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Claude Codeでなぞかけの練習相手を作ってみた

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Last updated at Posted at 2026-03-23

TL;DR

  • Claude Code のスキル機能(Markdownだけで自作コマンドが作れる仕組み)で、なぞかけの練習マシンを作った
  • 最大の学び:AIになぞかけを「生成」させると面白くない。出題・進行・記録だけ任せて、ネタは人間作のものを使うのが正解だった
  • コード0行、Markdownファイル数枚で実用レベルのツールが作れた

きっかけ

「整いました!」でおなじみのなぞかけ。見るたびに「自分もできたらカッコいいな」と思うけど、いざ練習しようとすると意外と手段がない。

なぞかけのアプリやWebサイトはいくつかあるけど、使ってみると:

  • 問題数が少ない ── 用意されたストックを解き終わったら終わり
  • 自分の好きなお題で練習できない ── 「エンジニアリング」「寿司」みたいに、自分がなぞかけしたいテーマを指定できない

つまり、自分のペースで、好きなテーマで、無限に練習できる環境がなかった。

そんなとき、普段使っている Claude Code にスキル機能があることを知りました。

スキル = Markdownファイルを置くだけで /コマンド名 で呼び出せる自作コマンド

「なぞかけの出題者、作れるんじゃない?」

思いつきで作ってみたら、ちゃんとした練習マシンになったので紹介します。

そもそもなぞかけって?

同音異義語を使った言葉遊びです。

「就活」 とかけて 「お葬式」 ととく。その心は?
→ どちらも センコウ(選考/線香) がつきもの

お題と全然関係なさそうなものを出して、同音異義語で一本の線でつなげる。AとBの距離が遠いほど「整った!」感が増すのが面白いところです。

動かしてみた

プラグインとして公開しています。Claude Code で以下のコマンドを実行するとインストールできます:

/plugin marketplace add bsj-t-akamatsu/nazokake-plugin
/plugin install nazokake

インストールしたら、ターミナルで /nazokake と打つだけ。

> /nazokake

なぞかけ練習を始めましょう!

第1問:
「お花見」とかけて「両国国技館」ととく。
その心は?

うーん、お花見と国技館?全然つながらない…。「ヒント」と打ってみます。

> ヒント

ヒント:どちらも「何かを確保すること」が大事ですね。
もう少し具体的に言うと、「取る」に関係する言葉です。

あ!もしかして…

> 席取り?

模範解答:どちらも「セキトリ(席取り/関取)」がポイント!

お花見の場所取りと、国技館のお相撲さん。うまい!

これを正解すると practice.md に自動記録されます。

practice.md
## 2026-03-19

### 第2問:入社式(新入社員)
- 模範解答:「新入社員」とかけて「風船」ととく → きたい(期待/気体)で膨らんでいます
- 自分の答え:きたいでふくらんでいる
- 結果:✅ 正解

問題のストックを増やしたいときは /nazokake-add で:

> /nazokake-add スポーツ

スポーツ関連のなぞかけを探してきました!以下を追加しました:

| お題 | かけるもの | その心 |
|------|-----------|--------|
| 卓球 | 正解 | ピンポーン! |
| 野球 | オタクの購買意欲 | 初回の特典(得点)が大事 |
| マラソン | 道端のゴミ | 疲労(拾う) |

WebSearchで見つけてきて、選別基準に合うものだけ追加。問題のストックがどんどん増えます。

Claude Code のスキル機能って?

ここからは技術的な話です。

Markdownファイルを1枚置くだけで、/コマンド名 として呼び出せる自作コマンドが作れる仕組みです。

できること
オリジナルコマンド作成 /deploy, /review, /nazokake
引数対応 /nazokake 食べ物 でテーマ指定
ツール制限 WebSearch, Read など使える道具を選べる
シェルコマンド埋め込み !`git diff` の結果を動的に注入
サブエージェント実行 context: fork で別プロセスとして動かす
データ永続化 練習記録もなぞかけ集もMarkdownファイルに保存

コードは0行。Markdownでプロンプトを書くだけで、ちょっとした相棒が作れます。

作ったもの

スキル 用途
/nazokake 出題→ヒント→答え合わせ→記録 の練習セッション
/nazokake-add ネットからうまいなぞかけを探してコレクションに追加

ファイル構成:

.claude/
├── skills/
│   ├── nazokake/SKILL.md      ← 練習セッション
│   └── nazokake-add/SKILL.md  ← なぞかけ収集
├── examples.md                ← なぞかけ集(40問以上)
├── technique.md               ← 作り方4ステップ
└── practice.md                ← 練習記録

スキルの中身(全文公開)

/nazokake ── 練習セッション

SKILL.md を見る
nazokake/SKILL.md
---
name: nazokake
description: なぞかけの練習セッションを開始する。お題を出して、ヒントを出し、答え合わせをして、練習記録に残す。
argument-hint: [お題(任意)]
allowed-tools: Read, Edit, WebSearch, WebFetch
---

# なぞかけ練習セッション

あなたはなぞかけの練習相手です。以下のルールに従ってセッションを進めてください。

## ルール

1. **お題の選出**: `examples.md` からランダムに1問選ぶ。引数が指定されていればそのテーマに近いものを選ぶ。
2. **出題形式**: 「○○とかけて△△ととく。その心は?」の形で提示する。答えはまだ見せない。
3. **ユーザーの回答を待つ**: ユーザーが考える時間を与える。
4. **ヒント対応**: 「ヒント」と言ったら段階的にヒントを出す。
5. **答え合わせ**: 答えを言うか「答え」と言ったら模範解答を見せる。
6. **記録**: 1問終わるごとに `practice.md` に結果を追記する。
7. **次の問題**: 「次」と言われたら次の問題へ進む。

## 答えの出し方に関する注意

- 答えは必ず人間が作った examples.md のものを使う。AIが独自に作ったなぞかけは出さない。
- examples.md にないお題を求められた場合は、WebSearch と WebFetch を使ってネット上のうまいなぞかけを探して出題する。

## セッション開始

「なぞかけ練習を始めましょう!」と宣言して、最初の1問を出題してください。

これが全文です。30行くらいのMarkdown、それだけ。

/nazokake-add ── なぞかけ収集

SKILL.md を見る
nazokake-add/SKILL.md
---
name: nazokake-add
description: ネットからうまいなぞかけを探して examples.md に追加する。
argument-hint: [テーマ(任意)]
allowed-tools: Read, Edit, WebSearch, WebFetch
---

# なぞかけ収集

ネット上からうまいなぞかけを探して、コレクションに追加します。

## 手順

1. **検索**: 引数が指定されていればそのテーマで、なければ幅広く検索。
2. **選別**: 掛かり方がきれいで意外性のあるものを選ぶ。既に examples.md にあるものは除外。
3. **追加**: 適切なカテゴリに追加。カテゴリがなければ新設。
4. **報告**: 追加したなぞかけの一覧を見せる。

## 選別基準

- AとBが遠い関係で意外性がある
- 同音異義語の掛かり方が自然
- 短くてキレがある
- 下品・差別的でない

こちらは問題のストックを増やすスキル。/nazokake-add スポーツ のようにテーマを指定すると、そのジャンルのうまいなぞかけをネットから探してきてくれます。

最大の学び:AIになぞかけを「作らせない」

実は最初から今の設計だったわけではありません。

最初のバージョンでは、ストックにないお題を指定されたらClaudeになぞかけを生成させる仕様にしていました。

大失敗でした。

AIが作るなぞかけ:

「プログラミング」とかけて「料理」ととく。
→ どちらも「レシピ」が大事

…わかるけど、全然面白くない。

これ、同音異義語じゃなくて比喩なんですよね。なぞかけの面白さは「就活とお葬式」みたいなありえない組み合わせが同音異義語で一本の線でつながる瞬間にあります。

LLMは「意味的に近いものを結びつける」のが得意だけど、なぞかけに必要な**「意味的に遠いものを音で結びつける飛躍」**は苦手。

そこで方針を変えました。AIに作らせるのではなく、ネットから人間が作ったなぞかけを収集させる。それが /nazokake-add スキルです。

AIは出題者・進行役に徹する。ネタは人間が作ったものだけ使う。

  • examples.md に人間作のストックを貯めておく
  • ストックにないテーマ → ネット検索で人間作のものを探す
  • AIオリジナルは絶対に出さない

この設計にした途端、練習体験の質が跳ね上がりました。

AIが得意なこと(対話の進行、ファイル管理、Web検索)に専念させて、苦手なこと(面白いなぞかけの生成)はやらせない。 ── これ、なぞかけに限らず、LLMツール設計全般に言えることだと思います。

おまけ:なぞかけの作り方4ステップ

technique.md の内容

スキルには technique.md も同梱しています。自分でなぞかけを作りたくなったとき用。

ステップ やること
1 お題から関連ワードを出す 「就活」→ 合説, 志望動機, 選考, 内定…
2 同音異義語を探す 「選考(せんこう)」→ 線香・専攻・閃光
3 別の世界を連想する 「線香」→ お葬式
4 つなげて完成! 「就活とかけてお葬式ととく。どちらもセンコウがつきもの」

コツ:AとBが遠い関係であるほど面白い。 就活とお葬式なんて普通つながらないからこそ、つながった瞬間に「整った!」となります。

まとめ

得られた知見を3つ:

  1. Markdownだけで「自分専用ツール」が作れる ── Claude Code のスキル機能は、ちょっとした相棒を作るのにちょうどいい手軽さ
  2. AIに全部やらせない方がうまくいく ── 得意なこと(進行・管理・検索)だけ任せて、苦手なこと(創造的な言葉遊び)は人間のコンテンツを使う
  3. ネタ枠でもちゃんと使える ── 遊びで作ったものが意外と実用的な練習ツールになった

皆さんも「こんなの欲しいな」と思ったら、ぜひスキルを作ってみてください。なぞかけに限らず、自分だけの相棒が30行のMarkdownで作れますよ。


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