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短期集中インターンで感じた、チーム開発のリアルと成長

Last updated at Posted at 2025-09-03

はじめに

5日間の短期集中インターンに参加してきました!テーマは「実際に使われているシステムの改善」。
企画から実装、そして最終日には社長や部長へのプレゼンまで行うというハードな内容でした。

正直、途中でくじけそうになった瞬間もありました。でもその分、たくさんの学びと成長を感じられた5日間でもありました。

この記事では、僕が体験したチーム開発の難しさと楽しさ、そして何よりプロから学んだ貴重な思考プロセスをリアルに振り返ります。

参加の動機と期待

僕がこのインターンに参加した理由は主に3つです。

  • 企業文化を知りたかった
  • 触れたことがない新しい経験をしてみたかった
  • 社会でエンジニアに何が求められるのかを疑似的に体験したかった

特に期待していたのは、ユーザー目線での開発を経験すること、志の高い仲間と切磋琢磨すること、そして企画から実装まで短期間でやり切るチーム開発です。

5日間の体験を通じた学び

1日目:全体を俯瞰する重要性

初日は、現状とゴールの差分を整理して課題を洗い出しました。

「全体を俯瞰する視点」と「ゴールから逆算する思考」を意識したことで、チームの進むべき方向性を見極めることができました。

学び: 企画初期に方向性を誤らないことが、プロジェクト成功の鍵だと実感しました。

2日目:チームワークの本質

チームメンバーのモチベーションの差に悩み、「やる気を強要していないか」「強い口調になっていないか」と自分を省みる場面もありました。

その一方で、相手の意見にポジティブに反応したり、フィードバックを積極的にもらったりすることで、議論の質を高めることができました。

学び: チームワークは単なる仲良しではなく、お互いを高め合う建設的な関係性だと理解しました。

3日目:基礎に立ち返る大切さ

ReactやTypeScriptの理解に時間がかかり、正直苦戦しました。

でも、ホテルで基礎に立ち返り、YouTubeや公式ドキュメントで学び直すことで少しずつ理解が深まり、実装もできるようになりました。

学び: 「分からないときは基礎に戻る」という姿勢が、自分を前に進めてくれることを体感しました。

4日目:頼ることの価値

エラーに行き詰まったとき、メンターや技術力の高いメンバーに助けを求めました。

最初は申し訳なさが大きかったのですが、結果的に自分だけでは気づけなかった複合的な原因を明らかにできました。

学び: 頼ることは甘えではなく、チーム全体の成果を高めるための重要な行動だと実感しました。

5日目:伝える技術の重要性

最終日のプレゼンでは、他チームの発表の「伝え方のうまさ」に感銘を受けました。情報を絞り、メッセージを明確にすることで、聞き手にしっかり伝わることを実感しました。

学び: 技術力だけでなく、成果を適切に伝える力もエンジニアには必要だと感じました。

社員の方から学んだプロの思考プロセス

ユーザー目線を徹底する姿勢

最も印象的だったのは、社員の方から「そのプロダクトを使用した後のユーザーの気持ちはどんなもの?」と問われ、言葉が詰まってしまった瞬間でした。

曖昧にしか返答できず、明確にイメージできていないのはユーザー視点が不足していたということに気づかされました。

学んだこと: 自問自答を繰り返すことで徹底的にユーザー目線で開発することの重要性。プロは常にユーザーの感情まで具体的にイメージしている。

課題設定の精度を高める手法

今起きている実際の問題(事実)から原因を考え、細分化し、どのくらいの抽象度で取り組むかを設定するという難しいプロセスをやってのけていました。

解決する課題が具体的過ぎても対策が狭くなってしまうし、抽象度が高すぎてもやることの範囲が絞れません。

学んだこと: 期限やチームの技術力など、リソースから逆算して適切な抽象度で課題設定することの大切さ。

気づかせる指導の技術

間違いを指摘するのではなく、自分たちに気づかせるようにいろんな角度から質問をしてくれました。

「なにがゴールなんだっけ?」「それで解決できることは具体的に何だと思う?」「現状のシステムの課題は何だと思った?」などの深掘りによって、目的や課題を意識した議論を行うことができました。

学んだこと: 指摘は嫌な気持ちになりがちだが、質問によって視野を広げ、解像度を上げる指導方法の素晴らしさ。これこそプロの技術だと感じました。

アイデア創出における価値観の転換

「面白さ」から「課題解決」への転換

当初、私たちはガチャガチャや相性診断など、単純にワクワクするアイデアの面白さや奇抜さを重視していました。

しかし社員の方からの質問攻めによって、目的や課題を意識した議論ができるようになりました。

挫折を成長に変える考え方

最初は少しやる気を失い、抵抗感もありました。これまでのアイデアが無駄になってしまったような感覚があったからです。

ただし、社員の方から「これまで考えてきたアイデアにも意味はあるんだよ。そうやって試行錯誤した先に良いものが生まれるんだよ」という言葉をいただきました。

学んだこと: 試行錯誤や、泣く泣く不採用になったアイデアにも意味がある。プロセス全体が成長につながるという考え方。

バランスの取れたアイデア創出を目指して

現在は課題解決重視に魅力を感じていますが、ワクワク重視だとインパクトがある面白く革新的なアイデアが生まれやすいことも理解しています。

一方で、課題解決重視だと現実的でこれまでとあまり変化がないつまらないアイデアになりがちという課題もあります。

学んだこと: 本来の目的や課題を見失わないようにしつつ、自由で遊びがあるアイデア出しができるようになることの大切さ。

自分の強みの再発見

僕が特に楽しかったのは、機能が完成した瞬間と、雑談でチームが盛り上がった瞬間です。大変さの中にも楽しさがあり、チーム開発ならではの充実感を味わえました。

また、自分の強みは「計画性」と「課題やゴールを細分化して明確化する力」だと再確認できました。チームがやるべきことを整理し、前に進める役割を果たせたことは、自信につながりました。

今後への活かし方

就活における活用

就活は人生を豊かにする手段だと私は思っています。なので、就活においてもこの課題解決アプローチを使いたいと考えています。

エンジニアとしての成長指針

実際にゴールから逆算することで完成するイメージができることの価値を実感しました。今後の個人開発や学習においても、この思考プロセスを活用していきたいです。

主な学びと気づき

技術的成長

  • React/TypeScriptを短期間でキャッチアップし、実装できた
  • 基礎に立ち返ることの重要性を体感

チームワーク

  • 異なる価値観を持つ人と協働する難しさと楽しさを実感
  • 人を頼ることの価値を理解

プロジェクト推進

  • 企画初期の深掘りの重要性
  • ユーザー目線での開発の難しさ
  • プレゼンテーション力の必要性

プロから学んだ思考法

  • 質問によって気づきを促す指導技術
  • 課題設定の抽象度を適切に調整する方法
  • 試行錯誤のプロセス全体を価値として捉える考え方

おわりに

今回のインターンを通して、「インターンは怖いけど挑戦すると必ず成長できる」と実感しました。

そして、成長の中で一番大きかったのは技術面だけではなく、プロの思考プロセスを間近で学べたことです。

特に社員の方から学んだ「質問によって気づかせる指導方法」「ユーザー目線を徹底する姿勢」「課題設定の技術」は、今後のエンジニア人生において大きな財産になると確信しています。

挫折を経験しながらも、それを成長の糧として捉える考え方を学べたことで、今後どんな困難に直面しても前向きに取り組めそうです。この経験を、次のステップに活かしていきたいと思います。

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