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Inkbird IBS-TH1 miniの値をRaspberryPiでロギング

Last updated at Posted at 2020-05-09

#はじめに
本記事は、Omron環境センサ(BAG型)の記事と同内容を、
低価格なInkbird IBS-TH1 mini
で実施した記事です。

#Inkbirdとは?
様々な家庭用IoTセンサを作っている中国・深圳のメーカーです。
低価格(3000円くらい)でスマホアプリやAPIでのデータ取得等、一通りの機能がそろっている事が魅力です。

今回は、温度+湿度センサ搭載の
Inkbird IBS-TH1 mini
Inkbird_mini.jpg
で、ロギングを実施します。

#必要なもの
・RaspberryPi(今回はPi3Model Bを使用)
・Python実行環境(今回はpyenvでPython3.7.6使用)
・Inkbird IBS-TH1 mini

#手順
①RaspberryPiとセンサのBluetooth接続確認
②センサの測定値をPythonで取得
③PythonからGASのAPIを叩いてスプレッドシートにデータ書き込み
④スクリプトの定期実行

こちらを参考にさせて頂きました。
https://qiita.com/bon_dentetsu/items/87ed6c65640b5ba11e5c
https://qiita.com/junara/items/f396c1c4c15c78cde89f

##①RaspberrypiとセンサのBluetooth接続確認
###センサの認識確認
・センサのセットアップ
センサに付属のボタン電池をセットします。

・Bluetooth機器のスキャン
RaspberryPiで下記コマンドを実行

sudo hcitool lescan
LE Scan ...
BB:DD:CC:AA:55:77 sps

というように、「sps」という名前がでてきたら、これが環境センサのMACアドレスです。
出てこなければUSBの接触やRaspberryPiのBluetooth有効を確認してください。
機種や設定によっては名前が「sps」ではないのかもしれないので、
その場合Inkbirdの公式アプリでMACアドレスを確認できます。

##②環境センサの測定値をPythonで取得
###bluepyでの認識確認
bluepyは、PythonでBluetooth Low Energy(BLE)にアクセスするためのライブラリです(クラス定義

・必要なパッケージのインストール
下記をインストールします

sudo install libglib2.0-dev

・bluepyのインストール

下記コマンドでpipでインストールします

pip install bluepy

・bluepyに権限を付与
スキャンにはbluepyにSudo権限を与える必要があります。

bluepyのインストールされているフォルダに移動し、

cd ~.pyenv/versions/3.7.6/lib/python3.7/site-packages/bluepy

※上記は、pyenvでPython3.7.6をインストールした場合。
環境により場所は異なるので注意

下記コマンドでbluepy-helperにSudo権限を付与する

sudo setcap 'cap_net_raw,cap_net_admin+eip' bluepy-helper

###センサ値取得スクリプトの作成
センサ値取得のため、下記のスクリプトを作成します

inkbird_ibsth1_connect.py
from bluepy import btle
import struct

def get_ibsth1_mini_data(macaddr):
    peripheral = btle.Peripheral(macaddr)
    characteristic = peripheral.readCharacteristic(0x002d)
    (temp, humid, unknown1, unknown2, unknown3) = struct.unpack('<hhBBB', characteristic)
    sensorValue = {
            'Temperature': temp / 100,
            'Humidity': humid / 100,
            'unknown1': unknown1,
            'unknown2': unknown2,
            'unknown3': unknown3,
        }
    return sensorValue

本センサは、オムロン環境センサUSB版と同様コネクトモードで接続します。
bluepyのPeripheralクラスによる通信でデータを取得します。

なお、取得したcharacteristicデータは
・1~2バイト目:温度(0.01℃単位)
・3~4バイト目:湿度(0.01%単位)
ですが、5~7バイト目の内容が調べてもわからなかったので、
unknown1~3としてロギングして、正体を探ろうと思います。
(電池残量が取得できる事を目論んでいます)

###メインスクリプトの作成
センサ値取得スクリプトを呼び出すため、メインスクリプトを作成します

inkbird_toSpreadSheet.py
from bluepy import btle
import inkbird_ibsth1_connect

######オムロン環境センサ(BAG型)の値取得######
PERIPHERAL_MAC_ADDRESS = '①で取得したMACアドレス'
sensorValue = inkbird_ibsth1_connect.get_ibsth1_mini_data(PERIPHERAL_MAC_ADDRESS)

#試しに温度を表示
print(sensorValue['Temperature'])

コンソールから実行してみます

python inkbird_toSpreadSheet.py
25.49

これで、Pythonでセンサ測定値を取得することができました。

##③PythonからGASのAPIを叩いてスプレッドシートにデータ書き込み
オムロン環境センサの記事ご参照ください

##④スクリプトの定期実行
オムロン環境センサの記事ご参照ください

#追記
なお、本製品は**電池の減りが早く**、一ヵ月程度で切れてしまうそうなので、
少しサイズアップするけれども電池の持ちの良いIBS-TH1を、次に試してみようと思います。

(Bluetoothセンサマンと化してますが、飽きずに続けていきます!笑)

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