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Hubot を Heroku で動かして Slack から話す

Last updated at Posted at 2014-12-03

これは Hubot Advent Calendar 2014 の 3 日目の記事です。

また @bouzuya の Hubot 連載の第 3 回です。目次は、第 1 回の記事にあるので、そちらをどうぞ。

前回は Hubot のインストール について紹介しました。Hubot をインストールし、shell アダプターで動かして簡単な動作確認をしました。今回は Hubot を Heroku で動かし、さらに Slack から話してみましょう。

ちなみに、前回の環境の続きとして扱っているので、環境の差異があればそちらを確認してください。簡単にまとめるとこんな状態です。

  • BOT 名 : uran
  • アダプター : hubot-slack
  • 変更 : なし。generator-hubot で生成したまま。

今回の目標

今回の目標は上記のとおり、Hubot を Heroku で動かして Slack 経由で話すことです。

チャットは何でも良いのですが、比較的に導入の簡単な Slack + slack アダプター (hubot-slack) を使います。

前提条件

前提条件として以下のものを準備してください。ここでは解説しません。

  • Slack Team の管理権限 (Integration の変更権限) のある Slack アカウント
  • Heroku アカウント
  • Heroku toolbelt のインストールされた環境

Google などで検索すれば分かりますし、どれも簡単です。

Slack アダプターのインストール

これは実は既に終わっています。

前回、Yeoman ジェネレーターで Hubot を生成した時点で slack を入力していれば、何の変更も要りません。

念のため、Slack アダプターが使える状態かを確認しましょう。

$ pwd
/home/bouzuya/uran

$ npm list hubot-slack
uran@0.0.0 /home/bouzuya/uran
└── hubot-slack@2.2.0 

package.json を開いて、dependencies を確認するのと同じことです。

もし、前回ジェネレーターで campfire のままにしていた場合などは、別途インストールする必要があります。以下のコマンドでインストールできます。また、これは必ずあなたの Hubot のディレクトリで実行してください。

$ npm install --save hubot-slack
hubot-slack@2.2.0 node_modules/hubot-slack

$ npm list hubot-slack
uran@0.0.0 /home/bouzuya/uran
└── hubot-slack@2.2.0 

ちなみに、このあたりは Node.js に慣れていれば、なんてことはない npm パッケージのインストールです。

最後に Heroku デプロイ時に使われるスクリプトをチェックしましょう。

$ cat Procfile
web: bin/hubot -a slack -n uran

a オプションのあとがアダプター名なので、slack になっていなければ直しておきましょう。ちなみに n オプションは BOT 名です。ジェネレーターで指定したものはこういった箇所に反映されています。

これで slack アダプターのインストールは完了です。

Heroku にデプロイする

説明が面倒になので、コマンド並べます。

$ git init
Initialized empty Git repository in /home/bouzuya/uran/.git/

$ git add -A

$ git commit -m 'initial commit'
[master (root-commit) 4d258e3] initial commit
 10 files changed, 329 insertions(+)
 create mode 100644 .editorconfig
 create mode 100644 .gitignore
 create mode 100644 Procfile
 create mode 100644 README.md
 create mode 100755 bin/hubot
 create mode 100644 bin/hubot.cmd
 create mode 100644 external-scripts.json
 create mode 100644 hubot-scripts.json
 create mode 100644 package.json
 create mode 100644 scripts/example.coffee

$ heroku create
Creating damp-atoll-2068... done, stack is cedar-14
https://damp-atoll-2068.herokuapp.com/ | git@heroku.com:damp-atoll-2068.git
Git remote heroku added

$ git push heroku master

...()...

Heroku の解説をしたいわけでもないので、とりあえず git リポジトリつくって heroku create して git push って感じで。

Heroku と Slack との間での設定

Slack の Hubot Integration を追加

まずは Slack のメニューから Configure Integrations を選びます。

configure-integrations.png

次に、Add Hubot Integration する、と。

add-hubot-integration.png

Heroku に設定を追加

Slack の Hubot Integration ページにはこんな感じでトークンなどの設定値が表示されます。

setup-instructions.png

今回は BOT 名が uran なので HUBOT_SLACK_BOTNAMEuran にしましょう。

で、その設定値を heroku config:set します。

$ heroku config:set \
> HUBOT_SLACK_TOKEN=go7CWIlD19muTtqBflqnw3Mk \
> HUBOT_SLACK_TEAM=bouzuya \
> HUBOT_SLACK_BOTNAME=uran
Setting config vars and restarting damp-atoll-2068... done, v4
HUBOT_SLACK_BOTNAME: uran
HUBOT_SLACK_TEAM:    bouzuya
HUBOT_SLACK_TOKEN:   go7CWIlD19muTtqBflqnw3Mk

なんてことはない heroku の config (環境変数設定) ですね。

Slack の Hubot Integration を更新

最後に Slack 側の Hubot URL をアプリケーションの URL に更新します。分からなければ heroku open あたりで開くといいんじゃないかな。

save-hubot-integration.png

設定項目を見れば分かる通り、hubot-slack は web hook を使って実装されているので、ローカルから使うのは難しそうですね。private group の問題なんかもあって、XMPP アダプターを使っている人も多いそうで。とりあえず、お手軽な方法で行きましょう。

Slack から話す

じゃあ、試してみましょう。

hubot image me <query>

指定したキーワードの画像を検索・表示できます。(面倒なので hubot img と省略してます)

hubot-img.png

shell アダプターでは画像 URL の展開ができなかったので、画像系 Hubot スクリプトを試しています。新鮮ですね。

hubot pug me

パグ画像を表示できます。

hubot-pug-me.png

hubot pug bomb というコマンドも……

hubot animate me <query>

指定したキーワードのアニメーション画像を検索・表示できます。スクリーンショットだと伝わりづらいですが、本物は動いています。

hubot-animate-me.png

まとめ

無事、 Hubot を Slack に導入できました。

次は独自スクリプトを追加していきたいところですが、すでに分量が……。今日はこのへんで。

最後に

あー、疲れた。というか、このぬるい Hubot 導入記事に飽きてます。最初から。このへんの導入記事はそこら中にあふれているので、おそらく需要がないでしょうね。でも、もうちょっとだけ (残り 22 日?) 続くんですよ。

さて、次回から、やっとスクリプトを書いていきます。

流れとしては、何種類か (何日かかけて) スクリプトの書きかたに触れて、それから Tips 紹介しようかなあ、と。テストとかそのへんのトピックに触れるのも良いかもしれない。

あとは、この Hubot Advent Calendar 見た人が、Hubot スクリプトつくってくれたら嬉しいなあ、とか妄想してる。

では、また明日。

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