Capです。Amebient Advent Calendar 18日目、遠景モデルの話です。
鉄塔
小物編でも言っていますが、鉄塔のモデルはBlenderモディファイアのWireframe
で作っています。
Wireframe
は辺を参照して立体のワイヤフレームを生成してくれます。断面形状は操作できない(三角柱)のでディティール面ではメリハリが付きにくい(のっぺりした感じ?)のですが、今回の様に遠景用でシルエットがちゃんと出ていればいいような場合はけっこう有用だと思っています。
↑のように辺を割ってWireframe
をかけると、
こうなります。便利。
そういえば、最初につくった仮の鉄塔がこれなんですが↓
実はあの鉄塔は二つのモデルが重なってます。
最初に作ったやつと、後に作った大きいやつがあって、置き換えようとして位置合わせたら良い感じに合体してかっこよかったのでそのままにしました。
電柱
この子たちです。
鉄塔からビルまでの電線をリレーしてくれてる子と、電線が千切れてる単体の子が居ます。
配線はカーブを使ってにょーんと垂らしています。
これもイメージソースが少女終末旅行
ですね。幾何学的なシルエット。基底現実の電柱だとなんか違うかなと思ってこんな感じになりました。配線がなんかえらいことになってるのは(一回もっとやりすぎててぐちゃぐちゃになってた)、誰かが無理矢理使えるようにしてこうなってる、という気持ちです。これらがちゃんと働いていたときはもっときれいだったんでしょう。
ビル
この子たちはボツになったBuilding_MK-3
を破壊したものです。
イメージソースは...NieR:Automata
かな。少なくともリファレンスにはありました。
破壊はBoolean
で削り取って行っています。ザクザクっとカットしたらかなり良い感じになりました。
あ、そういえばこの子たちにもコライダーが入ってます。なので一応乗れます。phiさんが入れといてくれました。やったー!
真ん中が吹き抜けになっていて、そこに鐘
が入っています。
鐘
鐘です。"終わった"あとに、5つのビルの中から旋律を奏でてくれます。
実は、どの鐘も若干見えるようにしています。ただ遠くて分かりにくいと思います。なんかあるな、くらいに気付く人がいるといいなという気持ち。
鉄塔に向かって一番左のビルの鐘が分かりやすいと思うんですが、これを"人影"と認識する人がわりと居たみたいです。ある時遊んでる人を観察してたら、「あっちのビルにも、誰か居るんじゃない?」「向こうは向こうで演奏してるんだろうなあ」って話してて、めちゃくちゃ良かった。
鐘が乗ってる塔はお馴染みのWireframe
モディファイアで作りました。
鐘のモデルはわりと凝っています...最後にビルが消えて鐘だけが残る案もあったので。
でもビルまで来て鐘を確認してる人がけっこう居ますね(ちなみに、来れるような機能は用意してないです。なんかがんばったら一応行けるという感じ)。ちゃんと綺麗な鐘にしておいて良かったと思います。
まとめ
遠景、見たい景色がちゃんと出来た感あって良かったです、ほんと。ビルとか若干不安だったかも。破壊あんまりやったことなかったので。あとボツになったビルとか有効活用できてよかったね。こういう制作過程も含めて"歴史"感あって良いなと思います。
以上になります。次回は全体のテクスチャまわりの話をする予定です。ありがとうございました。