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はじめに

Intune を使って、Windows デバイスに Microsoft 365 や Office 2019 / 2021 等 を展開する手順です。
この記事では、以下の公開情報のうち、XML データを使って 展開する手順を 画面キャプチャ付きで紹介しています。

XML ではなく 構成デザイナー を使って展開する場合は、以下の記事を参照してください。

OCT について

OCT とは、Office カスタマイズツール の略です。
OCT を使うと、Office を展開するための構成を XML ファイル化しておき、これを Intune や Office 展開ツールを使って、自動展開することが可能になります。

以下に、私が実際に OCT を使って作成した XML ファイルのサンプルを用意してありますので、この XML ファイルを Intune を使って展開していきます。あらかじめ 以下のサイトの手順を使って XML ファイルを作成しておいてください。

1. 展開手順

  1. Intune 管理センター に グローバル管理者 でサインインします。
    https://intune.microsoft.com
     
  2. 左ペイン「アプリ」を選び、プラットファーム別の「Windows」を選択します。
    image.png
     
  3. 「追加」ボタンを押します。
    image.png
     
  4. アプリの種類で「Microsoft 365 アプリ - Windows 10 以降」を選択します。
    image.png
     
  5. 以下の画面になったことを確認し「選択」を押します。
    image.png
     
  6. 「アプリスイートの情報」タブでは、特に修正することはないので「次へ」を押します。
    image.png
     
  7. 「アプリスイートの構成」タブでは、構成設定の形状で「XML データを入力する」を選択することで、下図の画面が表示されます。
    緑枠 の箇所に、OCT で作成した XML ファイル を貼り付けて XML の検証 を押すと、右上の通知(紫下線)が表示されます。問題ないことが確認できたら 次へ を押して進みます。
    image.png

8.「割り当て」タブでは、「必須」「登録済みデバイスで使用可能」「アンインストール」の選択肢がありますが、ひとまず 本手順では「必須」で「すべてのデバイス」を割り当ててみます。
※割り当て方法によって、インストールのされ方に違いがありますが、詳細は 2章 で説明しています。
image.png

9.「確認と作成」タブで設定値を確認して「作成」を押します。
image.png

10.以下の通知が表示されれば OK です。
image.png

11.「Windows のアプリ」の一覧で、以下のように表示されます。
image.png

2. 割り当て方法による、インストールの違い

① 強制的にインストールする場合

「必須」を使って割り当てを実施します。
下図の場合は、「すべてのユーザー」に割り当てた場合です。
image.png

任意のデバイス を選択したあと「管理対象のアプリ」を選ぶと、デバイスごとに アプリのインストール状態を確認できます。この設定で割り当てた場合は「インストール待機中の状態」となっています。
インストールが実施されると「インストール済み」になります。
image.png

PC 側で、何も操作をせずに待った場合は、24時間程度で展開されるとの説明があります。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/mem/intune/apps/apps-add#installing-updating-or-removing-required-apps

すぐにテストしたい場合は、Intune ポリシー を同期させたあと、PC を再起動すると、4~5分くらいで、Office アプリ (Word , Excel , Outlook , Teams 等) が導入されていることを確認できました。
※光ファイバーのインターネット環境下で検証しました。モバイル WiFi などの場合は、もっと時間が掛かる可能性があります。従量課金のネットワークだと判定されると いくら待ってもインストールされないかもしれません。注意しましょう。

同期の実施方法は、以下を参照してください。

② ユーザーが任意でアプリを選んでインストールする場合

「登録済みデバイスで使用可能」を使って割り当てを実施します。
下図の場合は、「すべてのユーザー」に割り当てた場合です。
image.png

「管理対象のアプリ」で確認すると、この設定で割り当てた場合は「インストール可能」になっています。
インストールが実施されると「インストール済み」になります。
image.png

ユーザーが アプリを選んで導入するためには、Intune ポータルサイト アプリ を導入しておく必要があります。

ポータルサイト アプリ を 手動でインストールする方法

ポータルサイト アプリ を Intune で展開する方法

スタートボタンを押して「ポータル サイト」を起動します。
image.png

「ポータルサイト アプリ」を 起動すると、以下のように「登録済みデバイスで使用可能」で割り当てたアプリが表示されるため、ここから選んでインストールが行えます。
なお、この画面に表示されるまでは Intune 管理センターで アプリ を割り当ててから タイムラグがある様子です。10分くらい待つと表示されている印象です。
image.png
※上図の場合は、「Microsoft 365 for Apps」と「Remote Desktop」の2つのアプリで、「ポータルサイトでおすすめアプリとして表示する」を ON にしました。
「WebEX」と「Whiteboard」は、OFF にしています。
アイコンを設定した方が見栄えが良いですが、手抜きしてます。

アプリを選べば、以下の画面になるため「インストール」ボタンから導入できます。
image.png

以下のような感じで、導入されていきます。
image.png

Intune アプリ展開 Tips あれこれ

Inune の アプリ展開 は、ハマりどころが満載です。
それらの考え方を私なりに解析してまとめた内容になっています。
ぜひ、一読しておくことをお勧めします。損はさせません。

参考情報:もう一つの構成設定形式について

構成設定の形式は「XML データを入力する」のほかに「構成デザイナー」という選択肢があります。

こちらは、OCT を使うことなく Intune の設定画面で Office 展開の構成を設定することができます。
扱いやすいですが、OCT ほど詳細なカスタマイズはできません。

以下の記事で説明しています。

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