーンショット 2019-08-02 11.37.47.png

移動はシャトルバスか徒歩だったんですが、シャトルバスのタイミングが合わないと炎天下の中徒歩で10分だったので、会場間移動が多かった人は大変だったと思います。経路案内してくれていたスタッフの方々もお疲れ様でした。

開催日程は3日間で初日はDevDayとなっており開発者向けの少しDeepな話が中心の講演とハンズオンが開かれていました。
2日目3日目が実質的なGoogleCloudNextTokyo'19となっており各会場でセッションが行われていました。基調講演は両日の午前中に2時間様々なスピーカーが講演してくれました。

Day1

基調講演

GoogleCloudJapanのCEOの阿部さんの登壇から始まりました。
それからGoogleのspeakerやGCPの採用している日本企業の方が代わる代わる登壇しました。

今回のGCNの大きなキーワードにモダナイズ,マルチクラウド,ハイブリッドクラウドがあったように感じました。

その中で初日の基調講演では「Anthos」が全面的にpushされていました。

anthos1.png

Anthosの強みとして、GCP,オンプレ,その他パブリッククラウドでKubernetesベースの環境を構築/運用できるというのがあります。
その点がモダナイズやハイブリッドクラウドを促進すると。

ここでのモダナイズとは(個人的な解釈ではありますが)コンテナベースでマイクロサービス化していこう!でもクラウドでなくてもおっけい!ということだと思いました。ここがクラウドネイティブとは異なる点だなと。

従来のレガシーからの脱却はオンプレ→クラウド→クラウドネイティブ化だったのが、Anthosを利用することでオンプレ上でコンテナベースのマイクロサービス化ができ脱却ができるとのことでした。そのため、オンプレの環境を活かしつつ併用しているクラウド環境(Kubernetesベース)も統合的に管理をしてモダナイズ,ハイブリッドクラウドが実現できる。

そしてAnthosがサポートしているアプリケーションとの連携もしやすくより運用面でメリットがあるって感じでした。

なぜこのようにGCPを使っていこう!ではなく、マルチクラウド,ハイブリッドクラウドって言っているのかに関しては下記数値を根拠としていました。
調査企業に対して

  • クラウドの普及率:73%
  • 1つのクラウドではなくマルチを考えている:84%
  • 移行しているオンプレワークロード:10%

こういったところGCPをごり推しするのではなく、マルチやハイブリッドにGCPを取り入れよう!のような方針のもとAnthosが今回push要素になったのかなと思います。

また、終盤でwindows周りのサポートにもふれていました。GCEのブートディスクでwindowsOSなども利用できる点やAD連携のサポート,データベースのマイグレーションも容易にできることを言っていたと思います。

所感

  • パートナー企業のスライドがあったがAWSほど日本の大手企業をパートナーにできていないような印象
  • 基調講演の中での日本企業の登壇はAWS Summitよりも多く、日本企業でも利用されている,使えるクラウドを印象づけるかのように多く日本企業が登壇していた
  • 日本企業へのアプローチとして、AWSはwindows周りのマイグレーションやサポートを全面的にpushしてアプローチしていたが、GCPではAnthosを利用したマルチ,ハイブリッドクラウドでGCPも一緒に使っていこうというようなアプローチに感じた
  • AWS SummitではSageMakerを中心とした機械学習,強化学習をpushしていたのに対してGCNではAnthosやGKEなど基盤として使えるサービスをpushしていた

Anthos/GKE On-Premで実現するハイブリッドクラウドアーキテクチャ

続いてセッションについて。このセッションではAnthosに関する基本的なアーキテクチャや導入のメリットや課題について講演されていました。
Anthosの特徴は

  • 既存環境でのモダナイゼーション
  • ハイブリッド・マルチクラウド環境での一貫性

をあげおり、想定しているケースは

  • GCP,オンプレ,その他パブリッククラウドにKubernetes環境がある

とのことでした。こういった環境を一元的に管理したい(セキュリティーポリシー,サービス,クラスタ)場合にAnthosが必要になると。
そして、オンプレ環境に対しての提供がGKE On-Premというサービスがあります。

IMG_2387 2.JPG

インフラ観点ではvSphereによってオンプレを構築している環境に対して動作するようです。
ちなみにvSphereとは物理サーバーでクラスタを構成してその上でゲストOSやアプリケーションが動くみたいです。

スクリーンショット 2019-08-03 14.43.36.png

vSphere の全体像を表しています。各物理ホストの上にハイパーバイザーである ESXi が敷かれており、その上でゲストOS、アプリケーションが動いています。そして ESXi の管理を束ねているのが vCenter です。 vSphere 環境の管理者は vSphere Client 、または vSphere Web Client (以下 Web Client )を用いて vSphere という仮想環境の管理を行うことができます。
Japan Cloud Infrastructure Blogより引用

上記のように自身で準備する環境を多いものの作ってしまえばKubernetesベースでAnthosで管理できるようです。
また、こういった環境でもGCPのサービスやAnthosがサポートしているアプリケーションとの連携がスムーズになるようです。

最後にGKE On-PremとGKEのハイブリッド環境ネットワークについて触れていました。

IMG_2388 2.JPG

当然、オンプレとクラウドをつなぐ必要があるためInterConnectによってセキュアに接続する必要があります。
接続ができればAnthosから一貫性のある制御可能になると。

所感

  • 増えてきているKubernetesベースの環境を一元的に管理できるようになるのイケてると思いました。
  • その他クラウドとの連携はあまり触れられることがなく未知な部分が多いのとオンプレにしてもvSphereベースで動いていない場合はその点のマイグレーションも発生してしますのかなと疑問も少し残しつつ。
  • 基調講演でもGKEによるモダンアーキテクチャを導入した企業は多く恩恵を受けているようだったので、オンプレでもGKEを利用していく企業を増えていくのではないでしょうか。

おわりに

3日間なかなか体力を消費しましたが、得るものが多く面白かったです。
AWS Summitとの違いも感じつつ、クラウドの最先端をおっていける機会になりました。

セッションに関しても少しずつ記事を更新していこうと思います。

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