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Cloudflareが安い!という噂を聞いて、これは調べようと思い調べました。
この円安でAWSの請求も増えるので、個人開発には厳しい現状を解決できたらうれしい!

2-3-04-form-202.png

とりあえず、この問い合わせ箱を Cloudflare で作り、同じものを AWS で組んだら請求にどんな違いがあるかを調べます。個人開発といっても、セキュリティは削れません。だから守りの値段まで見ます。

「無料」と書いてあると、あとで従量に落ちないか身構える。AWSは3階層でALB、ECS、RDS、WAF。

結果の料金はCloudflareのアカウントの管理 → 請求 → サブスクリプション(図 1-6-09)は、購読中の製品が Workers Freeで、「登録された支払い方法はありません」でした!
画面のいちばん大きいカードは「Workers Paid にアップグレード」で、青い「アップグレード」ボタンが付いていたくらいです

見るのはコンピュートとDBとセキュリティと通信料。
仕事で多い ECS(Fargate)の常駐で組むと何が請求に残るか。Cloudflare の請求タブで何を見るか。ドメインは買いません。作り方はここでは書きません。料金の数字は 2026-09-01 に公式ページを開いたときのもので、リージョンとルールの本数で変わります。

AWS と Cloudflare での構成

先に全体像を 1 枚にします。赤が「止められないもの」、緑が「来なければほぼ 0 のもの」です。

1-cost-architecture.png

仕事の AWS で多いのは、ECS(Fargate)の常駐だと思います。だから AWS 側は Fargate で数えます。このフォームくらいなら Lambda と DynamoDB で $0 に寄せる手もありますが、それは試作の形で、いま動いているものの形ではありません。

役割 AWS 単価(東京)
前段 ALB。誰も来なくても残る 時間 $0.0225。30 日で約 $16
計算 ECS on Fargate。最小タスク(0.25 vCPU・0.5 GB)を常駐させる vCPU $0.05056/時、メモリ $0.00553/GB 時。合わせて月約 $11(ARM なら約 $9)
DB RDS(db.t4g.micro)は月十数ドル台+ストレージとバックアップ別。電源を切らない限り続く。DynamoDB オンデマンドなら、アクセスが少なければほぼ 0

タスクを private subnet に置くと、image の取得や外への通信に NAT Gateway が乗ります。時間課金がもう 1 本追加になります。

止められないものは、誰も来ていなくても請求に載る。Fargate は、止め忘れた時間も請求に載る。

これを Cloudflare へ持っていく道は 2 本あります。Rehost(そのままContainer)と Refactor(worker) です。

何をする
そのまま載せる Docker イメージを Cloudflare Containers で動かす。入口は Worker Workers Paid $5/月。枠(メモリ 25 GiB 時間・CPU 375 vCPU 分・ディスク 200 GB 時間)が $5 に込み。課金は動いている 10 ms 単位。ひまなら寝て、寝ている間は $0。CPU は実際に使った分だけ。いちばん小さい lite(1/16 vCPU・256 MiB)は、24 時間 30 日つけっぱなしでも超過が約 $1.7(メモリ 約 $1.4+ディスク 約 $0.3)
Worker の場合 入口と API を Worker に、データを D1 に置き直す $0(Free。1 日 10 万リクエスト、超えると Error 1027 などで止まる。1 DB 500 MB)。この記事のフォームはこちら

値段の前に、形が違います。Containers には常駐がありません。 要求が来たら起動し、ひまなら寝る。Fargate の「止め忘れた分も請求」が、形として起こらない。Fargate の最小に近い basic(1/4 vCPU・1 GiB)もありますが、アクセスはない前提の製品です。

守りの値段

守りは DDoS と WAF の 2 段です。

DDoS

Shield Standard は最初から付いています。オンにする作業はありません。よくある SYN や UDPはここで見ます。タダです。

HTTP で攻撃されたときが別です。

Shield Standard Cloudflare Free
料金 最初から付く。タダ 最初から付く。メーターなし
見る層 よくある SYN、UDP、反射(L3 / L4) L3 から HTTP の L7
アプリのトラフィック監視 Getting Started の表では無し docs の表では HTTP DDoS が Yes
巨大攻撃向けの追加容量 Getting Started の表では無し ネットワーク側。2026 年 8 月 11 日の公式ブログは、容量 500 Tbps、都市 330 以上、2026 年前半に 1 Tbps 超を 935 件緩和
L7 の自動緩和 「追加料金」。中身は AWS WAF Free の口座でも HTTP の L7 までメーターが無い

L7 を自分で見るなら WAF を載せます。2025 年 6 月から、WAF 側に L7 DDoS 用のマネージドルールはあります。課金は WAF です。Shield Advanced に入ると、保護対象の WAF 基本料金は込みになります。Advanced 自体は月 3000 ドルで 1 年契約です。フォーム一台に Advanced は選びません。

Standard の表に無い「巨大イベント向けの追加容量」が、こちらはネットワーク側に乗っている、という読みです。

WAF

AWSは月 5 ドルは必須です。 AWS WAF で Web ACL を 1 つ作ったときの月額です。中身が空でも 5 ドルです。

AWS WAF Cloudflare
空の Web ACL でも月 5 ドル Free Managed Ruleset が最初から入る。高影響の既知脆弱性向け
自作ルール 1 本 1 ドル Custom Rules は 5 本(Free)
レート制限 ルールとして 1 本 1 ドルに乗る Rate Limiting は 1 本(Free)
検査したリクエスト 100 万件 0.60 ドル Free の表に、検査の従量は無い
マネージド グループ 1 つ 1 ドル Cloudflare Managed と OWASP Core は Free に無い
Bot Bot Control は ACL あたり月 10 ドル Super Bot Fight Mode は Pro
公式の例 例 A は ACL 1 と自作 19 本と月 1000 万リクエストで月 30 ドル。例 D は Bot Control 込みで月 48.20 ドル そこまで揃えるのが Pro。年払いで月 20 ドル、月払い 25 ドル(plans、2026 年 8 月 31 日の表記)

SQLi と XSS と Bot まで足すと、AWS 側は 5 ドルでは終わりません。同じセットを WAF と Bot Control で組むと、上の公式例の桁になります。

ゾーンの WAF はドメインを置いたあとです。ここではドメインを買っていません。

通信料

そして通信料です。AWS の請求で最後に伸びるのは、外へ出ていくデータの転送料です。

AWS Cloudflare Free
外へ出るデータ 全サービス・全リージョン合算で月 100 GB まで無料。その先は、東京からインターネットへ 1 GB $0.114(最初の 10 TB のティア。超えると $0.089 に下がる) 課金が無い。Workers の料金ページに「データ転送(egress)にも帯域(bandwidth)にも追加課金は無い」。D1 も同じ文言
課金の形 従量課金。天井は自分で設計する 課金がそもそも無い

ただし、載せ替え路線(Containers)だけは外へ出す分に単価があります。北米と欧州は $0.025/GB(月 1 TB 込み)、表に名指しの無い日本は「それ以外の地域」で $0.04/GB(月 500 GB 込み)。Worker と D1 の路線には、このメーターもありません。

フォーム一台の今日は、月 100 GB の無料分に収まります。怖いのはそこではありません。転送料は「止められないもの」ではなく、青天井のほうの怖さです。伸びた月に $0.114/GB のメーターが回り始める。月 500 GB 出すと、無料分を引いて約 $46 です。配信を CloudFront に載せ替える手はありますが、箱と請求行がもう 1 つ増える話です。今日は行きません。

請求タブ

冒頭の画面を、もう少し歩きます。私が止まったのは、Workers Paid のカードが画面でいちばん大きかったからです。右の支払い方法が空なら、このボタンから課金は始まっていません。押していません。

1-6-09-billing.png

同じ日の使用量タブは、製品名が Spectrum だけで、本文は「データなし。」でした。請求書タブは No invoices。上に「個々のお支払いの領収書は発行しません」とあります。

1-4-01-billing-usage.png
1-4-02-billing-invoices.png

触る前に通知を 1 本入れました。名前は 予算アラート 5ドル。予算 5 USD、フィルタは total_spend_dollars、メールです。Workers Paid の月額ではありません。支出が 5 ドルに近づいたらメールが来る、という印です。AWS なら CloudWatch の Billing Alarm。メトリクスは作っていません。

1-4-06-notification-saved.png

今日やること

  • アカウントを開く
  • 請求の 3 タブを見る
  • 通知を 1 本入れる
  • 青いアップグレードは押さない

ドメインもカードも、今日はいりません。支払い方法が空なら、まだ無料です。

NAT の時間課金と CloudWatch のログは、別の請求です。フォーム一台の今日は、まだそこまで行きません。

これから AWS の目線で、Cloudflare を使い込んでいきます。

数字の出所

リンク 何の数字か
ELB ALB の時間課金
EC2 データ転送 東京→インターネット $0.114/GB と、全サービス合算 月 100 GB の無料分
Workers の料金 egress にも bandwidth にも追加課金なし(D1 も同じ)
Lambda 計算の無料枠
Fargate 東京 vCPU $0.05056/時・メモリ $0.00553/GB 時
RDS DB インスタンス
Containers の料金 $5 に込みの枠、超過の単価、外へ出す分の地域表
D1 の上限 Free は 1 DB 500 MB
Workers の上限 Free の 1 日 10 万
Shield Standard と Advanced の表
Shield Standard の説明 L3 / L4 の範囲
AWS WAF Web ACL 月 5 ドルと公式の例
CF の DDoS Free でも L3–L7
CF Managed Rules Free の床と Pro のセット
CF plans Pro の月額
H1 2026 DDoS レポート 500 Tbps と 935 件
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