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JDLA Deep Learning for GENERALを受検してきました

Last updated at Posted at 2018-06-16

はじめに

6/16(土)に行われたJDLA Deep Learning for GENERAL 2018 #1を受けました。

まだ始まったばかりで、今回が2回目の開催で情報が少ないため、受検を考えている人の参考になればと思い、受験記を残します。

前提

一応、仕事はデータサイエンティストみたいな人。そのため、ある程度データサイエンス系の素養は持っているつもり。
ただ、業務でそこまでディープなラーニングはしてなくて、関連知識は学生時代にちょこっと齧っていた程度。
トピック的にそういった情報を収集してはいながらも、最先端の技術に流石に追いつけなくなってきたと感じてきたので、今回の受検へ至りました。

試験内容

公式シラバスより抜粋すると

  • 人工知能(AI)とは(人工知能の定義)
  • 人工知能をめぐる動向例題
    • 探索・推論、知識表現、機械学習、深層学習 -人工知能分野の問題例題
    • トイプロブレム、フレーム問題、弱いAI、強いAI、身体性、シンボルグラウンディング問題、特徴量設計、チューリングテスト、シンギュラリティ
  • 機械学習の具体的手法
    • 代表的な手法、データの扱い、応用
  • ディープラーニングの概要
    • ニューラルネットワークとディープラーニング、既存のニューラルネットワークにおける問題、ディープラーニングのアプローチ、CPU と GPU
    • ディープラーニングにおけるデータ量
  • ディープラーニングの手法
    • 活性化関数、学習率の最適化、更なるテクニック、CNN、RNN
    • 深層強化学習、深層生成モデル
  • ディープラーニングの研究分野
    • 画像認識、自然言語処理、音声処理、ロボティクス (強化学習)、マルチモーダル
  • ディープラーニングの応用に向けて
    • 産業への応用、法律、倫理、現行の議論

確認していただいて分かる通り、ディープラーニングだけでなくAI絡みの内容も多く含んでいます。
JDLAの目的が「ディープラーニングを中心とする技術による日本の産業競争力の向上」なので、理論的なところだけでなく、応用に必要な知識も含んでいます。

今回の試験を受けてみて

120分で228問。結構多いです。

オンラインテストの機能として、問題ごとにチェックを入れる機能があります。
わたしの場合、分からないor見直したい問題にはチェックを入れて、1巡手早く解きましたが、チェックした問題に関して確認はしきれませんでした。

問題に関して、ざっくりと整理すると、

  1. AIに関する基本教養
  2. 機械学習の知識(ディープラーニング含)
  3. 応用について(クラウド、GPU、ビジネスや法関連)

としたうち、今回の試験では35%:50%:15%くらいの印象でした。

勉強した内容

基本的には書籍を使いながら、書籍ではよく分からない概念等をネット上で調べて勉強しました。

参考図書

人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの

簡単ですぐ読めるので、まずはここから。
しかし、AI周りの基礎知識は身につきます。

深層学習 機械学習プロフェッショナルシリーズ

ディープラーニングの基本知識はこちらで。
数式は結構エグいので、一部読み飛ばしていった。

AI白書 2017

技術動向や政策動向などはこちら。
内容はそれなりに面白いけど、大分量が多いので心が折れそうになる。

法律、政策周りは確実に出るだろうと思って、どこに何がかいてあるのか把握できる程度に読み回した。
(間に合わなかったけど)

その他の書籍

実践DeepLearning

ニューラルチューリングマシンや強化学習周りの勉強に。

scikit-learnとTensorFlowによる実践機械学習

こちらも生成モデルや強化学習周りの勉強に。
それ以外のところはあまり読んでなかったけど、結構試験問題と被っていたので役立ちそう。
コードがばんばん出てくる実装よりの本で、やはり非エンジニアにはきついかもしれないけど・・・。

受検した感想

結構しんどかったです。
シラバスの内容+周辺領域をまんべんなく理解してないと、解けないような問題の幅広さでした。
一部、AI白書内の表現を引用した問題があり、試験の本質的にどうなんだと思うところはありましたが、全体的にはいい問題だと思いました。
オンライン受検だし、多少は調べることを前提にしているのか、結構エグい問題があったり、最新手法や政策動向なども出てきていたので、出題される問題に全て対応するのはかなり大変だと思います。

問題数が多く時間に余裕が無いので、自分の得意分野をいかに増やしてスピーディーに解答できるかが重要な気がします。
自分の場合は、機械学習や自然言語処理をそこそこやっていたので、そこで大分時間に余裕が取れたかなと思います。

結果については、それなりに解けたとは思いますが、見直ししきれなかったので不安です。

本来の目的のディープラーニングの勉強に関しては、基本的なところは細かく、周辺知識も色々身につけることが出来たのでいい機会でした。
最先端の研究内容を把握できるレベルに至ったかというと、流石に無理ですが、本屋の技術書に載っているようなレベルの話は大体分かるような感じに。

まずは今回の結果を見てからですが、E検定についても受けたいですね。しかし、流石に費用が・・・。悩みどころですね。

20180620追記

無事合格しました。
ハリボテにならないよう実務で使いたいですね。

他の方の受験期

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