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100以上アカウントを持つ組織のOrganizations移行

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Last updated at Posted at 2026-06-30

始まり

直近、今まで単独で管理していたAWSアカウントをOrganizations移行を実施したため、主な施策となぜ必要かを記載します。

背景

  • リセラー経由で契約したAWSアカウントが100個以上存在
  • 受託開発、自社、社内システムなど色んな用途で使われて、運用基準も明確の差がある

Organizationsないと困ること

  • IAM管理が不透明
    GoogleWorkspaceのIdP経由でAWSアクセス権限を付与しているため、アカウントごとにIdPの管理が必要なり(metadataファイル期限切れの場合、アカウント数の分の作業が発生する)、またアクセス権限はGoogleWorkspace側でユーザーごとに設定しているため、統制管理ができない
  • 継続的に適用する設定ができなくなる
    Organizationsに対応しているサービスによくある、同じ設定を後から追加したアカウントにも自動適用のメリットを享受できなくなり、都度の手動作業になります。
  • マルチアカウント操作の効率が悪い
    Organizationsなし状態で複数アカウントを操作しようとする場合、アカウントごとにIAMアクセスキー発行するか、集約可能のサービスに手動でアカウントを登録などの作業が必要になり、アカウント数が増えれば増えるほど、作業量が膨らみます。

OU構成

スクリーンショット 2026-06-18 18.44.50.png

OU名 役割
Exceptions OU 共通SCP適用対象にしたい場合の配置先
Policy Staging OU SCP検証用OU
Sandbox OU 検証用アカウント配置用OU
Security OU SecurityHub、GuardDuty中央管理、証跡集約アカウント配置用OU
Suspended OU 一時的に運用を停止したいアカウント用OU
Workload OU 各開発案件、社内システム用OU※アカウントはさらに下のOUに配置
Production OU 本番環境アカウント用OU
SDLC OU 開発、検証環境アカウント用OU

基本はAWS規範ガイダンスで定義した内容をベースに運用しているが、実際の運用背景に合わせて以下の違いがある

適用していない内容

Infrastructure OU

ネットワークアカウントや共有サービスアカウントを集約する OU だが、現時点では社内ネットワークと AWS の接続(Direct Connect / VPN)や、VPC Endpoint の集約などの具体的なユースケースがないため

追加の内容

Suspended OU

アカウントのクローズには最大 90 日かかる場合があり、また一部の案件ではアカウントを維持したまま、一定期間利用停止の用途もあるため

SCP

導入初期は汎用性が高い、誤作動可能性が低いものを中心に設定している
・ControlTowerの強制有効内容
諸事情によってControlTowerを採用していないが、ControlTowerの一部強制有効SCPにOrganizations管理に共通するものを採用している

Organizations導入前後比較

証跡管理

項目 個別証跡 組織証跡
設定頻度 アカウントごとに必要 管理アカウントのみ
保存先 アカウントごと指定 指定S3バケットのみ
横断管理 対応していない 既存、新規アカウントどちらも自動で対象になる
改ざん耐性 権限があれば変更可能 メンバーアカウントは変更不可

IAM権限管理

項目 (アカウントごとに)IDプロバイダ IAM Identity Center
設定頻度 アカウントごとに作業が必要 ユーザー・許可セット作成済みであれば省略可能
複数対応 プロバイダによるが、GoogleWorkspaceの場合はユーザー単体操作のみ 一括変更可能
横断管理 プロバイダによるが、GoogleWorkspaceの場合は対応していない ユーザー・アカウントベースで確認可能

Organizations導入で個人的によかったと思う点

アクセスポータルが使える

従来のロール選択画面ではアカウントIDとロール名しか表示されないが、
ポータルだとUIの向上、検索機能、一時アクセスキー発行などいいところがたくさんあって、全ての管理対象アカウントにアクセス権限(場合によって1個のアカウントに複数の権限も)を持つ管理者としてはすごく助かる
スクリーンショット 2026-06-19 13.50.17.png

アカウントのカテゴリ化

OU設計段階で本番と本番以外のアカウントを分け、さらにアカウント名の命名規則を設けることで、従来別途アカウント一覧など資料を管理している内容を素早く確認できるようになる
スクリーンショット 2026-06-19 14.20.03.png

中央管理

SecurityHub CSPM、GuardDutyの中央管理機能は一括で適用できるだけでなく、適用したものはメンバーアカウント側から変更できるないのが継続的に監視することを保証できる
スクリーンショット 2026-06-19 14.26.41.png
メンバーアカウントの設定画面(AdministratorAccess権限を持つIAMユーザー)
スクリーンショット 2026-06-19 14.32.10.png

異なる部署のAWSアカウント運用基準にも差があるため、最低限設定すべきもの、セキュリティを強化するものをpolicy経由で実現可能になった
スクリーンショット 2026-06-19 15.28.23.png

OU単位でStacksetsを実施できるように

Organizations導入のメリットというより、Stacksetsは元々Organizationsと合わせて使う認識で、従来のスタンドアロン環境では、全リージョン共通設定があるため、各アカウント単位でStacksetsを設定、実施しましたが、Organizations管理になると、OU単位で指定できるようになる、またOU指定しても、一律適用ではなく、指定OUに特定アカウントを追加・除外の柔軟対応もできる
スクリーンショット 2026-06-19 15.22.54.png

参考資料

OU構成

セキュリティOU

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/prescriptive-guidance/latest/security-reference-architecture/security-tooling.html
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/prescriptive-guidance/latest/security-reference-architecture/log-archive.html

SCP-Mandatory controls

SCP-Strongly recommended controls

SCP-Elective preventive controls

SecurityHub CSPM中央管理

GuardDuty中央管理

CloudTrail中央管理

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