2023年10月のRUリリースでは、最新のデータベースRUでプロビジョニングされた新しい19cおよび21c VM DB システムは Oracle Linux 8 (OL8)ベースになりました。 12.1 および 12.2 VM DB システムのプロビジョニングは、引き続き Oracle Linux 7 (OL7)ベースになります。
BaseDBのData Guard(DG)アソシエーションを利用していて、バージョンを19.17から19.21にアップデートする際に、アップデート方法によってStandbyDBのOSバージョンが変更されていた(OL7→OL8)ため、勉強のための備忘録として、簡単に記録を残したいと思います。
Databases earlier than 19.21 or 21.12 will be launched with OL7, which includes restoring a backup or a Data Guard standby creation. Databases from 19.21 or 21.12 onwards will always be provisioned with OL8. The OS version of a new DB system (restore or Data Guard) will therefore depend on the database version, regardless of the OS of the source DB system. If you require OL7 with the latest (e.g., 19.21 or 21.12) database update, you need to launch with an older DB version (e.g., 19.20 or 21.11) and update to the latest version.
■目次
1.DGを利用しているDBをアップデート(19.17→19.21)した場合は、PrimaryDBもStandbyDBもOSがOL7のままでした。
<事前作業>
・BaseDB:Enterprise Edition、PrimaryDBバージョン19.17作成
・DGアソシエーション、StandbyDBバージョン19.17作成
(1)Standby データベースのアップデート
(2)Switch Over:既存のStandbyがNew Primaryに、既存のPrimaryがNew Standbyになる
(3)既存の Primary (New Standby) データベースのアップデート
(4)Switch Over
(5)PrimaryDBとStandbyDBのOS確認:両方ともOL7
2.DGを削除、PrimaryDBをアップデート(19.17→19.21)した後、DGを再構築した場合はStandbyDBのOSがOL8になりました。
<事前作業>
・BaseDB:Enterprise Edition、PrimaryDBバージョン19.17作成
(1)Primary DBのアップデート
(2)DG構築 (Standby DBの構築)
(3)PrimaryDBとStandbyDBのOS確認:Standby DBのみOL8
1.DG利用中のDBのアップデート(19.17→19.21)
<事前作業>で作成されたDBのOSバージョンはOL7です。
①PrimaryDB
②StandbyDB
(1)Standby データベースのアップデート
StandbyDB(DB2)のDBシステムにOL8が更新対象として残っていることを確認します。
Standby データベースのバージョン19.21の「事前チェック」を行います。
「事前チェック」完了後「適用」を行います。
確認画面で「送信」ボタンを押します。
Standby データベースのバージョンが19.21になりました。
(2)Switch Over:既存のStandbyがNew Primaryに、既存のPrimaryがNew Standbyになる
既存のStandbyがNew Primaryに、既存のPrimaryがNew Standbyになりました。
(3)既存の Primary (New Standby) データベースのアップデート
既存の PrimaryDB(New Standby)(DB1)のDBシステムにOL8が更新対象として残っていることを確認します。
上記(1)のように、データベースのバージョン19.21の「事前チェック」を行った後、「適用」を行います。
既存の PrimaryDB(New Standby)のバージョンが19.21になりました。
(4)Switch Over : New Primaryが既存のStandbyに、New Standbyが既存のPrimaryに戻る。
New Primaryが既存のStandbyに、New Standbyが既存のPrimaryに戻りました。
(5)PrimaryDBとStandbyDBのOS確認:両方ともOL7
データベースは19.21にアップデートされましたが、DBシステムはOL7のままでした。
①PrimaryDB
②StandbyDB
2.DBをアップデート(19.17→19.21)した後、DGを再構築
<事前作業>で作成されたDBのOSバージョンはOL7です。
①PrimaryDB
(1)Primary DBのアップデート
PrimaryDB(testDB)のDBシステムにOL8が更新対象として残っていることを確認します。
Primary データベースのバージョン19.21の「事前チェック」及び「適用」を行います。
Primary データベースのバージョンが19.21になりました。
(2)DG構築 (Standby DBの構築)
「Data Guardの有効化」を行って、Standbyデータベースを構築します。
Standbyデータベースが構築されました。
(3)PrimaryDBとStandbyDBのOS確認:Standby DBのみOL8
PrimaryDBはバージョンが19.21、DBシステムはOL7でしたが、StandbyDBはバージョンが19.21、DBシステムがOL8になっていました。
①PrimaryDB
②StandbyDB
以上になります。