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[AIX] IBM Cloud PowerVS 環境で AIX をSMS(システム管理サービス)で起動する

Last updated at Posted at 2022-12-08

はじめに

PowerVS 環境には一般的にオンプレミス環境で LPAR を操作す るHMC/PowerVC がユーザー側で操作することができないため、HMC/PowerVC を使用した LPAR 起動ができません。

PowerVS で提供されている範囲で仮想マシンのブート・モードを SMS(システム管理サービス)で起動するために、昔ながらの手法である起動中に 1 を入力し続ける操作を確認しました。


環境

IBM Cloud PowerVS : AIX 仮想マシン


流れ

  1. 仮想マシン起動中にコンソールを開いておく
  2. 仮想マシン停止
  3. 仮想マシンの起動
  4. 仮想端末上のブート時に SMS メニューが開くように 1 を入力する
  5. SMS メニューが開くことを確認する
  • 注意事項:
     ・サーバーが起動していないとWebブラウザ上でコンソールがオープンできません。
     ・仮想マシンの停止時間が長いとWebブラウザで起動したコンソールでdisconnectが発生し画面表示が消失する場合があります。

実施内容

1. 仮想マシン起動中にコンソールを開いておく

サーバーが起動している際にブラウザ上で「コンソールのオープン」を実行します。

図2.png

スクリーンショット 2022-12-08 17.35.22.png

サーバーが停止状態の場合はコンソールがオープンできないので事前に実施しています。

スクリーンショット 2022-12-08 17.49.18.png


2. 仮想マシン停止

スクリーンショット 2022-12-08 17.36.33.png

スクリーンショット 2022-12-08 17.36.18.png


3. 仮想マシンの起動

PowerVS ブラウザ上で対象仮想マシンの開始を実行

図1.png

4. 仮想端末上のブート時に SMS メニューが開くように 1 を入力する

事前に開いているコンソールの下記の起動中メニュー画面で 1 を連打....
すぐに次のプロセスに進むのでタイミングに注意が必要です。

スクリーンショット 2022-12-08 16.43.50.png

5. SMS メニューが開くことを確認する

無事 「1」が通っていると、SMSの画面が表示されます。

スクリーンショット 2022-12-08 16.43.26.png

ここから NIMでのインストールに使用する Remote IPL の設定などを実行することができます。


その他の方法

PowerVS NIM 環境では maint_boot 操作で起動ができることが IBM Cloud のドキュメントに記載されています。

ネットワーク・インストール管理 (NIM) サーバーのセットアップ

詳しくは、Setting up NIM to boot into maintenance mode を参照してください。 このプロセスに不慣れな場合は、新規サポート Case を作成してください。

筆者が実行している PowerVS NIM 検証環境ではまだ NIM の maint_boot が確認できていません。
Case を作成して問い合わせる必要がある様子です。(記載時点では Case の起票は未実施)

以上です。

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