前提
この記事ではLinux(Redhat8.5)にインストールしたPython3.9.7で使用している、Gurobiを9.0.1から9.5.1にアップデートした際の備忘録です。
9.0.1を使用しているときは探索時間が長い、とにかく長い
9.1以上にすることでNoRelHeuristicアルゴリズムを使っての探索が可能になり、探索時間の短縮を見込めるため、9.5にアップデートを決定
手順
- ライセンス・インストーラを取得
- Linux環境下で展開
- 環境変数を修正
- pythonモジュールのインポート
1. ライセンス・インストーラを取得
環境・目的に応じてご準備ください
インストーラはtar.gzのパッケージを使用しました
GurobiはOctobersky社の数理最適化製品です。
2. Linux環境下で展開
Gurobiを構築したいディレクトリに移動します
ここでは/optをカレントディレクトリとします
cd /opt
準備したソースファイルを展開します
バージョンによってファイル名・ディレクトリ名が変わりますので、適宜読み替えてください
tar xvfz gurobi9.5.1_linux64.tar.gz
/opt/gurobi951/linux64/.....とファイルが展開されていることを確認します
/opt/gurobi951/linux64/gurobi.licとなるようライセンスファイルを格納します
古いライセンスファイルはリネームするか削除してしまいましょう
3. 環境変数を修正
環境変数を以下になるように修正します
GUROBI_HOME=/opt/gurobi951/linux64
PATH=${PATH}:${GUROBI_HOME}/bin
LD_LIBRARY_PATH=${LD_LIBRARY_PATH}:${GUROBI_HOME}/lib
export GUROBI_HOME=/opt/gurobi951/linux64
export PATH=${PATH}:${GUROBI_HOME}/bin
export LD_LIBRARY_PATH=${LD_LIBRARY_PATH}:${GUROBI_HOME}/lib
この時、古いバージョンのパスが残っていると正しい挙動にならないため注意
環境変数の永続化
.bashrcファイルなどのファイルに書き込み、永続的に環境変数を登録するようにしておきましょう
バージョンアップの場合、旧バージョンで永続化されていると考えられるので、それを上記に修正すること
環境変数の確認
envコマンドで環境変数を確認しておきましょう
env
Gurobiインストール完了
ここまででGurobiのインストールは完了です。
gurobiが起動するか確認します
gurobi.sh
問題なくIntractive Shellが起動することを確認します
4. pythonモジュールのインポート
3.までではpythonからの使用がまだできないので使えるようにします
${GUROBI_HOME}へ移動します
cd ${GUROBI_HOME}
セットアップコードを実行して、pythonでGurobiを使えるようにします
python setup.py install
pythonを起動し、問題なくimportできるか確認します
python
~Intractive Shellの起動~
>>>import gurobipy
>>>
エラーなくインポートできればPythonでの使用も問題ありません。
後は実際に動かしていきましょう。お疲れ様でした。