はじめに
この記事は転職活動して気づいた「これをやっていれば.../やってよかった」をシェアしよう by 転職ドラフト Advent Calendar 2024 21日目の記事です。
自分の転職経歴
- 社会人15年
- 転職回数5回
- 組み込み系→ゲーム系→XR系と渡り歩く
- 複数のエージェントを使って転職活動
複数回転職活動をしていますが、職務経歴書の書き方を意識し始めたのは3回目の転職くらいからです。今回の記事では転職活動時にやっていてよかった職務経歴書は常に更新するという内容を紹介します。
職務経歴書って?
転職活動を始めるにあたって、エージェント経由であっても自己応募であっても必要になるのが職務経歴書です。
職務経歴書はその名の通り、これまでどのような仕事をしてきたかを示した書類です。ポートフォリオのように作品一覧を作ってもいいのですが、作品だけ見せられてもどの部分を担当したか、どういったチームで作ったかなどは分かりません。実際、面接官の立場になった場合にも職務経歴書をもとに書類を判断する場合が多いです。面接官の立場になってみてどの部分を見ているかというと
- どのようなプロダクトに関わってきたか
- 期間はどれくらいか
- チームの人数やその中での立場
- 開発時に使っていた技術
この辺を見ていることが多いです。その開発時に苦労したことや工夫したことは面接時に聞くことが多いので、職務経歴書についてはざっくりどのような役割で開発に携わっているかが書かれていれば十分かと思います。
なんで職務経歴書を常に更新するの?
さて、本題です。
なぜ職務経歴書を常に更新するようにする理由は2つあります。
- いつでも職務経歴書を提出できる状況にしておくため
- プロジェクトのことは時間が経つと忘れてしまうため
1つ目のいつでも職務経歴書を提出できる状況にしておくため
ですが、いつスカウトが来たりいい求人があるか分かりません。もし、いいスカウトがきたときに職務経歴書を更新していないで前回転職したときのままだったらどうなるでしょう。現職の分の職務経歴書を更新するのに数日かかってしまいチャンスを逃してしまうかもしれません。スカウトだけでなく、副業などでも職務経歴書をすぐに出せる状況にしておくのは役立つ場面が多いです。
2つ目のプロジェクトのことは時間が経つと忘れてしまうため
はそのままですが、どんなに大変だったプロジェクトであっても数か月経ってしまえば詳細は忘れてしまいます。プロジェクトが終わってすぐに職務経歴書を更新して置けば詳細まで忘れずに書くことができます。また、プロジェクトの内容を職務経歴書という形で残しておくことで、現職の評価面談などにも使うことができます。プロジェクトで苦労したことや工夫したことをアピールするのに使うこともできるでしょう。
副次的な効果として、常に職務経歴書を更新しておくことで、現職の振り返り面談の時などにもアピールするのに役立ちます。職務経歴書をもとに現職でもプロジェクトで頑張ったところなどをアピールするのに役立てることができます。その半年や1年でやっていたことがまとまっていれば、振り返り面談のたびに思い出してシートに書く必要がなくなります。
職務経歴書の例
私の職務経歴書を例に書く時に意識していることを述べます。
職務経歴書
山田太郎(ヤマダ タロウ)
経歴概要
Unityを用いたXRアプリおよびモバイルアプリ開発
Linux, Windows上でのC/C++を用いたアプリケーション開発
three.js/A-Frameを用いたWebARコンテンツの制作
Jenkinsを用いたCI/CD
学歴
20xx年 信州国際大学 工学部情報学科卒業
資格等
JSTQBテスト技術者資格認定
AWS 認定ソリューションアーキテクト
受賞
スーパーXRハッカソン(20xx) 最優秀賞
登壇
XR超会議(20xx) VRの歩き方
CEDEC20xx ARの作り方
著書
XR初心者ガイド(XX社)
自己PR
私の強みは、高度なプログラミングスキルと問題解決能力にあります。
特にPythonとJavaScriptを駆使して、複数のプロジェクトで実績を上げてきました。
新しい技術を素早く習得し、それを実践的なソリューションに活かす能力には自信があります。
また、チーム内でのコミュニケーションを重視し、
プロジェクトの成功に向けて協力的に働くことも私の強みです。
職務経歴書の冒頭はキャリアの概要になります。
学歴、資格、受賞、登壇など客観的事実を並べたものになります。
最後に自己PRを書いていますが、ここは自分のアピールしたい部分を200字程度でまとめています。
面接官が読んだ際に、ぱっと見でどの部分に自信があるかが分かると良いでしょう。
この部分に関しては就活のエントリーシートと同じようにエピソード付きの方が説得力があってよいかと思います。
ただし、長すぎると読んでもらえなくなるので簡潔に書くことが大事です。
職務経歴
〇〇株式会社 2020年4月〜現在
期間 | プロジェクト内容 | 技術/環境 | 役割/人数 |
---|---|---|---|
2023年4月〜現在 | 新規ソーシャルゲーム [担当内容] UI設計&実装 サーバ・クライアント通信 敵AI |
Unity C# UniRx UniTask Zenject |
クライアントリードエンジニア/ ディレクター1人 プランナー1人 クライアントエンジニア3人 サーバエンジニア3人 デザイナ4人 |
2020年4月〜2023年3月 | ソーシャルゲーム運用タイトル [担当内容] OutGame UI実装 CICDメンテナンス デザイナ向けViewer拡張 |
Unity C# UniRx UniTask FireBase Game CI |
クライアントエンジニア/ディレクター1人 プランナー1人 クライアントエンジニア2人 サーバエンジニア1人 デザイナ2人 |
XX株式会社 2018年4月〜2020年3月
期間 | プロジェクト内容 | 技術/環境 | 役割/人数 |
---|---|---|---|
2018年4月〜2020年3月 | VRゲーム開発 [担当内容] VRインタラクション部分実装 パフォーマンスチューニング アセットバンドル運用システム開発 |
Unity C# UniRx UniTask Zenject |
クライアントエンジニア/ ディレクター1人 プランナー1人 クライアントエンジニア3人 サーバエンジニア1人 デザイナ2人 |
職務経歴はこのように書いています。どのようなプロダクトの開発をしていたか、その履歴がわかるようにするのが大事です。このときに新しいものを上に来るようにしておくと、面接官が読みやすくなります。担当内容に関しては「設計」「実装」「テスト」のような大きな括りではなく、どの部分を担当したか分かる粒度まで分解しておくと良いでしょう。ただ、細かすぎても読むのが大変になってしまうので、5,6項目程度にまとめるのがいいと思います。
技術/環境に関しては使っていた技術をリストアップして書いておきます。使ったライブラリやプラグインなどを書いておくと、面接官もどういった知識があるのかわかりやすくなり、質問もしやすくなります。最後に役割/人数に関してはチーム内での自分の役割とチーム全体の構成を記述します。
これまでの全プロジェクトを書き出そうとすると、かなりの分量になります。一気に書くのは尾根の折れる作業になるので、随時更新しておくと、最近のプロジェクトだけを追加していけばよくなるため、職務経歴書の更新が苦でなくなります。
プロジェクトが終わったタイミングで
更新することを習慣にしておくといいでしょう。
おわりに
職務経歴書を常に更新しておくと良いことと、職務経歴書の書き方について紹介しました。ぜひ転職活動に役立ててください。