はじめに

大前提として、そもそもJSには「値渡し」「参照渡し」がない、というのはひとまず忘れる
→よくわからない人は、以下の記事が参考になるかも（本文もコメントも参考になる）
→JavaScriptに参照渡し/値渡しなど存在しない - Qiita

この記事では便宜上「値渡し」「参照渡し」という単語を使っているが、ご留意いただきたい

よくあるオブジェクトをコピーできない問題

問題点

そのままだと参照渡しになる
（→正確には、オブジェクトを渡すと呼び出し元のオブジェクトが変更される）

const sourceObj = {
  name: "Taro",
  age: 12,
}

const copyObj = sourceObj

copyObj.name = "Jiro"

console.log(sourceObj.name)
// => "Jiro", 元のオブジェクトの値も変わる

console.log(copyObj.name)
// => "Jiro"

解決策

よくあるオブジェクトを値渡しする方法
（→正確には、オブジェクトをコピーする方法）

const sourceObj = {
  name: "Taro",
  age: 12,
}

const copyObj = Object.assign({}, sourceObj)

copyObj.name = "Jiro"

console.log(sourceObj.name)
// => "Taro", 元のオブジェクトには影響なし

console.log(copyObj.name)
// => "Jiro"

Object.assign({}, sourceObj)
の部分は、
{...sourceObj}
でもOK

配列の中のオブジェクトをコピーできない問題

問題点

配列の中のオブジェクトという構造をObject.assign()でコピーすると、浅いコピー(オブジェクトへの参照のみをコピーし、オブジェクトそのものはコピーしない)になる
※[...sourceObjs[0]]でも変わらず

const sourceObjs = [
  {
    name: "Taro",
    age: 12,
  },
  {
    name: "Goro",
    age: 30,
  },
]

const copyObj = Object.assign({}, sourceObjs[0])

copyObj.name = "Jiro"

console.log(sourceObj.name)
// => "Jiro", 元のオブジェクトの値も変わる

console.log(copyObj.name)
// => "Jiro"

解決策

一度、JSONにパースしてから再度オブジェクトに戻す

const sourceObjs = [
  {
    name: "Taro",
    age: 12,
  },
  {
    name: "Goro",
    age: 30,
  },
]

const copyObj = JSON.parse(JSON.stringify(sourceObjs[0]))

copyObj.name = "Jiro"

console.log(sourceObj.name)
// => "Taro", 元のオブジェクトには影響なし

console.log(copyObj.name)
// => "Jiro"

さいごに

JSONにパースしてから戻す方法がスマートだが、他の方法もあると思う
気が向いたら追記する

念押しとして、JSには「値渡し」「参照渡し」という概念がそもそもないことに注意

参考