先日、OpenAIからgpt-ossが公開されました。gpt-ossを使うにあたって、ChatGPTやPerplexity等に慣れ親しんだ筆者にとってWeb検索機能はもはや必須です。LM Studioでgpt-ossをWeb検索ありで使ってみたので、そのやり方を共有します。
記事内のコマンドや方法は全て筆者が実際に実行したものですが、万が一この記事によって損害が生じた場合、筆者は一切責任を負いません。自己責任で行うようにしてください。
筆者の環境
- Windows11
- CPU のみ (GPU なし)
- 32 GB メモリ (gpt-oss 20Bモデルを読み込める。120Bは無理)
0. インストールするもの
-
LM Studio 最新版
公式サイトからダウンロード&インストール -
Node.js (npxを使うため)
powershellwinget install OpenJS.NodeJS.LTS npx --version # 動作確認, 必要に応じてPCを再起動する
-
Astral uv (uvxを使うため)
powershellpowershell -ExecutionPolicy Bypass -c "irm https://astral.sh/uv/install.ps1 | iex" uvx --version # 動作確認, 必要に応じてPCを再起動する uvx mcp-server-fetch --help # ここまで通ればOK
1. 検索用APIキーの準備
LM Studio でMCP (Model Context Protocol) の設定を行います。この記事ではBrave Search APIを使う方法を紹介します。
まず、Brave Search APIに登録していればログイン、していなければアカウント登録後ログインします。
ログイン後、画面左タブの「Subscriptions」を開き、「Data for Search」でプランを選択します。私はFreeプランを選択しました。必要に応じてプランを選択してください。
プランにSubscribe出来たら次はAPIキーを取得します。画面左タブの「API Keys」(Subscriptionsの下) を開き、右上の「Add API key」をクリックします。適当な名前を付けて「Add」ボタンを押せば、APIキーの取得は完了です。「TOKEN」に表示される文字列を後でBRAVE_API_KEY
に貼ります。
APIキーを第三者に知られないようご注意ください。
2. gpt-oss のインストール
現時点で、gpt-ossには20Bモデルと120Bモデルがあるようです。私は20Bモデル (gpt-oss-20b) を使用しました。
最新バージョンのLM Studioを起動すればLM Studio君がgpt-ossのインストールを勧めてくるので、それに従えばいいです。
手動でインストールする場合は、モデル検索画面 (左タブの🔍アイコン) で「gpt-oss」と検索してダウンロードしてください。
3. MCP設定ファイルの編集
LM Studioのチャット画面を開き、「Integrations (プラグのアイコン)」 → 「Install」 → 「Edit mcp.json」をクリックします。
すると下記画面が現れます。最初は {"mcpServers": {}}
だけが入力されている状態で、ここにbrave-search
などのMCPツール名とその機能を設定していきます。
スクショにも書いてありますが、ここに下記のように入力して「Save」ボタンを押すことでLLMが検索ツールを使うための環境が完成します。これで設定は全て完了です。
{
"mcpServers": {
"brave-search": {
"command": "npx",
"args": [
"-y",
"@modelcontextprotocol/server-brave-search"
],
"env": {
"BRAVE_API_KEY": "BRAVEのAPIキー(作成したもの)"
}
},
"fetch": {
"command": "uvx",
"args": [
"mcp-server-fetch"
]
}
}
}
使ってみた
使う際はmcp/brave-search
とmcp/fetch
のトグルをオンにします。
Reasoning Effort
で思考の深さを選択できるようなので、中間の「Medium」にしました。
Webにアクセスできないと回答できない質問をしてみました。ChatGPT-5について。
ChatGPT-5とChatGPT-5 Thinkingの違いを説明してください
推論の段階でbrave_web_search
が何度も呼び出されていますが、これは403エラーが出て苦戦していたようです。最終的にはエラーが解決できたようで、OpenAIのシステムカードを参照した説明をしてくれました。
システムカードの「Introduction」記載の文章を正しく引用しているので、Web検索に成功したと言えるでしょう。