はじめに
2025年8月4日〜8日、新宿本社で行われた「チーム開発5dayコース」に参加しました。
このプログラムは、「ビジネス視点 × エンジニアリング」 の両方を経験できる内容で、実際の顧客データや経営データを使い、会社の課題解決を目的としたWebサービスやツールをチームで企画・開発します。
さらに、開発手法としてスクラム開発を実践するという、非常に濃い5日間でした。
本記事では、私が体験した内容と、そこから見えた「今後の改善点」をまとめます。
参加の目的と理想の社会人像
私の理想の社会人像は、「主体的に挑戦し続ける姿勢を持ち、周囲と協力しながら成長し続けられる人」 です。
新卒〜3年目は幅広いスキルを習得し、4〜5年目には小規模チームを率いるリーダーとして活躍することを目指しています。
今回のインターンは、そのために必要な以下の変化を意識して取り組みました。
- 失敗を恐れず挑戦するマインドセット
- 完璧を求めすぎず、まずは動く行動力
- フィードバックを素直に受け入れ改善に活かす
- 「チームへの貢献」を常に意識する
- 他メンバーの業務にも関心を持ち、巻き込み・サポートする
Day1:企画フェーズ
最初のステップは課題の抽出とターゲット設定、そして競合・市場調査です。
今回は事前に会社からデータが提供されましたが、実際の業務ではデータ収集から始まるため、そこからやるのは相当大変だと実感しました。
反省点
- 実装しやすさを優先しすぎ、ターゲット設定が浅くなってしまった
- 競合・市場調査も十分ではなく、差別化ポイントが明確に抽出できなかった
Day2:要件定義フェーズ
必要なページ構成や実装すべき機能について話し合い、さらにデータベース設計をメンバー全員で議論しました。
良かった点
- データベース設計を全員で共有でき、共同開発に向けて共通認識を持てた
- 機能の優先順位を明確にし、最小機能(MVP)を見極めたことで、期限内に実装できた
反省点
- メンバー間で認識のずれが生じやすかった
→ フローチャートやシーケンス図を用いて動作の流れを可視化すべきだった
Day3〜Day4:開発フェーズ
ウェブアプリをチームで実装しましたが、正直かなり苦戦しました。
困難だった点
- 人が書いたコードを読む経験が少なく、理解に時間がかかった
- チーム開発の経験不足によるコミュニケーションロス
- Webアプリ開発自体の経験が浅い
Day5:発表
最終日はチームごとに成果物を発表しました。
良かった点
- 発表練習に十分な時間を割けたため、落ち着いて発表できた
反省点
-
聴衆や評価者を意識しきれていなかった
→ 魅力やインパクト重視の内容になり、「誰に何を伝えるか」という視点が欠けていた -
評価者は成果物だけでなく過程も重視していた
→ 試行錯誤、チームでの役割分担、意思決定の理由をもっと説明すべきだった
スクラム開発で感じたこと
良かった工夫
- タスクが終わった人・困っている人は立つことで可視化
- 所要時間を事前に設定し、ダラダラ作業を防止
- 疑問が出たらその場でスプリント細分化
- 休憩時間を確保して集中力を維持
今後の改善点
-
ターゲット設定と差別化ポイントの明確化
競合・市場調査を深掘りし、独自性を明確にする。 -
認識ずれ防止の可視化ツール活用
フローチャートやシーケンス図で動作の流れを共有する。 -
進捗の見える化
共有不足で進捗が把握しづらかったため、1時間に1度の進捗共有をルール化。 -
暗黙知の削減
作業内容や方針はドキュメントやツールに残す。 -
発表は成果+過程の両立
聴衆の関心や評価基準を意識し、試行錯誤や意思決定の背景も説明に含める。
まとめ
- 企画は1日でも、ターゲット設定と差別化の深掘りは妥協しない
- 要件定義では図や表を使って認識を合わせる
- チーム開発ではコードリーディング力と進捗の見える化が必須
- 発表は成果物の魅力+過程のストーリーで評価が高まる
今回の経験は、技術だけでなく、企画力・要件定義力・プレゼン戦略を磨くきっかけになりました。
次回は改善点を活かし、より価値の高い成果物を作りたいと思います。