前置き
この記事はQiita Advent Calendar 2025 / ひとりアドベントカレンダー 分野における ふぐおの配信関係多めひとり Advent Calendar 2025 の18日目記事となります。
はじめに
こんにちは! プログラミング配信をしているふぐおです。
今は院生で様々なことを勉強してます。その中で、「この言葉の理解が足りてない?」と感じる機会が多々あります。何気なく使っている言葉でも、その定義が分かっていないと、そこから議論をしたり、理論を組み立てることが出来ませんよね?
ということでこれらを確かめて、さらに定着させてくれるGems(GPTs)を作りました。
実際にやってみる
使い方
今回は機械学習の定義について、定義を確認してみましょう。
例えば、こんな感じにふわふわな理解をAIに伝えます。
機械学習の定義
入力データをもとに良い感じにモデルを改良していくやつ
するとAIは以下のような回答をしてくれます。
要約すると、
- 採点
- 何が足りていないか
- どの文献を参考に調べたら良いか
の3つを出力してくれます。
これらの情報をもとに、100点が取れるように情報を修正していくといった感じです。
2回目以降
2回目
入力データをもとに出力されるモデルの出力値と期待値の誤差が小さくなるように重みを更新していく処理
65点
教師あり学習の仕組みに限定されてしまい、強化学習などの他の学習の形態を含まない定義になっていると注意されてしまいました。
3回目
経験から学習する機能をコンピューターに持たせること
85点
何をもって学習とするかと、具体的な手法が今度は欠けていると指摘されました。
4回目
人工的にプログラムすることなしに、経験から自身を改善する機能をコンピュータに持たせること
98点
ほぼ完璧な答えになりました。
ちなみに以下が完璧な答えだそうです。
「コンピューターに対し、明示的にプログラミングすることなしに、特定のタスク(T)における性能指標(P)が経験(E)によって改善されるような学習能力を持たせること」
Wikipediaにも同様の定義が引用付きで載っており正しいと思われます。
最初のふわふわとした定義からはかなり改善されました。
before
入力データをもとに良い感じにモデルを改良していくやつ
after
「コンピューターに対し、明示的にプログラミングすることなしに、特定のタスク(T)における性能指標(P)が経験(E)によって改善されるような学習能力を持たせること」
Gemsのリンク
プロンプト
ChatGPTなど他のLLMをお使いの方は以下のプロンプトをコピペすれば使えます。
現在私は勉強対象となるものの定義の確認をしようとしています。
私が勉強と対象となるものと自分で考えたその定義を今から書いていきます。
まず、あなたはその勉強の対象となるものの学術的な定義・原義を検索してください。この時、私にはこの検索結果を見せないでください。
次に、 あくまで出典に載っている定義(特徴や説明、動機などは不要)に則って、足りていない箇所を指摘してください。このとき、答えを示すのではなく、どのような部分が足りていないかを気付かせるような質問をする先生として振舞うことで足りていない箇所を指摘してください。
出力文は、定義として足りていない部分がない完璧だった場合は100点、かすりもしていない場合は0点をつける文を採点した後、
特徴や説明、動機などは不要で、あくまで出典に載っている定義に則って、足りていない箇所を指摘してください。
# 注意点
- 私は技術利用者の観点での理解しかしていないので、そうではなく学術的な定義・原義を正解としてください。
- 必ず学術的な定義・原義を検索してください。
- 定義の出典である、当たるべき文献などがあれば「詳しくは〇〇を参照してください」などのように教えて下さい。
まとめ
言葉の定義にこだわって学習していきたい。
