前置き
この記事はQiita Advent Calendar 2025 / ひとりアドベントカレンダー 分野における ふぐおの配信関係多めひとり Advent Calendar 2025 の17日目記事となります。
はじめに
こんにちは! プログラミング配信をしているふぐおです。
現在一応大学院生をやっており、ゼミの報告書作成をLaTeXで行っています。
その環境を今回は紹介します!
リポジトリ
特徴
- Gitで管理可能
- 環境構築が簡単
- Webブラウザがあれば、どんな環境でも執筆可能
- クラスファイルやスタイルファイルの管理が簡単
- PDFの閲覧からエディター、Gitの操作まで全てVSCodeで完結
- bibtexで参考文献の管理も楽
環境構築方法
コンテナのビルド
GitHub Codespacesを使う
GitHub Codespacesを使うとDocker環境を持っていない方でも簡単にこの環境を使えます。
Code→Codespaceと進むだけです。

ただ2ヶ月放置するとデータが削除される点に注意
Docker(Dev Container)を使う
このリポジトリをクローンして、VSCodeで開発コンテナとして開くだけです。
コンテナのビルドはとても長く、30分~1時間かかります。
使い方
ディレクトリ構造
覚えるディレクトリは2つです。
- template: clsやstyファイルなどを入れます
- bib: references.bibというファイルが入っており、参考文献をbibtexで管理します
LaTeXファイルの場所
LaTeXファイルの場所は基本的にどこに保存しても、問題なくコンパイルされます。
私だと、いつ書いたかわかりやすくするために、年や月ごとにディレクトリを分けています。
2024/soturon/main.texみたいな。
コンバイル方法
初回のみエディターの上部に表示される再生マークみたいなやつを押すことでコンパイルします。
2回目以降はctrl + sで保存をした際に、自動的にコンパイルされます。
コンパイル対象のファイルがあるディレクトリ内に out ディレクトリが自動生成され、その中にPDFファイルが保存されます。
clsやstyファイル
templateフォルダの中にclsファイルやstyファイルを入れておけば、どこにコンパイル対象のtexフォルダがあろうと、パスを気にせずファイルの名前をただ書くだけで、問題なくコンパイルされます。
\documentclass{myclass}
bibtex
参考文献をreferences.bibにこのようにボンボン書いていきます。
@book{knuth1984,
author = {Donald E. Knuth},
title = {The TeXbook},
publisher = {Addison-Wesley},
year = {1984},
address = {Reading, Massachusetts}
}
@article{einstein1905,
author = {Albert Einstein},
title = {Zur Elektrodynamik bewegter K{\"o}rper},
journal = {Annalen der Physik},
volume = {322},
number = {10},
pages = {891--921},
year = {1905}
}
あとは引用した文献を
\cite{knuth1984}の研究では〜〜〜
このように書き、
参考文献を書きたい場所に
\bibliography{references}
をおいておけば、勝手に書式を整えて引用文献を書いてくれます。

各学会ごとにスタイルを設定する方法もあるので調べてみてください。
textlint
このコンテナはtextlintに対応しており、ある程度変な日本語を検出してくれます。

Git操作
サンプル
まとめ
文章を書くことだけに集中できるLaTeX執筆環境です。
ぜひ試してね。
参考にしたもの
この環境はCyTeXのフォークです。


