背景
Claude Codeのコマンド一覧を見ると、一部のコマンドにだけ★マークが付いています。これが「スキル(Bundled Skill)」で、通常コマンドとは実装レベルで根本的に異なる仕組みだと分かりました。18種のスキルのうち、特に仕組みが面白かったものを整理します。
1. 通常コマンドは固定実装、スキルは.claude/agents/*.mdで定義されたエージェント
通常コマンド: /clear・/resume・/model
→ Claude Code本体に固定実装、決まった動作のみ
スキル(★): /code-review・/batch・/init
→ .claude/agents/*.md ファイルで定義
→ AIが状況に応じて複数ステップを自律的に実行
/clearが「会話を消す」という1つの操作を即時実行するのに対し、/code-reviewは「diffを解析→問題点を特定→カテゴリ別にレポート→必要なら修正提案」という複数ステップを自動でこなします。/skillsコマンドで現在ロードされているスキル一覧を確認できます。
2. /fewer-permission-promptsは過去のトランスクリプトを解析して許可リストを自動生成する
実行フロー:
1. 過去のトランスクリプトを解析
2. 頻繁に使っている読み取り専用のBash/MCPコマンドを特定
3. .claude/settings.json の許可リストに自動追加
権限確認ダイアログを手動で1つずつ「許可」していくのではなく、これまでの利用パターンから「よく使われる読み取り専用コマンド」を自動検出して許可リストに追加します。作業中に権限確認が頻繁に出てきたら実行する、という使い方が想定されています。
3. /runと/verifyは「起動だけ」か「起動して意図通りか確認」かで役割が違う
/run: /run-skill-generator が作成したrunスキルを呼び出してアプリを起動するだけ
/verify: 起動 + 変更が意図通りに動くかの確認まで行う
似たコマンドですが、/runはアプリの起動確認、/verifyはコード変更の意図確認という別の目的を持っています。/run-skill-generatorでプロジェクト固有のrun-dev・run-test・run-buildスキルを自動生成しておくと、/runがそれらを呼び出せるようになります。
4. /initはコードベースを解析してCLAUDE.mdを自動生成する
実行フロー:
1. コードベースの構造・技術スタック・慣習を自動解析
2. プロジェクト固有の情報を CLAUDE.md に記述
3. 以後の会話でClaudeがこの情報を参照
新規プロジェクトのセットアップ時、/initでベースとなるCLAUDE.mdを自動生成し、/run-skill-generatorでrunスキルを整備、/update-configと/fewer-permission-promptsで権限周りを整える、という一連の初期化フローがスキルだけで完結します。
5. /claude-apiはAPI開発中に自動トリガーされることがある
参照できる情報:
モデルID一覧と価格、APIパラメータ、ストリーミング・ツール使用・MCP、
エージェント・キャッシュ・トークンカウント、モデル移行ガイド
Claude APIを使ったアプリ開発をしていると、明示的に呼び出さなくても自動トリガーされることがあるスキルです。ドキュメントサイトを開かずその場でAPIリファレンスを確認できる、という点で通常コマンドとの体験差が分かりやすいスキルでした。
まとめ
スキルが.claude/agents/*.mdで定義された「複数ステップを自律実行するエージェント」である、という実装レベルの理解が、18種のスキルを使い分ける上での土台でした。/fewer-permission-promptsのようにトランスクリプト解析から自動設定を生成するスキルは、通常コマンドの延長線上にはない挙動です。