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Db2 11.5:Modification/Fixpackの意味とDb2 11.5.8の主な新機能や変更点

Last updated at Posted at 2023-03-29

1.はじめに

Db2 LUW(Linux,Unix and Windows版)の最新バージョン・リリースはDb2 11.5ですが、細かく見るとDb2 11.5.x.xと4つの番号が付いています。
現時点(2023/03)の最新版は、Db2 11.5.8.0になっています。

2.数字の位置と意味:VV.RR.MM.FF

この4つの番号ですが、Db2 Fixpackのダウンロードサイトを見ると、Db2 11.5では、Db2 11.5.8.0が最新であることがわかります。

画像)Download Db2 Fix Packs by version for DB2 for Linux, UNIX and Windowsより
fixpacks.jpg

数字の位置は、VV.RR.MM.FFを示しています。

  • 現在のDb2 V11.5.8の場合、
    • Version(バージョン):11
    • Release(リリース):5
    • Modification(モディフィケーション):8
    • Fixpack(フィックスパック):0

参考)Db2 11.5マニュアルの記述
「モディフィケーション・パック」

Db2® 4 部構成の製品シグニチャーの形式は、 VV.RR.MM.FF です。ここで、
VV はバージョン番号です。
RR はリリース番号です。
MM はモディフィケーション番号です。
FF はフィックスパック番号です。

モディフィケーション番号 (モディフィケーションパックとも呼ばれる) は、新しい重要なフィーチャーを示すために使用されます。

Db2 のFixpackが、
Db2 11.5.7.0 から Db2 11.5.8.0 に、3番目のモディフィケーション番号が7→8へ上がっているということは、11.5.8.0には11.5.7.0にはない新機能が含まれることを意味します。

最後の4番目のフィックスパック番号のみが、今後上がった場合は(例:Db2 11.5.8.0 → Db2 11.5.8.1と、今後リリースされた場合)、
新機能は含まれず、bux fix等の修正のみが含まれることを意味することになります。

Db2 11.5.8公開のお知らせ

現在のDb2の最新バージョン・リリースは、V11.5.8.0で、2022年12月にリリースされており、IBM Supportサイトに以下のお知せが出ています。

-Db2 V11.5 Mod 8 (11.5.8) 公開のお知らせ

Db2 V11.5.8に含まれる主な新機能や変更点の要約がまとめられているので、インストール前にチェックすると便利です。

「公開のお知らせ」をチェックした上で、さらに深掘りが必要な部分は、Db2マニュアルの「新機能」「変更点」をチェックしますが、Db2 11.5.7からの主な追加点・新機能としては、以下があると思います。

Db2 11.5.8から)

  • サポートOSの追加として、Windows 11がある

  • pureScale機能拡張

    • Db2 pureScaleがAWSでセルフマネージド・サービス(EC2のIaaS)として使用できるようになった(OSは、RHEL および SLES)
    • Db2 pureScaleのPower 10サポート(OSは、AIX および RHEL)
    • Db2 pureScale on RHEL 8.6 on IBM z15 のサポート
  • Pacemaker機能拡張

    • クラスター・マネージャーとしての相互フェイルオーバーをデプロイできるようになった。

    • ※補足)

      • Db2 11.5には、HAソフトウェア(クラスター・マネージャー)として、PacemakerがDb2(Linux版)のインストール・イメージに組み込まれています。
      • Db2 11.5.7までは、ディスクを二重化するHADR構成のためにPacemakerを使うことができましたが、Db2 11.5.8からは、それに加えて、いわゆるディスク引き継ぎのHA構成もDb2組み込みのPacemakerでサポートされるようになりました。
      • Db2 11.5.8からは、Pacemakerと同じくHAソフトウェアである、Linux環境下のTSA(Tivoli Systems Automation マルチプラットフォーム)は、非推奨のバンドルソフトウェアとなりました。
      • 今後、新規で構築する場合、Db2にバンドルされるHAソフトウェアとしては、TSAではなくPacemakerを利用することが、お薦めとなります。

Db2 11.5 マニュアルの参照ページ

参考:Db2 11.5 マニュアルのトップページ

参考:Db2 11.5 システム要件

稼働環境の前提要件等の確認はこちらでおこないます(英語)

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