プロフィール欄が埋まらない
婚活アプリを始めた。32歳、エンジニア、年収は普通。
趣味の欄に「個人開発」と書いたら、マッチ率が壊滅的だった。「個人開発って何?」と聞かれるのが面倒で「読書・映画鑑賞」に変えたが、全員が書いてるので埋もれる。
差別化が必要だった。
ある日、自分が個人開発した IQテスト を受け直した。結果はIQ 132。上位2.2%。
ふと思った。これ、プロフィールに書いたらどうなるんだろう。
書いた
自己紹介欄にこう追加した。
「最近受けたIQテストで132でした。論理パズルが好きです」
下品なマウントにならないよう、「最近受けた」と軽く書いた。「論理パズルが好き」で知的好奇心のある人っぽさを演出。
マッチ率が3倍になった
1週間の比較。
| 期間 | いいね数 | マッチ数 | マッチ率 |
|---|---|---|---|
| IQ記載なし(前週) | 24 | 3 | 12.5% |
| IQ記載あり(今週) | 31 | 11 | 35.5% |
マッチ率が12.5% → 35.5%。約3倍。
いいね数自体は大きく変わっていないが、マッチ率が跳ね上がった。プロフィールを見た人が「この人面白そう」と思ってくれたのか、「IQ 132って高いの?」と興味を持ったのか。
いずれにせよ、「読書・映画鑑賞」より「IQ 132」の方が刺さった。
最初のデート
マッチした中で一番やりとりが続いた人とカフェで会った。29歳、コンサル勤務。メッセージの返しが論理的で、会話のテンポが速い。
カフェに着いて5分後。
「ねえ、IQ 132って本当なの?」
来た。この質問が来ることは予想していた。スマホでテスト結果のスクリーンショットを見せた。
「へー。じゃあ私も受けていい?」
予想していなかった。
カフェでIQテストを受ける女
初デートでIQテストを受け始める女性を、僕は初めて見た。
「ちょっと静かにしてて。集中するから」
15分間、彼女は無言でスマホをタップし続けた。僕はコーヒーを飲みながら待った。初デートの会話時間が15分削られた。
テスト終了。
「…見せて」
彼女がスマホを差し出した。
IQ 138。
僕より6ポイント高い。
「ふーん」と彼女は言った。「132って、まあまあだね」
初デートで知能マウントを取られた。
2回目のデート
なぜか2回目のデートに誘われた。
「今度は違うIQテストを受けよう。1回だけじゃ信頼性がないから」
デートの目的がIQテストになっている。これは婚活なのか学力テストなのか。
2回目のテスト。
僕:IQ 129。前回より下がった。
彼女:IQ 141。前回より上がった。
「体調で変わるんだね。面白い」と彼女は嬉しそうだった。僕は面白くなかった。
3回目のデート:転機
3回目。もうIQテストはやめてくれと頼んだ。
「わかった。じゃあ代わりに、なんでIQテスト作ろうと思ったの?」
ここから2時間、個人開発の話をした。認知科学の論文を読んで問題を設計した話。統計的にスコアを算出するロジック。ユーザーから「自尊心が傷ついた」とレビューが来た話。
彼女は全部聞いてくれた。質問が的確だった。
「スコアの正規分布ってどうやって検証してるの?」
「パターン認識と空間把握の相関係数はどのくらい?」
IQ 141は伊達じゃなかった。
現在
付き合って3ヶ月。
彼女は今も月1回IQテストを受けている。「認知機能の定点観測」と言っている。
僕のIQは平均131。彼女は平均139。
一度も勝てたことがない。
ケンカするたびに「論理的に考えて、あなたが間違ってる」と言われる。反論できない。IQ 139に論理で勝つのは無理だ。
でも「IQ 132」と書かなかったら出会っていなかった。
婚活にIQテストは使えるのか
結論:使える。ただし副作用がある。
メリット:
- プロフィールの差別化になる。「読書・映画鑑賞」より100倍目を引く
- 知的好奇心のある相手とマッチしやすくなる
- 会話のきっかけになる
デメリット:
- 相手もIQテストを受ける。負ける可能性がある
- IQで上下関係が可視化される。一生マウントを取られる
- デートがIQテスト会になる
プロフィールに書くなら、自分より高い人が来る覚悟をしてから書け。

